就職、転職を考えたときに「このまま地元で求人を探すか」、それとも「東京で探すか」で迷うことがあります。

利便性の高い東京での生活にあこがれたり、求人数や職種の豊富さなどを理由に東京で転職先を探したりする方も少なくありません。

しかし中には東京で就職してから、こんなはずではなかったと理想と現実のギャップに悩む方もいるでしょう。

また、東京で働くにあたって、地方とは違ったメリットやデメリットも出てくることがあり、就職や転職をする前に知っておかなれば後で後悔することにもなりかねません。

このページでは、東京での転職&就職活動を行う前に知っておきたいことや、転職就職を成功させるコツについてお話していきます。



全国で1番平均年収が高い東京都!年代別で見るとどう?

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東京と聞けば、やっぱり日本の中心部だからこそ給料はかなり高いイメージがあるよ。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

東京で働きたいと思わせる魅力のひとつが、やはり年収の高さね。

東京は求人数が多くあるだけでなく、平均年収が高い求人も多く見つかるため、転職先や就職先として人気の都市です。


少し古いデータになりますが、東京都の平均年収を見てみると、20代平均年収は379万円、全国平均は346万円ですから20代でも東京都の平均年収が高いことがわかります。

東京都の30代平均年収が554万円、全国平均は491万円となり、平均年収の差が20代のころよりもさらに大きくなり、その差は年齢が上がるにつれてさらに開くようになります。

東京都の40代の平均年収が717万円であるのに対して、全国平均が583万円、50代に突入すると東京が801万円、全国平均が642万円です。

ここで厚生労働省から出ている、2020年現在の最新の賃金構造基本統計調査をもとにすると、都道府県別の賃金の水準は約30万円ですが、東京都は約38万円であり、やはり全国で最も高い賃金となっています。


(厚生労働省賃金構造基本統計調査より)

ちなみにこの全国平均よりも賃金が高かったのは、東京都のほかに神奈川県、愛知県、大阪府の4都道府県のみです。

中でも東京都の場合は平均賃金よりも80万円以上高いことになるので、同じ職種、同じような仕事内容であるのに東京で働いたほうが平均年収も高くなるため、より高い年収を求めて東京での就職転職を考える傾向にあるといえます。

また、こちらの年収ガイドでは全国市区町村 所得(年収)ランキングにおいて、上位をほとんど東京都の市町村が占めていました。


(年収ガイド全国市区町村 所得(年収)ランキングより)

平均年収について詳しくはこちら日本人の平均年収は?年齢別・男女別&都道府県別の年収ランキングも参考にどうぞ。



東京都はアルバイトの時給においても平均時給は1000円を越えており、これも地方などと比較すると同じ1時間働いただけでも100円から200円ほどの差が出ることになりますよね。

東京の平均年収が高いのは、さまざまな理由があり、例えば日本の総人口の約10%が東京都に住んでおり、人口が多いことで必然的に商品やサービスの流通の起点となり、それに伴って多くのお金も人と人との間で移動することになります。

多くの人が利用し、必然的に売上も高くなることから、そこで働く人の賃金も引き上げられるということです。

東京は土地や建物の価格、物価も高く、おのずと1カ月あたりの生活費も高くなるため、収入が良くても生活にゆとりがあるかと言ったら、収支の関係上そこまで裕福な暮らしができるわけではないでしょう。

また人も多いことでその分求人数も多くありますが、求人が多くなればそれだけ人が分散しやすくなってしまい、企業側が優秀な人材を確保するために、より良い条件(高い年収など)を提示する必要が出てくることで、平均賃金も引き上げられることが考えられます。

