日本の東北地方に位置する宮城県は、海と木々に囲まれた自然豊かな地域であり、伊達政宗ゆかりの地としても有名です。
高級和牛の仙台牛や、日本屈指の水揚げ量を誇る水産物など、食材が豊富な点も特色だといえるでしょう。

そんな風土に魅力を感じ、転職して宮城県で働くことを検討している方もいるのではないでしょうか。
ここでは転職希望者のために、宮城県での転職でポイントとなる情報を詳しく解説していきます。



宮城の家賃相場はどれくらい?通勤の利便性がいいのはどこ?

物件情報サイトSUUMOのデータによれば、2017年6月時点の宮城県におけるマンションの家賃相場は、ワンルームで3.3~5.4万円、1Kで4.2~5.4万円、1LDKで4.9~7.0万円、2LDKで5.3~8.4万円、3LDKで5.6~9.8万円程度となっています。

一方、アパートの家賃相場はワンルームで2.2~4.9万円、1Kで3.3~4.9万円、1LDKで4.3~5.9万円、2LDKで4.6~7.3万円、3LDKで5.3~8.7万円程度です。

次いで一戸建て・その他の家賃相場ですが、ワンルームで3.1~6.0万円、1Kで4.0~5.5万円、1LDKで4.8~7.0万円、2LDKで5.2~7.9万円、3LDKで5.5~9.0万円程度という結果でした。
仙台市のような中心地に近づくほど家賃が高くなる傾向が見られます。



通勤の利便性でいえば、やはり県庁所在地である仙台市が優れているでしょう。
杜の都とも呼ばれ自然が豊かな仙台市ですが、その交通網はしっかりと整備されています。

東北本線や常磐線、仙山線や仙台空港アクセス線などが運行され、さらに上野から札幌までを往来する寝台特急車「カシオペア」の停車駅もありますから、鉄道面のアクセスはとても便利だといえるでしょう。

加えて仙台市営地下鉄や市営バスも運行していますし、仙台港から太平洋フェリーも出航しています。
仙台空港にも近く、陸・海・空のすべての移動手段が整っています。
他にも、仙台市営地下鉄南北線の沿線である五橋や河原町、米ヶ袋などのエリアも交通アクセスが便利です。

市街地に近いわりに、条件次第では5~6万円程度の家賃の物件を見つけることも可能なので、生活費を抑えたい方にうってつけでしょう。
仙台市の南に位置する名取市も、通勤の利便性が高いエリアです。

JR名取駅から仙台駅まで30分以内で到着しますし、運行する電車の本数も多めです。
名取市内には仙台空港もありますから、出張の際などにも便利でしょう。

宮城の平均年収は?

厚生労働省が発表している「平成28年賃金構造基本統計調査」によれば、宮城県の2016年度の平均年収は455万4,500円(男性515万2,900円、女性345万800円)で、都道府県ランキング19位という結果でした。
また平均月収は31万3,000円、平均賞与が79万8,500円、平均年齢は42.7歳、平均勤続年数が12.0年となっています。

近年の平均年収の推移を見てみると、2012年度が419万8,100円(男性476万1,500円、女性310万4,400円)、2013年度が428万9,800円(男性482万9,200円、女性310万8,900円)、2014年度が428万8,700円(男性482万9,100円、女性325万6,700円)、2015年度が445万2,400円(男性500万6,300円、女性341万6,700円)となっています。

少しずつではありますが、宮城県の平均年収は年々着実に増加していることがわかります。



そして宮城県の2016年度平均年収の年齢別データ男性編を見ると、20歳は258万7,015円、30歳は425万8,150円、40歳は539万4,388円、50歳は641万3,212円、60歳は503万4,068円、70歳は309万2,394円となっており、だいたい50歳前後で年収のピークを迎えていることが読み取れます。
こうした特徴は女性のデータにも共通していて、女性の平均年収は52歳の395万3,160円が最大となっています。

ちなみに日本人の平均年収はこちら日本人の平均年収は?年齢別・男女別&都道府県別の年収ランキングで紹介しています。

宮城の有効求人倍率は?転職希望者にとって有利?震災後どう?

