履歴書を書くとき、名前や住所はスラスラと書けても、多くの人が立ち止まってしまいやすいのが『志望動機(志望理由)』の欄ですよね。

志望動機と言われても、どんなことを書いたらいいのかわかりませんし、なおかつ採用担当者が見たときに印象の良い・悪いを考えると、さらに迷ってしまってなかなか書くことがまとめられないという人も多いと思います。

また、本当の志望理由が「ただ家から近いから」とか、「なんとなくいいなと思ったから」など、特にその会社に応募する理由がない場合、当たり障りのない志望理由を考えるは難しいところです。

そのほか、転職活動中などで何社も応募しているのに、書類選考でずっと落ちていて、「原因は志望動機の内容にありそうだな」と感じている人もいるかもしれませんね。

頭で言いたいことはだいたいわかっていても、いざ文章にまとめようと思うとなかなか上手く書けない気持ちもとってもわかります。

そこでこのページでは、志望動機の書き方のコツやポイントをはじめ、どんなことを書くとNGなのか気をつけることや、職種別の志望動機の例文などを解説していきます。

履歴書の志望動機は書くべき?どれくらい重要なの?

SE 長男SE 長男

履歴書の志望動機って、何を書けばいいのかいつも迷っちゃって…。

差し支えなさそうな文章をなんとか書いてるんだけど、履歴書の志望動機ってやっぱり重要なのかな?

転職の女神 長女 転職の女神 長女

履歴書の項目1つ1つなんて、あまりちゃんと見られていないのでは?と思う人もいるかもしれないけれど、実は応募書類の中でも志望動機は重要視される項目の1つなのよ。

マイナビ転職が人事など採用担当者300人にとったアンケートでは、「中途採用の応募書類で重視するもの」で、次のような調査結果が出ていました。


(マイナビ転職受かる! 志望動機・理由の書き方、伝え方より)

これによると、履歴書などの応募書類の中で採用担当者が最も重視するのは「職務経歴」で、次に重視されるのが「志望動機・志望理由」となっていました。

次に、転職サイトdodaが採用担当者にとった「履歴書の内容で最も重視する項目は」というアンケートでも、このような結果が出ていました。


(doda志望動機の書き方・まとめ方【46職種の例文付き】より

どちらの転職サイトのアンケートでも、職歴の次に志望動機が重視されるということがアンケートからわかります。

「今までどんな仕事をしてきたのか?」、「どんな経験を持った人なのか?」ということの次に、「なぜこの会社を選んだのか?」、「入社した後どんなことをしたいと考えているのか?」ということを企業は知りたいと思っているということですね。

SE 長男SE 長男

履歴書で重視されるのって、てっきり『資格』だと思っていたよ。

資格や転職理由よりも、職務経歴や志望動機のほうが重視されるんだね。

履歴書の中で最も重視されるのは職務経歴となっていますが、ただ職歴というのはどう頑張っても今から変えられたり変更できたり良く見せることは出来ない過去のことになりますので、そうなると、実際履歴書において最もこだわらなければならないのは2番目の『志望動機』だと言えます。

志望動機が特に重要視されていることがわかれば、一生懸命に文章を考える価値はあるということになります。

志望動機を工夫して書くことで採用担当者に積極的にアピールすることができるので、ぜひとも力を入れて書き上げて欲しいところです。



志望動機欄が付いていない履歴書は使っていい?

派遣 次男派遣 次男

履歴書には、志望動機を書くスペースが載っていないタイプもあるけれど、そういったタイプを使えば志望動機は書かなくて済むんじゃないの?

僕は文章力に自信がないから、書かなくていいならその方がいいなぁ…。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

確かに履歴書には志望動機欄が付いていないタイプのものもあるけれど、そういったタイプを使ってもいいケースは、”履歴書以外の職務経歴書やエントリーシートなど、別紙に志望動機を書いている場合のみ”だから、注意してほしいわ。

例えば応募用紙が履歴書しかないのに、その履歴書に志望動機を書く欄がないものだと、面接官はなぜその人がその会社に応募してきたのか、どうしてその職種を希望するのかなど、全くわからないままになってしまいます。

ここまでお話したように、履歴書の中でも志望動機というのは特に重視される項目であるにも関わらず、それが書かれていないとなると、面接官は判断材料として欲しい情報が得られず、ただ疑問が生まれるだけですよね。

そうなると、やはり履歴書に志望動機すら載っていなくてなぜ希望したのかもわからない人よりは、志望動機がしっかりと書かれている方がプラス評価になることは間違いないでしょう。

文章を書くことが得意ではないと、どうしても「出来ることなら避けて通りたい」と思ってしまうのもわかりますが、採用担当者の人に「この人に会ってみたい、面接したい」と思ってもらえるよう、別紙にない限り履歴書は志望動機欄があるタイプのものを選ぶのがオススメです。

