誰もが一度は、今の仕事を辞めたいと思ったことがあると思います。

その気持ちは一過性のものかもしれませんし、もう長い間ずっと心の中にあるほど強く思っている人もいると思いますが、仕事を辞めたいと思うこと自体は、それほど珍しいことではありません。

仕事をしていれば人間関係や仕事の内容、勤務条件、キャリアなど、あらゆる悩みが生まれるのは当然のことだと思います。

ましてや仕事というものは、1日で起きている時間のうちの大半を占めるもので、仕事が嫌になってしまうと、何もかも全てが嫌になってしまうことも多く、自分の人生の幸福度そのものに直結すると言ってもおかしくないと思います。

もし我慢してずっと働いていて、定期的に訪れる”仕事を辞めたい病”を克服するには、一体どうすれば良いのでしょうか?

現状を変えられるような対処法についてお話します。



「仕事を辞めたい」は96%の人が経験アリ。理由やキッカケと年代別

仕事を辞めたいと思うことは、特別珍しいことでも悪いことでもありません。

CMなどでも有名な「エン転職」が2019年の7月から8月の約1ヶ月間に10,074名に調査した「これまでに退職を考えたことはありますか?」というアンケートでは、「ある」と回答した人が96%にも及びました。(エン転職第60回 テーマ:「退職の進め方」についてより)



全体の96%もの人が、これまでに退職を考えたことがあると答えたということで、やはり働いている以上は誰もが1度は仕事をやめようかと思ったことがあるということです。

またその理由としては、20代と30代で最も多かったのは「給与が低かった」、40代以上では「やりがい・達成感を感じない」という理由が最も多く挙げられていました。


(エン転職第60回 テーマ:「退職の進め方」についてより)

その他に上位に挙げられているものとしては、「企業の将来性に疑問を感じた」や「人間関係が悪かった」、「残業・休日出勤など拘束時間が長かった」などもあり、こうして見てみるとあなたが仕事を辞めたいと感じている原因もこの中に含まれているかもしれませんね。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

みんなそれぞれさまざまな理由で「仕事を辞めたい」と感じていることがわかりますが、仕事を辞めたいと考えているのが今だけの一時的なものなのか、それともずっと長い期間に渡って改善出来ないまま心の中にあるものか、どちらですか?


  • 仕事を辞めたいと思う気持ちが頻繁に起きるけれど、ずっと我慢したままで何も行動は出来ていないケース
  • 辞めたいとは思うけれど、迷う気持ちもあってハッキリ出来ない状態
  • 仕事中以外のプライベートの時間や休日にも仕事を辞めたいという気持ちで頭がいっぱいになってしまい、何も楽しめず憂鬱な気持ちで毎日過ごしている

このように、仕事を辞めたいという状態が慢性的に続くあまり、一種の病気・癖のようになってしまっていることを、『仕事辞めたい病』などと呼ぶことがあります。

この仕事辞めたい病が長く続くことで、過労やうつ病など、身体的もしくは精神的な部分にまで悪影響が出てしまう可能性があるため、限界を超えるほど我慢し続けてしまったり、1人きりで悩み続けるのは絶対によくありません。

ではここから、この仕事辞めたい病への具体的な対処方法についてお話していきますので、今自分にやれることはないか?とみなさんも一緒に考えてくださいね。

「もう自分は仕事辞めたい病ではなくてうつ病かもしれない…」と思う方はこちら「仕事辞めたい…死にたい…」無理してうつ病(鬱)に?症状チェックリスト。退職・転職・休職・病院を受診するべき?「傷病手当金」とはどんな制度?受給条件や支給額、期間、申請、診断書についても読んでみてください。

「仕事辞めたい病」の具体的な解決方法

①どうして仕事を辞めたいのか?原因を振り返ってハッキリさせる

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仕事辞めたい病になったとしても、心の片隅では仕事辞めたい病を克服したいという気持ちがある人も多いのではないでしょうか?

