「仕事を辞めたい」と思っていてもなかなか行動はに移せないケースは、実はとても多いです。

「同僚に迷惑がかかる」「今後の生活が不安」「お世話になった会社や上司に申し訳ない」といった、責任感のある人や周りの人の気持ちを優先して考えてしまう人ほど、こうした気持ちになりやすいでしょう。

しかし、これらは転職を考える人には誰しも起こるものでもあり、自分の将来や今後の生活を考えると、必ずしも会社や職場の人を心配して、会社に残るという選択肢が正しいとは限りませんよね。

会社を辞めたいと思う原因やキッカケは、その人それぞれでさまざまなものがあると思いますが、結局のところ「言い出せないから」とか「言いにくいから」というマイナスな気持ちによって転機を逃していることは、自分にとって最後は不利な状態になってしまう可能性が高くなります。

ここでは、退職したいのに言い出せない気持ちを切り替えて、うまく会社を辞める方法や、なるべくトラブルにならず円満に会社を辞められる方法について解説していきます。



「仕事を辞めたい」のは甘えではない!みんなが会社を辞めたい理由

SE 長男SE 長男

仕事を辞めたい、転職したいとは思っているのに、上司になかなか言い出せないんだ。

こんな風に考えている自分って、やっぱり甘いんだろうな…。


転職の女神 長女 転職の女神 長女

そんなことないわ。
会社を辞めたくなるような理由はみんなさまざまだけれど、本当の辛さや大変さ、悩みというのは、その職場で実際に働いている本人にしかわからなかったりするものよ。

たとえそれが新卒でも、30代、40代以上であっても、仕事を辞めたいと思うことも、上司に言い出せないということも、決して甘えではありません。


他のページでも度々お話していきていますが、「会社を辞めたい」と思うのは特別おかしなことでもなく、誰もが一度は突き当たる壁のようなものです。

現在の令和2年から見ると少し前のデータにはなりますが、リクナビネクストの「年代別転職回数」の調査結果では、このような結果が出ていました。


(リクナビネクスト転職回数が多いと不利?年代別の転職回数と採用実態より)

やはり20代で転職経験がある人は2017年の時点では割合としては多くないものの、30代になると2人に1人は1回以上転職を経験しており、年代が上がるにつれて転職を経験した回数も少しずつ高くなっています。

転職回数についてはこちらのページ年代別!転職回数は何回までならいい?回数の数え方、ごまかすとばれるのか?回数が多い人が不利にならない職務経歴書の書き方、面接のコツ!でお話しています。

また、私が独自に調査したアンケートでは、「今転職したいと思う」と回答した人は全体の43%で、「今は転職を考えていないと回答した人は57%という結果が出ました。


「今転職したいと思う?」転職には決断力も!転職したい人はどれくらい?その理由とは?独自アンケート調査

この調査では、「転職を考えていない」と回答した人は、「待遇が改善されてきているから」とか「今は転職するスキルとタイミングがまだない」などの回答のほか、「最近転職したばかりで、新しい仕事は希望する勤務地で自分のスキルをさらに生かせそうな仕事だから」、「転職したばかりで、今は仕事を覚え努力して頑張るしかない」などの声がありました。

一方で「転職したいと思う」と回答した人は、その理由として「残業が多すぎる」、「人間関係が良くない職場なので働きやすいところに転職したい」、「仕事に情熱がもてなくなった」、「面接時の条件と入社してからの話が違う」などが挙げられていました。

こういう私も、過去には何度も退職と転職を経験し、その度に職場の上司に辞めますと切り出すという言わば何か難易度の高いミッションをクリアするような経験をしてきました。

もちろん誰もが最初は「せっかく入社した会社なんだし、一生懸命頑張ろう」と思うのが当然ですが、そんな気持ちでさえグラついてしまうほどの「仕事辞めたい」と思う理由があるはずですよね。

世の中の人たちはどんなことが原因で仕事を辞めたいと思っているのかを調べてみたところ、このような調査結果が出ていました。


(エン転職第43回 テーマ:「退職理由」についてより)

20代、30代、40代それぞれの年代で見ても、1番多い理由として「給与が低かった」、次に「やりがい・達成感を感じない」、「企業の将来性に疑問を感じた」、「人間関係が悪かった」、「残業・休日出勤など拘束時間が長かった」などさまざまな理由がありました。

