今までずっと健康で嫌なことがあっても、一晩ゆっくり眠れば忘れてしまう…そんな方でも、ちょっとしたきっかけから鬱病を発症することがあります。
大人になってから鬱病を発症する理由のひとつに仕事があります。

仕事を続けたいけれど体と心がついていかない…
しかし収入が途絶える不安との板挟みになり、さらに症状が悪化してしまうことがあります。
誰にも相談できないまま、つらい気持ちをひとりで抱えこまないようにしましょう。



うつ病とはどんな病気?発症する仕組みと原因

転職の女神 長女 転職の女神 長女

鬱病はよく耳にすることがあるものの、具体的にどんな病気で、なぜ発症してしまうのかを理解している方はそれほど多くないでしょう。
特に家族や同僚、友達、自分も含め、鬱病とは無縁な生活を送ってきたのであればなおさらです。

鬱は、どのような病気なのでしょうか。

発症する仕組みとして、脳神経細胞になんらかの異変が発生することが関係しているといわれています。
脳は睡眠や食事など普段あたりまえに行うことに対して、体にその動作を脳神経経由で命令しています。

さらに、情報の記憶や感情などの気持ちに対する命令も脳神経を通して伝達しています。
これらの命令をつかさどるのは神経伝達物質と呼ばれ、その中にあるセロトニンとノルアドレナリンという物質が気分などの感情面のコントロールをすることで、通常はバランスを保っています。

しかし鬱病になると、これらの伝達物質が減少することがあり、そのため体や心にさまざまな不調をもたらすと考えられています。
鬱病を発症する仕組みとして、この脳の神経伝達物質が大きく関わっているといえるでしょう。



その他、鬱病を発症する原因についてはストレスが関係している可能性が高いです。
特に人間関係や環境の変化が引き金となり、鬱病を発症することが多いといわれています。

身近なところでは、離婚、結婚、引越し、配偶者の死などがありますが、仕事に鬱病の原因が潜んでいることがあります。
例えば、昇進、降格、職場の人間関係ストレス、多忙、失業などです。

昇進など本来は喜ばしいようなことでも、プレッシャーが多くなることでストレスを抱えて鬱病を発症することがあるのです。
このように鬱病の原因は多岐に渡っており、早めに気付いて適切な治療を受けておくことが大切といえます。

仕事が辛すぎて鬱病に?意外と多い仕事鬱

転職の女神 長女 転職の女神 長女

鬱病の原因はひとつだけではありませんが、仕事がきっかけで発症することが意外に多いです。

職場では周囲から認められていて、責任感もあるので頼りにされているという方が発症してしまうなど、”まさか自分がうつ病になるとは思ってもみない”という方の発症も少なくありません

その理由として、大変な仕事でも真面目に粘り強くがんばってしまい、気付かないうちに過大なストレスをためこみすぎたり、がんばりすぎてしまったりしてしまうということがあげられます。

このような状況でも、周りが気付かずにさらに負荷をかけてしまう傾向があります。
そうなると、許容範囲をすでに超えているにもかかわらず、責任感から期待に応えようとがんばってしまう悪循環に陥ってしまうことがあります。

ある日突然、心と体のバランスが限界に達してしまい、仕事が辛いと感じたころには鬱病と診断されるということが考えられます。
以前にはなかったような、どうしようもなく辛いと感じる症状が仕事で現れたら、早めに対応策を考える必要があるでしょう。



例えば、「仕事中に集中力が続かない」「まったくやる気が出ない」など辛いと感じはじめたら注意です。
さらに、明らかに自分ではこなせない仕事量を目の前にして、残業続きで辛い気持ちになったり、上司の過度な叱責で気分が落ち込んでしまったりすることが長期間続いてしまうと、鬱病の原因になり得ます。

誰にも相談できないままで仕事を続けていたら、そのうち「周囲の人の説明がよく分からない」「自分の意見が出てこなくなった」という自覚があればさらに注意が必要です。

本当は辛くて誰かに助けてほしいのに、黙ったままこの状態が続くと仕事まで辛くなってくるばかりか、鬱病のきっかけになる可能性が高いです。

不安が高まるにつれ、十分に睡眠がとれなくなってしまうことも悪循環のひとつといえます。
不眠で仕事のミスが大幅に増えてきたら上司に叱責され、辛い気持ちをさらに増大させてしまうことになります。

