働いていると悩みを抱えることは少なくありません。
その状態から解放されたくて、仕事を辞めようか迷っている人もいるのではないでしょうか。
しかし辞めたからといって、必ずしも良い結果になるとは限らないでしょう。

それは今の仕事を辞めることにデメリットもあるからです。
そこで今回は、仕事を辞める場合に考えられるリスクを紹介します。



①収入面のリスク

  • 転職すると収入が下がってしまうことがあります。

転職先を選ぶときの材料として、給与額を考慮する人は多いのではないでしょうか。

しかし、希望の給与額で採用してくれる会社がなかなか見つからないことがあります。
その場合は、妥協して今よりも給与額が低くなってしまう恐れがあります。

特に異業種に転職する場合は、その可能性が高いです。
未経験であるため、新人と同じようなポジションになることが多いからです。

そのため、当初の希望より大きく下がってしまうこともあります。
前職と同じ給与額に昇給するまでに、何年もかかるケースもあるでしょう。

異業種転職についてはこちら異業種・異職種への転職は厳しい?未経験の転職、成功の秘訣とポイントへ。



  • また、退職金が下がってしまうリスクも存在します。

多くの会社では、退職金は勤続年数が長いほど多くなります。

勤続年数に比例して増えていくのではなく、勤続年数が長くなるほど上がり幅も大きくなるのが一般的です。
支給される条件となる勤続年数が決まっているケースもあります。
つまり同じ会社で働き続けたほうが、退職金に関しては有利といえます。

転職するタイミングによっては、まったく支給されないという事態にもなりかねません。
さらに、そもそも転職先に退職金の制度がないこともありえます。
このように会社を辞めると、将来的な収入も大きく減ってしまう恐れがあるのです。

②ローンなど社会的信用を失うリスク

今の会社を辞めると、ローンの審査に通りにくくなる可能性があります。
自営業者になるとローンを組みにくくなることは、よく知られています。

サラリーマンのように毎月の収入が安定しないことが理由です。
自営業者になるのではなく、サラリーマンに転職してもローンを組めなくなるケースも存在します。

社会的信用がないと判断されるとそうなる恐れがあります。
ローンの審査のポイントは、継続的に返済していく能力の有無です。
同じ会社での職歴が長いほど、今後も働き続けるだろうと信用されやすくなる傾向にあります。

しかし転職すると、しばらくの間はその信用を失うことがあるのです。
すぐに仕事を辞める可能性があるからです。

特に転職の経験が多い場合は、審査が厳しくなると考えられます。
新たにローンを組めないだけでなく、利用中のクレジットカードの使用限度額を下げられてしまうケースもあります。



また社会的信用を失うリスクは、金融関係だけに留まりません。
会社を辞めることに対してマイナスイメージを持っている人は少なくないからです。

特に何度も辞めている人は、社会での評価が悪くなってしまう恐れあります。
仕事が長続きしないということで、「社会人の自覚が足りない」「忍耐力がない」などと見なされるケースもあるでしょう。
転職しようとしても、そのように思われてしまい、採用されにくくなる恐れがあります。

③次の転職先でまた人間関係を築き直すリスク

職場の人間関係は、すぐに築けるものではありません。
多くの仕事を通じて苦楽を共にし、上司や同僚と信頼関係を築いていくのが一般的です。
職場が過ごしやすいと感じているなら、それはこれまで築いてきた人間関係のおかげかもしれません。

転職をすると、知らない人に囲まれた状態で仕事をスタートすることになります。
職場の人間関係はリセットされるので、上司や同僚と1から信頼関係を築いていかなければなりません。

新卒として入社した場合は、同期の社員がいることが多いです。
しかし転職で入社した場合は、同じ境遇の人がいないケースもよくあります。
そのため、気軽に話せる仲間を作るのに苦労するケースが少なくありません。

転職先で人間関係を築くには、自分から積極的に話しかける必要があります。
そのためコミュニケーション能力が低い場合は、苦労する可能性が高いと考えておいたほうが良いでしょう。

上手く人間関係を築けずに、孤立してしまう恐れもあります。
そうなるとつらい思いをすることになりますし、業務にも支障が出てしまうかもしれません。



また新卒で入社した場合は、基本的には上司は年上が多いです。
しかし転職で入社した場合は、年下が上司になることも珍しくありません。

しばらくは分からないことが多いので、上司以外の年下の先輩社員からも教えてもらうことが多いでしょう。
そのような状態に抵抗があり、上手く人間関係を築けないケースもあります。

④仕事を辞めても悩みが解決しない+新たな悩みが生まれるリスク

今の仕事を辞めることは、悩みを解決するためのひとつの手段です。
しかし、辞めても悩みが解決しないことも珍しくありません。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

たとえば職場環境に不満があって転職しても、転職先の職場環境のほうが良いという保証はないです。

そのようなリスクがあるのは、転職活動中に入手できる情報には限界があるからです。

実際に働き始めるまで分からないことは多くあります。
ホームページや求人票を見るだけでは、会社の実情を知ることは難しいです。

また悩みが解決したとしても、新たな悩みが生まれてしまうリスクも存在します。
たとえば給与が少ないという悩みがなくなっても、残業が多いことに悩むようになるかもしれません。
そうなると疲労がたまるようになり、常に体調が悪いといった悩みも加わる可能性があります。



逆に、転職して残業が多いという悩みが解決しても、他の悩みが生まれることもあります。
たとえば、通勤時間が長くなったことを悩むようになるケースもあるでしょう。
残業が少なくなっても帰宅時間が以前より遅くなって、転職した意味がないと感じるのでは本末転倒です。

このようにひとつの悩みが解決しても、他の悩みによってつらい思いをする可能性があります。
その悩みの解決のために、もう1度転職したいと思う人もいるでしょう。

また、引っ越しをともなう転職の場合、プライベートで新たな悩みが生まれるリスクについても注意したほうが良いです。

仕事を辞めたら人生が終わるわけではない!本当に限界なら辞める勇気も必要

仕事を辞めることにリスクがあるのは確かです。
辞めたいと思っても、リスクを考慮して慎重に決断する必要があります。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

しかし、リスクを恐れて我慢し続けるのも正解とはいえません。
仕事を辞めることによって起りうる状況より、もっと悪い状況に陥ってしまう可能性もあるからです。

つまり、仕事を辞めないことにもリスクがあるということです。

たとえば、身体や精神の状態が限界に達してしまうことも考えられます。
仕事を無理して続けることで、うつ病などを発症してしまい、結果的には仕事を続けられなくなることがあります。
うつ病についてはこちら仕事辞めたい…無理してうつ病(鬱)に?症状とチェック。退職・転職するべき?傷病手当金とはへ。

そのような事態を避けるには、本当に限界だと感じたら辞める勇気を持つことが大切です。



このように仕事を辞めるリスクだけでなく、辞めないリスクについても検討しましょう。
1つの会社で長く働いていると、このまま続けていくしかないと考えるようになりがちです。
仕事を辞めると、すべてを失ってしまうように思い込んでいる人もいます。

しかし実際には、仕事を辞めても人生が終わるわけではありません
迷っている場合は、とりあえず転職サイトを見てみるのもひとつの手です。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

転職エージェントに登録して、相談してみると参考になることもあります。
転職活動をしなくても、自分の現状を見直す良い機会になるでしょう。

辞めるか悩んでいる場合は、ぜひ今回紹介した内容を参考にして、自分にとってのベストな選択を考えてみてください。