転職の女神 長女 転職の女神 長女

宮城労働局の統計情報によれば、宮城県の有効求人倍率は2012年度4月時点で0.81倍、2013年度4月で1.05倍、2014年度4月で1.04倍、2015年度4月で1.09倍、2016年度4月で1.20倍、2017年度4月で1.27倍という結果でした。

季節による変動もありますが、全体的に有効求人倍率は上昇傾向だということがうかがえます。

これは震災によって被害を受けた宮城県に対し、日本全国の企業がインフラ整備や商業活性化などといった震災復興支援事業をおこなっている影響があるでしょう。

そしてその影響がまだ続いていることは、宮城県の有効求人倍率が右肩上がりで成長していることからもわかります。
こうした環境にある宮城県では、地元企業や新規参入企業などで多くの人材が求められていますから、転職者希望者にとって有利な環境だといえるでしょう。

宮城の求人でニーズが高いのは?

宮城県の2017年度4月時点の求人・求職データを詳しく見ていくと、有効求人倍率は管理的職業で1.64倍、専門的・技術的職業で2.12倍、事務的職業で0.36倍、販売の職業で1.34倍、サービスの職業で2.61倍、保安の職業で8.09倍、生産工程の職業で1.79倍、輸送・機械運転の職業で2.09倍、建設・採掘の職業で3.48倍、運搬・清掃などの職業で1.04倍、その他の職業で0.09倍となっています。

このデータから、復興過程にある宮城県でニーズが高いのは、土木や建築に関わる仕事だということがわかります。

一般市民の住宅や各種ビルや公共施設などの復旧や再建、及び防災対策事業などに関わっている土木・建築関係の企業では人手が足りず、定期的に人材を募集しているのでしょう。
土木・建築業の経験者や、専門的な資格を持っている方は、転職が成功する確率が高いのではないでしょうか。



それから販売やサービスの仕事もニーズが高まっています。
日々の生活に安心とうるおいをもたらすため、商店や飲食店などの充実が急ピッチで進んでいるのでしょう。

また生産工程の職業の中で、金属材料製造などの職業の有効求人倍率が2.62倍、機械整備・修理の職業の有効求人倍率が3.20倍となっています。
建築・土木関係の作業に必要な金属材料の製造業務と、機材や重機の整備業務や修理業務にニーズが集まっているのでしょう。

宮城の平均年収が高い企業ランキング

企業の平均年収を比較するサイト「年収ランキング」によれば、2017年度6月時点の宮城県で平均年収が高かった企業のランキングトップ10は、第1位がじもとホールディングス(銀行業)で927万円となっています。
そして第2位は七十七銀行(銀行業)で745万円、第3位は東北電力(電気・ガス業)で733万円と続きます。

さらに第4位はユアテック(建設業)で686万円、第5位はフィデアホールディングス(銀行業)で625万円、第6位は東北特殊鋼(鋼鉄)で582万円、第7位はTTK(建設業)で535万円、第8位は高速(卸売業)で515万円、第9位はサイバーコム(電気機器)で479万円、第10位はカメイ(卸売業)で470万円という結果でした。

銀行業を営んでいる企業の平均年収が高い傾向にあるようです。
加えて建設業や卸売業を営む企業も業績が向上しているのか、上位にランクインしています。

それから10位以下のランキングの動向としては、小売業の企業が13位と15位、18~20位にランクインしており、経営状況の良好さが見て取れます。

ランキング上位の銀行業に転職するのはなかなか難易度が高いでしょうが、金融業の経験者だったり、金融に役立つ国家資格を持っていたりすれば、転職できる場合もあります。



また会話スキルやマナー知識に長け、他人とコミュニケーションを取ることに自信がある方は、卸売業で力を発揮できるかもしれません。

一方で年収にこだわらず、「安定した職を見つけたい」「宮城県の復興に役立ちたい」など、さまざまな思いで転職を考えている方もいるでしょう。
転職後に高い年収を得たいと考えている方も、このランキングを参考にして転職する企業を選んでみてくださいね。