仕事辞めたい病を克服するためには、まずはなぜ辞めたいのかをとことん突き詰めて考えることが大切です。

ただ漠然と会社を辞めたいと思う人も、もうこれ以上この会社で働くことはできないと考える人も、辞めたい理由を理解することで解決への道筋を見つけられることでしょう。

多くの人が「仕事を辞めたい」という理由には、大きく分けると5つありますので、理由ごとのそれぞれの特徴と対処方法を見ていきましょう。

あなたの仕事を辞めたい理由と、似ているものがあるかもしれませんね。

人間関係



離職したいと考える原因で最も多いのは、人間関係です。

職場の人間関係は、1人で働く個人事業主や在宅ワーカーではなければ、必ずといってよいほど付きまとってくる問題です。

上司や同僚、部下との関係が悪かったりトラブルメーカーが職場の雰囲気を悪くしたりと、人間関係のトラブルはたくさんあります。

例えばエン転職の調査によると、会社側には「結婚・家庭の事情で」と嘘の退職理由を提示してはいても、実際に退職をした人の本音の理由を調べてみると「人間関係が原因」で退職した人は最も多いという結果が出ていました。


(エン転職退職理由のホンネとタテマエ
会社に伝えた退職理由は「家庭の都合」、実際は…?
より)

実際にこうした調査結果にも出ているほど、仕事をしていく上で人間関係の悩みというのは大きな障害になるということがわかります。

退職理由の本音の理由については、こちらのページ職場のストレス、人間関係がもうイヤで仕事辞めたい!職場の雰囲気が悪くて会社に行きたくない…!今すぐ実践出来る対処法と解決策は?転職する前にやってみてほしいことへ。

この人間関係についての対処法についてはこちら人間関係がもうイヤで仕事辞めたい!今すぐ実践出来る対処法と解決策でも詳しくお話していますので、参考にしてください。

残業や休日出勤

仕事の量が多く体力的にきついと感じることも、仕事辞めたい病にかかる原因のひとつです。

特にサービス残業を強要されるなど、自分のがんばりが給料として返ってこない場合は、体力的だけではなく精神的にも多くのストレスがかかります。

また、家族がいる人にとってプライベートな時間がほとんどなくなってしまうと、家庭環境が悪化する可能性もあり、自分の自由な時間が欲しいと強く感じる人は多くいます。

やはり大切なのは仕事とプライベートとの両立であり、仕事を一生懸命頑張るためにもプライベートな休息時間は絶対に必要です。

人手が足りないという理由で、長時間労働を強要されるようなケースも多く、それが原因で体調を崩してしまったりうつ病などになってしまうこともあります。

私が独自に調査したアンケートでは、残業時間は0時間と回答した人は39%、ただし中には100時間以上残業している人も全体の2%いることがわかり、人によって残業時間格差が大きいことがわかりました。


「みんなはどれくらい仕事をしている?」残業時間について実態を調査しました!

やはり自分の残業時間や勤務時間に悩みがあるのであれば、自分の仕事の進行具合でなんとか出来たり、上司に相談したりして改善できる場合はまだ今の会社で頑張る価値はあると思いますが、そうでない場合、体調を崩したり精神的な部分に影響が出てしまう前に、早急に残業の少ない職場へ転職するほうがいいでしょう。

1番大切なのはあなた自身の健康だということを忘れないでください。

セクハラやパワハラ



どんなに仕事に対してやりがいを感じていたとしても、これらのハラスメント被害を受けてしまうと、仕事に対するモチベーションは著しく低下していきます。

会社が対応してくれるのならまだしも、事件をもみ消そうとしたり無関心で何も対処してくれなかったりする場合は、さらに仕事辞めたい病は悪化していくことでしょう。

ハラスメント被害を受けた場合は我慢せずに、会社や第三者機関に訴える必要がありますし、我慢した分だけ仕事辞めたい病は深刻になっていきます。

こうした会社側もしくは会社の上司が原因のような問題は、いくら我慢してもこの先一向に解決しない可能性のほうが高く、むしろどんどんエスカレートしていくケースのほうが多いように思います。

会社内に助けてくれる人がいない場合や、会社側がしっかりと現状を改善する意思が見られないようならば、なにか解決策を悩んでいる前に早急に退職したほうがあなたのためでしょう。

セクハラについての対処法はこちらセクハラが原因で仕事を辞めたい…具体例と対処法・解決方法、パワハラについてはこちら上司のパワハラが嫌で仕事を辞めたい人がするべき対処法と対策も参考にどうぞ。

仕事内容への不満

技術職で活躍したかったのに営業職に回されるなど、自分が望まない仕事に就かざるをえなくなったときに仕事を辞めたいと感じることがあります。

上司や人事に訴えても何も動いてくれないと不満が高まり、転職したいと願うようになります。

また、仕事内容への悩みで1番多いのは、例えば入社前に思っていたイメージと、実際に働きはじめてからの現実との差が違うケースです。

どんな仕事でも実際に働いてみないことにはわからないことも多く、「思っていたのと違った…自分には合っていない…」と、理想との違いに悩まされることが多いでしょう。

異業種や異職種での転職でもこうした悩みは多いと思います。

なかには、「仕事が暇すぎてやる気が出ない」とか「自分の仕事の内容の頑張りに見合う給料がもらえていない」という悩みも多いと思います。

ただ、仕事内容そのものに対して不満を持ち始めてしまうと、全体のモチベも下がりますし、今後どんな風に頑張っていきたい!というキャリアも描けなくなってしまい、結果的にはやる気のある同期だけ昇格して給料も上がっていき、やる気も結果も出せない自分は置いていかれる…といった結末になる可能性が高いです。