どんな理由であっても、あなたが本当に悩んでいるならば、退職を考える理由としては十分です。

仮に他人から見たら「え、そんなことで?」と思うようなことであっても、実際にその職場で苦しんで悩んでいるのはあなた以外の誰でもないので、働いている人1人1人が仕事を辞める権利、仕事を再検討する権利を持っていますし、正社員でもパートでも同じことが言えます。

優しい人、周りを大切にする人ほど、会社を辞めることは悪いことに感じる

しかし、ブラック企業とも呼べるような労働環境が良くない会社は少なからず存在しますし、悪質とも言えるようなイジメやハラスメントがなくならない職場もあります。

どんなにブラックな会社でも、強気で自己主張が強い人は誰それ構わず仕事の責任も関係なく、自分のことを優先出来るのでバンバン辞めていきますし、「合わない!」、「もう無理!」、「無駄!」という決断が早い人ほど、どんどん行動してより良い職場に出会っていくので、結局のところ人生でも得をすることが多かったりします。

ただ、自分よりも周りの気持ちを優先してしまうような心の優しい人や、いわゆる”お人好し”な性格の人ほど、「もう会社辞めます」の一言が言えないもので、結局最後にはブラックな会社でさえお人好しな人たちが残ってしまうようなケースも多くあります


「人手不足なのに、今自分が辞めたらみんな困るんだろうな」とか、「お世話になってきた人もいるのに、自分だけ辞めるのは逃げるようで申し訳ない…」と感じてしまうんですね。

もちろん、そもそも自分の性格的に人に物事をハッキリ言うのが苦手な人や、争いごとが嫌な人、ちょっと強気で説得されるとどうしても断れないような性格の人も、上司や社長に辞めますなんて自分から言い出しにくいでしょう。

勇気を振り絞って「辞めたいんですけど…」と切り出しても、上司に「今人がいなくなったら困るんだよ、頼むよ」とか「みんな頑張ってるんだから、君だけ弱音を吐くな」などと引き止められると、どうしても退職までたどり着かなかったりするでしょう。

みんながみんな、自分の意見を押し通せるだけの固い意思を持っているわけではありませんし、職場の環境や上司との関係性や人柄によっても、”退職の言い出しにくさ”は変わってきますよね。

というわけでここからは、上司に仕事を辞めたいと言い出せないときの対処方法、対策についてお話していきますね。

上司・会社に仕事辞めたいと言い出せない時の対処法

①このまま会社を続けることによるリスクをもう一度考える

仕事の現状や待遇などに特に不満がなければ、「仕事辞めたい」とは思わないはずですし、ただ実際に辞めることを会社に伝えるとなると、なかなか言い出せないこともあるでしょう。

目の前のことだけに意識が向いてしまうと、そのままズルズルと会社に居続けてしまうことにもなります。

まずは一度落ち着いて、会社に残ることのリスクを整理してみましょう。



最初は初心に立ち返って、「どうして会社を辞めたいと思ったのか」といった点を掘り下げて考えてみる必要があります。

「上司や同僚とうまくいかない」「なかなか休めない」「無茶な業務を振られることが多い」「給与が少ない」「自分に合った仕事ではない」といった点があがってくるのではないでしょうか。

我慢をして現状の仕事を続けるという選択肢もありますが、それによって失われてしまうリスクも覚えておく必要があります。

精神的なリスク・経済的なリスク・健康に対するリスクなど、総合的に判断してみましょう。

収入を得るために仕事をすることは必要ですが、それによって人生そのものが不幸になってしまっても仕方がありません。

「何のために、今の仕事をしているのか」という問いに、自分で明確な答えが出せないときは、迷わず仕事を変えてみるのもいいでしょう。

無理して我慢して働き続けていると、最悪の場合はうつ病のような状態になってしまったり、過労で体調を壊してしまったりと、そもそも仕事どころではなくなってしまうような事態を招く可能性があります。

そうなってしまっては、今後の生活も不安定になってしまいますし、今なら現状よりも良い条件の転職先に心機一転して転職出来たかもしれないのに、働くことすらままならなくなってしまっては、元も子もありません。

うつ病が疑われる場合には、こちらのページ「仕事辞めたい…死にたい…」無理してうつ病(鬱)に?症状チェックリスト。退職・転職・休職・病院を受診するべき?「傷病手当金」とはどんな制度?受給条件や支給額、期間、申請、診断書についても読んでみてください。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