このようなことから、東京都の平均年収が高い理由となります。

東京で暮らす!家賃や生活水準レベルなど注意すること

ただ、「東京に行けば高い給料がもらえていい暮らしが出来る」と思ってなんの準備もなしに上京してしまうのは危険でしょう。

東京での生活は便利な反面注意する点も多々あります。

ひとつは先程お話したように生活費がかかることで、東京で部屋を借りる場合には、家賃だけでも地方よりもかなり高くなると考えておきましょう。

地方から東京へ出てきて就職する場合、勤務先で寮や社宅が提供されない限りは、自分でマンションやアパートを借りて生活することになりますが、東京は郊外に比べて土地の価格が高いため家賃も高く、しかも間取りや設備も満足いく物件を探すのは難しい傾向です。

大和ハウス工業株式会社が運営するサイト「賃貸住宅 D-room」のデータによると 2020年時点で東京都の平均家賃相場は9.1万円となっています。


(賃貸住宅D-room東京都の家賃相場情報より)

1番小さめなお部屋の1R~1DKでも約7.1万円で、東京都の中でも特に平均家賃が高いのは千代田区、次に中央区、港区、新宿区となっており、これらは平均家賃相場が10万円を超えています。

余談ですが、私が地方で生活していた時には3DKの比較的新しいお部屋で、家賃は5万円を切っていたんですが、東京都で3DKの平均家賃を見ると10.9万円が相場となっているので、いかに東京の家賃が高いのかがわかると思います。

家賃の高さに不満を持ったり、気にいった間取りで生活したいという理由で、勤務先から離れた場所に家を借りることもできますが、通勤時間が長くなるとそれだけ疲労感も増すことを覚えておきましょう。

東京は通勤するのに満員電車に乗らなくてはいけないため、それだけでもかなり体力を消耗してしまいますし、時には体調を崩すこともありえます。

通勤の満員電車が嫌で、田舎暮らしを始めるサラリーマンがいるほど、東京の通勤ラッシュはとんでもなく疲れる時間です。

地方ではマイカーを持っていないと不便でしたが、東京は車を所有すると維持費や駐車場代のほうが高くなり生活費をさらに押し上げます。

物価も高いため、節約を意識しないと出費が増えることになり、地域やお店によっては生活用品や食品も値段が高くなりますし、職場近くでランチをしたり、ちょっと遊びに出かけたりするだけでも大きな出費になりかねません。



また勤務先の同僚や先輩、東京に出てきて知りあった友人たちの生活水準や金銭感覚と合わないこともあり、それに合わせてお金を使っていると金欠になる可能性もあります。

東京の平均年収は全国よりも高いのですが、その理由は生活費の高さが大きく関係しています。

東京でそれなりの生活を送るためには、収入が増える分支出も大きくなる傾向だということには注意したいものです。

つまり、平均賃金が日本一高い東京都ですが、その分生活にかかる出費も増えるということを覚えておく必要があります。

東京の求人の特徴は?選考期間が長いことも?

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東京の求人をみてみると、求人数と職種の豊富さだけでなく東京だからこそ就ける仕事が多いことがわかります。

東京は日本の政治、経済、文化の中心地ですから、人口も多く仕事の種類も豊富にあります。


例えば、マイナビ転職で検索した場合、私が調べた時点において東京都の求人数は5300件以上あるのに対し、同じ首都圏である千葉県では約1600件、埼玉では約1700件、神奈川では約2200件となっており、全国的に見ても東京都の求人数は飛び抜けて常時最も多い求人数となっています。

東京都で多いのは求人数だけではなく、求人の種類もとても多く、地方にはないような仕事に就くことが出来るのも東京で働く魅力の1つでしょう。

金融機関の仕事でも、大規模な投資や運用の仕事は東京だからこそ見つかる求人のひとつであり、グローバル化に伴って、海外から日本に進出する企業も増えてきており、海外企業の多くが東京に支店を置いています。