良い結果を出してその頑張りに応じた給料や役職を得ようと思うと、やはりそれなりに仕事内容に対して納得して努力する必要が出てくるため、仕事内容への不満は今後10年先、20年先の自分の立場を大きく左右しかねない問題です。

そのためにも、出来ることなら自分が本気で頑張れるような仕事に早いうちから巡り合っておくことが、将来どう過ごせるかを決めるポイントにもなると思います。

どう努力しても今の仕事内容に不満しかないのであれば、早急に自分が本気になれる仕事を探してみましょう。

これについては、こちらのページ20代や30代、40代などで自分のやりたい仕事がない、見つからない、わからない時の対処法は?やりたい仕事の見つけ方!転職で自分に合う仕事の探し方とは?が参考になると思います。


会社の社風や雰囲気が合わない

あまり騒ぐことが好きではないのに会社が飲み会を頻繁に行うなど、社風と自分の性格が合わないときに、仕事辞めたい病を発症することがあります。

特に強制参加ではないはずのイベントに、半ば強制的に参加させられることが続くと、大きなストレスを感じやすくなり、人間関係や仕事内容に不満がなくても社風が合わないと、仕事辞めたい病を発症することは珍しくありません。



転職の女神 長女 転職の女神 長女

私が男女100人に「転職で重視したいことは?」というアンケートをとったところ、労働条件や仕事内容、職場環境・人間関係という回答が多かったです。

やはり、仕事を辞めたい原因と転職で重視したいことは似ていますね。


アンケートについてはこちら「あなたが転職で重視したい条件は?」みんなが転職先に求めるものはどんなこと?アンケートをとってみました!

結局のところ、あなたは会社側に雇われている立場であり、あなた1人の力では会社の社風ややり方、方針そのものを変えるということは絶対に不可能でしょう。

つまり、これが原因で仕事を辞めたいと思っている場合、辞める以外の方法では絶対に解決することが出来ない悩みだと言えます。

もし上司や経営者側と要望について話ができるような立場にあれば、交渉してみるのもアリだとは思いますが、もし交渉に失敗sてしまった場合には今後仕事がやりにくくなったり、関係性が悪くなる可能性が高いので、交渉したいと考えているならば慎重にならなければなりません。

こればかりは、入社してみないとわからないことのほうが多いので、転職をして自分に合う社風や雰囲気の会社を探すほかないでしょう。

ただ、転職エージェントの場合は、入社前にその応募先の企業の社風や職場の雰囲気などを事前に知ることができるサポートがあるので、転職エージェントを利用してみるというのも1つの解決策だと思います。

転職エージェントについてはこちら転職エージェントとは?使い方や手順、利用するメリット&デメリットやアドバイザーとの面談は?なぜ費用が無料なのか?へ。

②思い切って休養する・休みをとる、休息の時間を作る

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仕事を辞めたい病を克服して、高いモチベーションを持って再び仕事をするために、心を決めて長期間休養するのは良い方法です。

仕事をがんばりすぎてしまうと、心身ともに大きなストレスがかかります。

物事をネガティブに考え出したり、朝起きて会社に行きたくないと思い出したりしたら、黄色信号が点灯したと思ってください。

このまま会社に通い続けていくと、うつ病を発症してしまう可能性もあるので、まずは会社や仕事のことよりもあなた自身の健康のことを考える必要があります。

うつ病に関してはこちら仕事辞めたい…無理してうつ病(鬱)に?症状とチェック。退職・転職するべき?傷病手当金とはへ。

有給休暇が残っていれば、うまくつなぎ合わせて長期休暇を取ってみるのもおすすめで、会社が忙しい時期ではなければ、周りに迷惑をかけるかもしれないと心配することもありません。

有給休暇が残っていない場合は、土日など休めるときには何も考えないようにしてしっかり休み、睡眠をたっぷりととることがポイントです。

仕事中は休憩なしで続けて働くのではなく、何時間かに1回は小休憩を取り休息の時間を作るようにしたり、外の空気を吸ったり軽いストレッチをしたりして、心と体を休めてみてください。