大切なことは、仕事を通じて人生をより豊かにしていくということを忘れないでください。

そして、退職したり転職をしたりすることで影響を受ける家族や親とも、しっかりと話をしておく必要があります。

つらいと感じるときほど自分ひとりで何でも抱え込んでしまわずに、周りの人や専門家に相談してみることを心がけてみましょう。

家族の理解があることで、退職までのハードルも下がっていくはずです。


②割り切って気持ちを切り替える

いざ仕事を辞めたいと思っても、上司にどう伝えればいいのか分からずに、言い出せない状況が続いてしまうこともあるでしょう。

言い出せないということは、心のどこかで整理がついていないのかもしれません。

介護士 次女介護士 次女

「就職に困っていたときに雇ってくれて恩義を感じている」「上司にとてもお世話になった」「同僚に対して申し訳ない」といったことが思い浮かぶのではないでしょうか?

なかなかすんなりと割り切れる人ばかりじゃないですよね。


確かに、そうした事実はあるでしょうが、「仕事辞めたい」と思った自分自身の気持ちも大事にする必要があります。

仕事を辞めるときには、それなりにエネルギーを必要とする部分があるもので、ある程度は、割り切って物事を考えていく必要があります。



「会社に対する恩義」は、これまで自分の生活を支えてくれた感謝でもあります。

ただ、会社側も労働者を雇うことによって利益を出して潤っていたはずであり、雇用主と労働者は、対等な関係であることを意識しましょう。

「上司にお世話になった」といっても会社を辞めたからといって、個人的な関係が切れてしまうわけではありませんし、きちんとこれまでの感謝の気持ちを伝えれば、上司も理解を示してくれるでしょう。

「同僚に申し訳ない」といった気持ちは、一緒に苦労をして取り組んできたからこそ感じる気持ちでもあります。

ただ、本当の仲間であれば、新しいスタートを切ることを応援してくれるはずですし、会社を辞めてからも個人的な関わりがなくなるわけではありません。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

仕事を変えるということは、人生の選択をするということです。

勇気を持って前向きに取り組んでみましょう。


③退職願を実際に書いてみる

あれこれと考えているうちに、辞めるタイミングを見失ってしまっては本末転倒ですし、「仕事辞めたい」という気持ちが強いうちに、何らかの行動を起こすことは大切だといえます。

まだ自分の気持ちがよく定まっていないときでも、とりあえず退職願を書いてみるというのも1つの方法です。

文章にして書き起こすことによって、自分自身の気持ちを整理することにもつながります。



退職願を書くだけなら、まだ実際に退職をするわけではないため、心理的なハードルを下げられますし、カバンに入れて持ち歩き、いつでも上司に提出できる状態を作れますし、しばらく様子を見るときも後から気持ちが変わってしまうのを防ぐことができるでしょう。

もし退職願をどうしても書けないというときは、心底現状の仕事を辞めたいと思っていないということなので、それはそれで結論が出ます。

退職願を書くことによって、実際に仕事を辞めるという実感が持てますし、退職によるメリットやデメリットを把握するのにも役立ちます。

仕事を辞めたいと思っていても、なかなか辞めることができないのは実際に行動を起こしていない場合が多いといえます。

いきなり上司に退職の意志を伝えようとするよりも一歩前進といった状況を作れるので、迷ったときこそ退職願を書いてみましょう。

退職願を書く機会というものはそれほど多くないでしょうから、文面にそれほどこだわる必要はなく、「一身上の都合により、退職します」といった簡潔な形でまとめてみましょう。

大事なポイントは、退職する意志をハッキリと示すことにあるのです。

退職願についてはこちら転職の際の退職届と退職願、辞表の違いと注意すること&自己都合退社と会社都合退社の違いへ。



また、本当に退職願を提出するときには、上司に個別の時間をとってもらうことを心がけてみてください。

周りに人がいると上司に気を遣わせてしまうことにもなりますし、話を聞いた同僚のモチベーションが下がってしまうことにもつながります。

できるだけ会社側の迷惑にならない形で、退職に向けた行動を起こしてみましょう。

誰もがトラブルなく、なるべく恨みを買わないで退職したいと思うのは当然で、そのために出来ることももちろんあります。

こちらのページ転職で「円満退職」の仕方!挨拶やタイミング、退社の伝え方例は?辞める理由は嘘はあり?引き止められた時どうする?では、円満退職のコツについてまとめてみましたので、実際に退職に向けて気持ちを固めようかな…と思った人は、こちらも参考にしてみてください。