英語やその他の外国語を使用して世界を相手に仕事をしたい方は、東京でその種の仕事を見つけることができるでしょう。

全国的に知名度が高い大手の新聞社、テレビ局、ラジオ局も東京に集中していますし有名な高級ホテルや建物も東京にあります。

そのような場所で働きたくて東京での就職、転職を考える方も少なくありません。



また、東京での就職・転職活動を行う際は、採用審査期間が長引く可能性があることも心得ておきましょう。

人気の企業に就職や転職を希望する場合は、応募者が集中することが考えられ、より良い人材を選ぶために面接を数回行うことがあるからです。

企業にもよりますが、平均で選考期間が約1カ月、面接は2回以上あります。

採用までの時間が長引くと不安になりますし、東京に出てくる交通費や宿泊費も多くかかるようになりますので、計画的に活動をすることが大切です。

東京での転職にオススメの業界・職種は?

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東京にはさまざまな職種がありますが、就職転職しやすい職種がありますので知っておくと活動時に役立ちます。

業界に関係なく、求人数も多く転職しやすいのが営業職と事務職です。


転職者の場合、前職で営業の経験があると年収アップの期待も高まりますし、未経験や経験不足でも採用してくれる企業もみつかりますし、企業の数も多くあるため事務職の募集も豊富です。

事務職と一口にいっても一般事務、営業事務、貿易事務などの種類がありますが、一般事務や営業事務は正社員の求人数が少なく、正社員で事務の仕事を探すなら総務や経理、人事、貿易事務といった専門性の高いスキルを身に着けることが重要になります。

東京には事務職でも未経験応募可能な求人が多くみつかりますので、転職先も比較的見つかりやすいです。

未経験でも採用してくれる企業でスキルや経験を積んで、さらにステップアップを目指して転職することも可能になります。



IT関係の職種も需要が高く、転職しやすい業界のひとつで、エンジニア、プログラマー、SE、WEBデザイナーの仕事経験がある方は、求人数も多く転職先が豊富です。

IT関連の仕事は未経験でも応募可能な企業が多くあるため、スキルや知識を自分で身に着けたことをアピールできれば、転職成功に繋がります。

飲食店やお店の数も多い東京では、飲食やアパレルといったサービス関連の業界も求人数が多くあり、東京なら自分の希望に合ったものも見つかりやすくなるでしょう。

地方から出てきて東京で働く・転職する、メリット&デメリット

ここまでお話してきてわかるように、地方から東京に出てきて働くのにはメリットもデメリットもあります。

ここで、わかりやすくまとめてみようと思います。

東京で働くメリット

  • 求人数・求人の種類の多さ

東京で働くメリットは、仕事の選択肢が圧倒的に多いことです。

転職や就職の求人数が多いだけでなく職種も豊富、東京だからこそ就ける仕事もたくさんあります。

やりたい仕事が地方には求人すら出ていない場合でも、東京なら叶う夢もあるでしょう。

やりたい仕事がない場合でも、求人数が多ければその分興味のあるものも見つかりやすくなりますし、今の仕事が合わないと感じても、次の仕事の選択肢が豊富にあります。

年収の高い仕事が見つかりやすいのもメリットで、東京で就職するだけで年収アップが期待できますし、スキルや経験を積んで転職をすることでさらなる年収アップも夢ではないのです。