日常的にこのような状態が続くようであれば、少し信頼できる社内の人に相談してみたり、考え方を変えて仕事を断る勇気をもったりするようにしましょう。

うつになっても会社は続けるべき?仕事を続けるリスク

し自分では気付かないまま鬱病を発症していることも多く、心配した上司や同僚から医師に相談することをすすめられて自覚するケースがあります。
もし鬱病になってしまったら、会社の仕事を続けたほうがよいのでしょうか。



仮に上司との人間関係の構築ができず、パワハラがあったり異動することが難しかったりする場合には、仕事をそのまま無理に続けてしまうと、鬱病をさらに悪化させることになりかねません。

さらに業務量が膨大すぎてこなせないにも関わらず、他にできる人がいないため調整が難しいというときにも同様です。
同僚との人間関係に悩んでいても、環境が変わらないことには状況が改善されませんので、仕事を続けながら病状の回復を見込むのは難しいでしょう。

休職という選択肢があったとして、しっかり休んである程度回復したとしても、復帰する職場環境が鬱病を発症する前と変わらないのであれば鬱病が再発する可能性があります。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

鬱病は再発する可能性が高いため、仕事を続けること自体がリスクになることがあります。

いったん退職して、ゆっくり休んでから新たな職場を探す方法もケースバイケースで必要です。
自分の体と心を第一に考えることが大切といえるでしょう。

うつになったらどうする?休む(休養)?退職する?対処法とは

鬱病になってしまったら、「休む」「退職する」「他の仕事を探す」など、それぞれの症状と置かれている環境や状況に応じて判断するとよいでしょう。
医師に相談して対処法を考えておくことも大切です。

鬱病になる方の多くは、真面目で几帳面な方が多いといわれています。
また仕事熱心であることも多く、休職を選択してさらに時間に余裕ができ不安に感じてしまったり、自分だけ休むということに罪の意識を感じてしまったりする可能性があります。

そのため、休職できたとしても復帰を前にして周りの人に迷惑をかけてしまったに違いないと思い込んで、結局退職してしまうケースが考えられます。

中には、休職期間でしっかり充電して心と体のバランスがある程度元通りになり、自分の仕事の許容範囲を理解することができる方もいるでしょう。
そのような回復が見込まれる方は、休むことで鬱病を克服し職場復帰できる可能性があります。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

休むほうがよいのか、いったん退職したほうがよいのかは、それぞれの病状と性格によるところがあるでしょう。

ただし、休職を選択すると休んでいる期間は傷病手当金などが支給されます。
収入面で不安がある方は、このような選択肢も含めて対処法を考えてみることが大切です。

傷病手当金の制度と支払額、受けられる条件とは?

鬱病と診断されたら、自分は決して怠けているわけではないと安心して治療に専念するようにしましょう。

自分を責めたり、突然発作的に辞表を提出してしまったりする前に、利用できる制度があります。
会社員であれば、傷病手当金の申請を検討してみてはいかがでしょうか。



  • 傷病手当金とは、鬱病が原因で仕事を休むことにより、給与が下がってしまった間の金銭的な保障が健康保険から支出されるという制度です。

健康保険対象分の診察だけでなく、自費診療を受けて、医師が仕事に就くことができないと判断し、3日以上連続して欠勤が認められることが証明できれば傷病手当金の受給条件を満たす可能性が高いです。

まずは休職することを念頭において、仕事が辛いことですぐにでも退職したい!と早まらないようにしましょう。
医師からの診断書を会社に提出し、鬱病のため休職するための手続きをすると傷病手当金の対象になります。

支給額は、1日あたり給与の標準報酬日額の3分の2の金額が支給され、支給期間は支給日から1年6カ月となっています。

鬱病は仕事が原因で発症することがあり、ある日突然誰にでも発症する可能性がありますので、対処方法の基本は知っておくとよいでしょう。