退職後は、会社側が行っていた保険の手続き等を自分で行わなくてはなりません。
面倒に感じる人も多いですが、保険の切り替え手続きは非常に重要です。

手続きをしておかないと医療機関で保険が適用されないという事態に陥ってしまうこともあるため、きちんと把握しておく必要があります。
そこで、退職後に手続きが行える社会保険や健康保険の種類とその特徴について説明していきます。



退職後の健康保険の切り替えを放置したらどうなる?

退職が決まると会社からもらっていた健康保険証の返却を行います。
次に、会社側から「健康保険資格喪失証明書」というものを受け取ることになりますが、これは健康保険手続きに使う大切な書類です。

退職が決まったと同時に会社側が手続きを行っていればすぐにもらうことができますが、会社によっては手続きに日数を要することもあります。
どれくらいで受け取りが可能なのか事前に確認しておくと安心でしょう。

保険の切り替えは、転職先が決まっていて退職日の翌日から働くという場合は、会社側が手続きを行ってくれるので自分で行う必要はありません。
転職先が決まっていない人や決まっていても働くまで1日でもブランクがある場合は、健康保険への切り替え手続きを自分で行わなくてはなりません。

これを放置すると新しい保険証を受け取ることができず、医療機関を受診した際窓口で全額負担となってしまいます。
たとえ、病院を受診する可能性が極めて低いからといって、次の就職先が決まるまでの間保険に加入しないといったことは法律的に通用しないので注意が必要です。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

保険への加入は、「国民皆保険制度」という医療制度に基づき定められている国民の義務です。
そのため、健康保険未加入者は未納分の時期までさかのぼって保険料を支払う義務が発生してしまいます。

トラブルを防ぐためにも切り替え手続きは必ず行うようにしましょう!

退職後の健康保険①任意継続被保険者制度とは

退職後に加入できる保険にはいくつか種類がありますが、そのうちのひとつが任意継続被保険者制度を利用したものです。
これは、退職した後も前職で加入していた社会保険の被保険者資格を継続して利用できる制度のことです。

被保険者資格を喪失する日の前日から計算して2ヶ月以上の継続期間がある人が任意継続をすることができます。
手続きする場所は保険組合によってそれぞれ違いますが、郵送でも受け付けている所があります。
直接出向くのが難しいという場合はそちらを利用すると便利です。

この制度は、加入期間が2ヶ月以上あれば最長2年間継続することができます。
手続きできる期間は退職日の翌日から20日以内と決められていて、これを過ぎると特別な事情がない限り申請することは難しくなってしまいます。

任意継続被保険者制度の手続きには、住民票のほかに「任意継続被保険者資格取得申出書」が必要になるので、加入している保険組合へ手続きの相談をしておくと安心です。

②市町村の国民健康保険

任意継続被保険者制度を利用しない場合は、市町村が運営している国民健康保険への加入手続きを行いましょう。
社会保険に加入していない人は、国民健康保険に加入するのが一般的です。

ごく普通の健康保険であり、特別な加入条件はありません。
社会保険とは違い扶養制度がないため、世帯人数や前年の所得、世帯資産などによって保険料の減額・増額もあり得ます。

国民健康保険は市町村が運営しているため、住んでいる自治体によって保険料の額も変わってくるのが大きな特徴です。
そのため、所得が前と同じであっても住む場所が違っていれば保険料が変わるということもあります。

手続きは、住んでいる市町村の国民健康保険窓口で行うことができますが、納付方法は自治体によって変わってくるため確認しておきましょう。
手続き出来る期間は退職日の翌日から14日以内となっていますが、何らかの事情で14日を過ぎてしまったとしても手続きは行えるので安心してください。

その場合、退職した翌日までさかのぼって保険料を納付することになります。
手続きが遅れれば遅れるほど未納額が増えるため、やむを得ない事情がない場合はなるべく定められた期間内に手続きを行うようにしましょう。

③家族の健康保険の扶養に入るには?

退職してからすぐに働かない場合は、家族が加入している健康保険の被扶養者になれる可能性があります。
被扶養者になったとしても、家族が支払っていた保険料の額が変わることはないですし被扶養者の保険料も免除されます。

そのため、加入を希望する人も多いですが、条件が細かく定められているので誰でも扶養に入れるわけではありません
被保険者が被扶養者を希望する家族の生活費を負担していることや、被保険者の経済的扶養能力があることなどが条件として挙げられます。

これらの加入条件をすべて満たしている場合に限り被扶養者として認定されます。

ほかにも、失業状態であることを証明することと年収130万未満の条件があります。
失業状態を証明するには、雇用保険受給資格者証および離職票、退職証明書が必要になりますが、加入している保険によって提出する書類が変わるためすべて必要になるとは限りません。



退職証明書に関しては、前の会社に発行してもらう書類であり、こちらから申請しなければ受け取ることができないということを頭に入れておきましょう。
年収130万未満についてですが、ここでの年収130万未満とはこれまでの年収とはまったく関係がなく、退職してから1年間の収入を予測して判断されます。

さらに厳密にいうと被保険者の年収が退職者の年収の倍である必要がありますが、退職してからの月収が108,333円未満であれば被扶養者になれる可能性が高まるのです。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

扶養に入るには、このほかにもいくつか定められている条件をクリアする必要があります。
詳細を知るには家族が加入する健康保険組合に問い合わせを行っておくのが確実な方法なので、気になる人は直接相談してみるのが良いでしょう♪

次の転職先で保険証がもらえるのはいつから?それまでどうする?

転職先で働く当日から会社側が保険手続きを行うことができるため、比較的すぐに新しい保険証を受け取ることができます。
転職先の保険担当者が必要な書類を集めて会社が加入している健康保険への届け出を行います。

手続きは基本的に郵送で行われ、保険証が手元に届くのは約1週間後です。
直接書類を提出する場合は、申請した翌日に発行されることもありますが、1週間を目安と考えておくと確実です。

また、転職の時期が4月の入社時期と被った場合は、申請する人数が多い分時間がかかるため発行まで2週間を要することもあります。
会社によってはすぐに手続きしない場合や担当者が忘れてしまっていることもあるので、2週間以上たってももらえないときは会社に相談してみましょう。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

保険証が届くまでの間に病院にかかったら医療費が全額負担になるのかと心配する人が多くいますが、保険証の代わりとなる「健康保険被保険者資格証明書」を発行してもらうことができます。

これを医療機関に提示すると医療費を3割負担にすることができるので、新しい保険証が届くまで安心して過ごすことが可能です。

自分で年金事務所に申請することもできますが、転職先で申請手続きをお願いできるので時間に余裕がない人は会社で行ってもらうようにしましょう。
退職後の保険切り替え手続きは自分で行うと手間ですが、きちんと行っていないと忘れたころに未納分が請求されることもあります。

転職先で切り替え手続きを行ってもらう人は問題ありませんが、そうでない人は自分で手続きをすることが大切なので後悔しないためにもきちんと切り替えを行っておきましょう。