幅広い人脈を作れるのも東京で働くメリットのひとつです。

  • 人との出会いが豊富にある

東京は日本一人口が多くさまざまな人が集まっていることで、仕事や趣味を通じて、今まで自分の周りにいなかったタイプの人と出会えるのも魅力です。

もちろん出会いを増やすためには、自ら出会いの場に出かけて積極的に人脈を作る努力が必要であり、休日、アフターファイブなどの過ごし方の選択肢が豊富にあります。

自分になかった価値観が発見できたり、思いもよらなかった関わりがキッカケで、新たな進路を見つけることが出来たり、多くの人との縁は人生において大きな財産になります。

  • 楽しいことのほとんどが東京にある

東京ではライブやイベントなども多く開催され、オシャレなスポットやショッピングスポット、観光スポットがたくさんあり、オフの日や時間の過ごし方もいろいろ選べますね。

雑誌やテレビで紹介されるような有名店も、ほとんどが東京に集まっているのも大きなメリットでしょう。



東京で働くデメリット

  • 生活費がとにかく高い

生活費が高いことで、家賃や物価も高く教育費にもお金がかかりますので、上京してきて年収アップしても貯蓄が増えないケースも少なくありません。

駅チカであったり買い物や通勤など利便性が高いところに住もうと思うと、1kなど部屋はとっても狭いのに家賃はとっても高い!なんてことは珍しくありません。

同じ家賃を出すなら、地方であればそれなりに高級マンションに住めてしまうほど、物価の差は歴然です。

  • 人が多く満員電車に疲れる

さらには、どこに行っても人が多く毎日の通勤ラッシュで疲労感だけでなくストレスもたまります。

ちょっとあれが買いたいだけなのに…という時でも、時間帯や場所によってはレジには列が出来ていて買い物に待ち時間が出来てしまったり、さくっとご飯を食べたいときにも待ちの人が多すぎてすぐには席が空かないなんてことも。

東京は歩いているだけでも、こんなにたくさんの人がどこから溢れてくるのか…と思うほど人が多いので、地方から出てきていきなりそういった生活をするのは慣れない人も多いでしょう。

地方から東京へ転職・就職するには

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メリット、デメリットの両方知り、本格的に東京で就職、転職活動をするのかを決めましょう。

就職転職活動の際は、情報収集の面など不安な点も多々出てきますので、転職エージェントのサポートを受けるのも手段のひとつです!


やはり東京に就職または転職するに当たって、考えなければならないのは「なぜ東京で働きたいのか」ということです。

もちろん「とにかく憧れの東京で働きたい」というのもありだとは思いますが、なにもプランも計画もなくいきなり上京してしまうと、さまざまなギャップに戸惑ったり準備不足で困ることになる可能性があります。

例えばやりたい仕事が決まっていたり、受けたい求人が決まっているなら、まずは採用の目処が立ってから引っ越しの準備や住居などを探さなければ、予定と違ったことが起きた場合に通勤が不便になってしまったりすることもあるでしょう。

さきほど紹介したように面接が何度も行われたりしますが、まずは面接など必要な時にだけ上京し、内定が決まってから本格的に引っ越すようにしたほうが、結果的にはコストやリスクを抑えることが出来ると思います。

上京するにあたっては、最初にかかるお金として引っ越し費用、それに伴う交通費、住居を借りる時の敷金・礼金、そして働きはじめてから最初に給料がもらえるまでの間の生活費なども必要になります。

引っ越してすぐに働いたとしても給料がもらえるのは翌月などになるので、ある程度お金には余裕を持っておくほうがいいでしょう。



また、面接においても「なぜ地方から出てきて東京のうちの会社で働きたいのか?」と志望の動悸を聞かれるのは当然のことですので、しっかりと自分で考えをまとめておかなければ、「この人は何も考えずに志望してきたのか?」、「将来の計画性がない人なのか」と判断され、転職も就職も成功することは難しくなります。

自分の住んできた土地を離れて仕事を探すとなると、それだけでもかなり苦労は多くなりますし、その土地に詳しくないとわからないこともたくさんあると思います。

そのため、やはり転職サイトで自分1人で求人を探すよりも『転職エージェント』など転職のプロのサポートを受けて転職活動をしたほうが、履歴書や職務経歴書の書き方や面接のアドバイスが受けられたり、自分の経歴でも成功しやすそうな仕事や、自分に合っている仕事の紹介が受けられるので、おすすめです。

やはり地元を離れる以上は、なるべくなら仕事選びには失敗しないで、自分の理想に合った形で働きたいのは当然のことなので、後々後悔しないためにも、プロのサポートを受けておくほうが賢い選択でしょう。

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