④すでに新しい転職先を確保してしまうのも1つの手

仕事を辞めるためのステップとして大事なことは、退職願を書くこともそうですが、心理的なハードルを下げることが重要です。

そのために、新しい転職先を在職中に確保してしまうことも1つの方法だといえます。

「現状の仕事を辞める」といった最終的な結論を出す前に、自分にできることを全部取り組んでおくことは有効ですし、新しい仕事を探すといった行動を通じて、今後の生活の道筋を具体的にイメージするきっかけにもなるでしょう。

今の仕事が自分に合っていないと感じるのであれば、自分の可能性を探る良い機会でもあります。

また転職活動を通じて、改めて今の仕事の大切さを理解するといったことにもつながるかもしれません。

いずれにしても、具体的な行動を起こせば、なにかしら具体的な答えが返ってくることが期待できます。



「会社に所属しながら、転職先なんて探せない」などと考えずに、柔軟さをもって行動していくことも大切で、新しい転職先が見つかれば、退職することへの気持ちのハードルもかなり低くなるでしょう。

経済的な不安や家族・親からの心配といった部分も、うまく解消できます。

実際に退職の意志を示すときも、「転職先が決まったので辞めます」と思いきって伝えることができるはずです。

転職活動をする一番のメリットは、「気持ちに余裕ができる」ことです。

2~3カ月の間、転職活動に時間が必要であれば、その間に在籍している会社にも変化があるかもしれません。

ただ、転職活動に対する不安がある場合には先に今の仕事を辞めてから、じっくりと取り組んでいくといった方法もあるでしょう。

在職中に転職活動をするメリットについてはこちら転職活動は働きながら(在職中)?退職してから?メリット&デメリット!会社にバレる?へ。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

どんな形であれ、最初の一歩を踏み出さなければ退職はできません。

自分の人生をより豊かな方向に導いていくためにも、具体的な行動を起こしてみましょう!


強引な引き止めで退職出来ないなら、退職代行サービスという手も

ただ、退職したいと気持ちが固まっており、勇気を出して仕事を辞めたいと上司や会社側に切り出したとしても、退職後の責任を追求するような言い方をされたり、脅しのような強引な引き止めをされたりして、辞められないケースもあると思います。

例えば…

  • 今あなたが会社を辞めたら他のみんなが困るのかわからないのか?
  • この会社を辞めたってお前みたいな甘い奴はどこも雇ってくれない
  • みんな我慢しているのに自分だけ逃げるようなことをするな
  • 辞めたいならせめて業績を上げてから言ってこい
  • 辞めるならそれによって発生する会社への損害を支払ってもらう

などと言われて、辞めさせてもらえず悩んでいる人も少なくないはずです。

情に訴えかけるようなことを言われて引き止めようとするだけではなく、圧力をかけるようなことをされてしまい、せっかく退職を切り出したのに会社を辞めさせてもらえないのは、さらに心が疲れてしまいます。

そういうトラブルに遭ったとしても、自分で強い姿勢のまま意思を通せる人ならいいですが、今までお世話になっていた会社ということもあり、さらには脅しのような言い方をされてしまうと、それ以上強く退職したいと言えない人のほうが多いはずです。

「もう自分だけではこの会社は辞められない…もう我慢して働くしかないのかも…」となってしまい、ストレスを抱えながら働き続けることは、精神的にとても良い環境ではありません。

引き止められたからと言って、その後あなたが望むような良い状況に変化するという保障はどこにもなく、”一度会社を裏切った人間”としていつの日か冷たい態度を取られてしまうことのほうが多いでしょう。

ただ、ストレスを抱えながら限界まで達してしまうと、過労など体調面で不調が出てきたりするだけではなく、うつ病など精神的な疾患にかかってしまう可能性があります。



そうならないために、辞めたいのに辞めさせてもらえないような状況になってしまっても、例えば転職エージェントに相談して円満退職について相談してみたり、あるいは『退職代行サービス』などを利用するのもいいかもしれません。

退職代行サービスとは、辞めたいのに辞められない人のために作られたサービスで、退職までの会社との連絡ややり取りを代行してもらうことで、確実に退職できるものです。

もし困った状況で悩んでいる人は、うつ病などを発症してまうなどこれ以上自分を犠牲にする前に、こうしたサービスを利用して、ブラックな会社はしっかりと辞めるほうがいいと思います。

退職代行サービスについてはこちら退職代行サービスとは?「exit」や「saraba」などの料金や利用方法の紹介!違法にならない?弁護士の退職代行との違いは!のページへどうぞ。