休暇を取るのは私の経験からしても、ものすごくおすすめです。

実は私も年に1度は長期休暇を取り、気の合う親友と海外旅行に行くようにしていますが、その予定があるだけでまた1年仕事を頑張ろうと思えますし、ちょっと残業があったり仕事が大変な時期があっても、「もうすぐ旅行で長期休暇をもらうし、今は頑張ろう!」と乗り越えられることができます。



また、旅行に行くことで普段の生活とは180度違う世界を見ることができ、例えばその経験がキッカケとなり自分が本当にやりたい仕事を発見することが出来たり、あるいは新しい趣味が見つかったりと、思っている以上に得るものが大きいのです。

これは私の経験から言えることですが、気が滅入っているとき、落ち込んでいるとき、やる気がでないときこそ、家族や恋人、友人と思いっきり普段の生活から離れて、違う世界を見てみてください。

きっと帰ってくる頃には、なにか新しく得るものがあったり、「明日からまた仕事頑張ろう!」と笑顔になっていることも多いですよ。

③趣味に没頭する、自分なりのストレス発散法を見つける

仕事で受けたストレスはため込まず、上手に発散することで仕事辞めたい病が克服できる可能性が高まります。

どんなささいなことでも良いので、好きなことや趣味を見つけて没頭すれば、日ごろ仕事でためたストレスを発散することは可能です。

とりわけ趣味やしたいことが見つからないという人は、普段と環境を変えることでもストレスの発散ができます。

例えば、休日に温泉旅館に泊まりに行くなども良いアイディアのひとつで、温泉にも浸かれて自然も満喫できるため、気持ちをリフレッシュさせるのには最適です。

その他、国内外の旅行に出かけたりドライブを楽しんだりすることでも、普段とは違う景色を楽しむことができてストレスは解消されていきます。

一方、そのような時間もお金もないという人は、友達とカフェでおしゃべりするのも良い気分転換になるのでおすすめです。

ストレス発散方法は人それぞれなので、必ずしもお金や時間がかかる方法だけではありません。

自分なりの方法を見つけて、ためたストレスをぜひ発散させていってください。

④目標になる先輩や上司を見つける

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仕事辞めたい病を克服する方法としては意外に思われるかもしれませんが、目標となる人を社内に見つけることも効果的な方法です。

特に仕事内容に不満があったり、人間関係がうまくいっていなかったりする場合はこの方法を試す価値はあると思いますよ!

目標とする人は上司だけではなく、1歳年上の先輩でも構いませんし、尊敬できる人が社内に入ると仕事に対するやる気が出てくるだけではなく、その会社で働き続けることに安心感を覚えることもできます。



ただし、この克服法は裏を返せば目標となる人物がいないような会社であれば、その会社に勤める理由があまりないということを意味するため、自分の進退問題についてよく考えた方が良いでしょう。

頑張りすぎは禁物!転職も1つの方法

さまざまな仕事辞めたい病の克服方法を紹介していきましたが、実践しても大きな効果が得られなかったという人考えられます。

そのような場合は無理をせずに、思い切って転職するという選択肢も必要となるでしょう。

仕事辞めたい病は複雑なもので、どんなに現状の仕事が好きだったりやりがいを感じていたりしても、体力的に無理だったり人間関係が悪かったりすると、その会社を辞めたいと感じてしまいます。

もちろんそれが新卒であっても、無理は絶対に禁物です。

新卒についてはこちら新卒でも仕事辞めたいと思ったらどうする?入社一年は短い?新卒で転職するメリット&デメリットへ。

ここで重要なのは、仕事自体に問題があるわけではなく、今勤めている会社に問題があるケースが多いということです。

同じ仕事内容で職場が変われば、嘘のように晴れやかな気分になるということもあります。



会社は、現在勤めている1社だけではありません。

仕事辞めたい病が深刻となり、うつ病などを発症してしまわないためにも、今の会社が合わないと感じたのなら別の会社へ転職を考えてみてはいかがでしょうか。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

転職は、仕事辞めたい病の根本的な克服方法のひとつなので試してみる価値はあります。

仕事が原因で人生が暗いものになってしまわないように、出来るだけ早い段階から対策を始めてみましょう!



このページを読んでもまだ仕事を辞めるかどうか悩んでいる人は、こちらのページ「仕事を辞めたい」と思ってから今すぐ出来ること!辞めるか辞めないか悩んだら、実践してみてほしい5つのこと。判断が決められない人にも見てもらいたいページ。でも対処法をお話しているので、読んでみてください。