志望動機・志望理由の書き方のルールとコツ

そもそも履歴書であったり、面接で必ずと言っていいほど聞かれる『志望動機(志望理由)』とは、どういうものなのかというと、”会社を志望する動機”と”職種を志望する動機”の2つの意味があります。

つまり面接官は、「たくさんある企業の中であなたがなぜ他ではなくうちの会社を志望しているのか?」ということに加えて、「なぜその職種を希望しているのか?」ということを知りたがっているということです。

たまに職種に対する志望動機だけ書く人がいますが、志望動機にはこの『2つの志望動機』について答えられていないといけません。

採用担当者は応募者の志望動機を聞くことで、あなたの入社意欲がどれくらい高いのか、会社の社風や将来のビジョンや方向性とマッチするか、自社にどれくらい理解があるのかを見極めようとしています。



ちなみに「志望動機」と似たものに「自己PR」」というものがありますが、志望動機はその会社・職種を希望している理由を答えるのに対し、自己PRは自分の強みやスキルなどをアピールするものです。

混合しやすいので注意しましょう。

ではここでもう少しわかりやすくまとめてみます。

志望動機を書く時の基本的なルール

おおまかに分けて書くことは以下の2つ!

①その会社を希望する理由…「この会社でなければならない」という入社意欲の高さを表すことは、おのずとその企業の事業内容や社風、理念、特色、方針、業績、サービスなどにも関連する回答になると思います。
ここをしっかり答えられれば、「うちの会社についてしっかり研究してきてくれている」と思ってもらえやすく、好印象を与えることができます。

Point:応募先企業の事業内容や商品など、その企業について共感を得たり希望する理由を述べるだけではなく、自分の前職または現職の退職理由(転職理由)とも結びつけて、「だからこの会社に魅力を感じた」と繋げられると尚良いです。


②その職種を希望する理由…例えば、その企業が取り組んでいる事業内容についてや、自分のやりたいと思っている仕事の現状や今後のビジョンなども踏まえて、これまでの自分の経験やキャリアを活かしてどう取り組みたいのかを説明しましょう。

自分がその仕事のどこに魅力を感じているか、どこに興味があるのかなどより具体的に書けるといいです。

その他、志望動機というのはそもそも自分の前向きな気持ちをアピールするものなので、「前の会社はこうだったから自分の経験が活かせない」、「前の会社の人間関係が悪すぎたので」など、ネガティブなものではなくポジティブな書き方をするのは大前提になります。

ちなみに、「御社」と「貴社」の使い方の違いは、面接など口頭で話す時には「御社」と言い、履歴書など文章で書く時には「貴社」と表現するのが正しいです。

また、一般企業の場合は貴社や御社と表現しますが、法人などの場合は「貴法人」や「御法人」などと使い分けるので注意しましょう。

志望動機を書く時のコツ

上の①と②にプラスして、以下の2つを書くのがオススメ!

①その会社で活かせる自分の経験やスキル…その会社で仕事をする上で活かせる経験やスキルを書くことで、それを習得するまでの自分の努力や仕事への積極的な姿勢、モチベーションを示すことが出来ますし、即戦力として活躍出来る場合もアピールしやすくなります。

Point:さらに、過去の具体的な実績や業績など、実体験を併せて書けると説得力が増します。


②その会社に入社した後に実現したいこと…これまでの経験を活かし、入社した後どんなことを実現したり、どんな風に会社に貢献していきたいのか、将来の自分像を伝えることで、「うちに入ったらこんな風に頑張ってくれそうだな」と採用担当者に入社後の自分の姿をより具体的にイメージしてもらえやすくなります。

「過去の経験でこんな実績を上げられたので、それを応用してこんな風に頑張りたい」など、わかりやすいビジョンでまとめるのがオススメです。

将来的なビジョンも書くことで、「その会社で長く務める意思がある人」、「その目標に向かっていける忍耐力のある人」だと思ってもらえると思います。

また、志望動機の提出方法の仕方によって文章量を自分で調整することも大切です。

履歴書の欄に書く場合枠の中の少なくとも7割以上、だいたい9割り程度は書き込むようにしたり、全体の見栄えも意識して調節しましょう。

たくさんアピールしたいからと、狭い範囲に小さな文字でぎっしり書いたりすると読みづらくなりますし、そこだけ見た目も悪くなるので、少ない記入欄の場合は要点を抑えて簡素にまとめるなど工夫するよう注意しましょう。

志望動機の書き方の手順

志望動機を書き始めるときは、全体の構成や流れを意識することが大切です。

まずは応募する企業のホームページをはじめ、企業に関する情報をしっかりと集めましょう。

書き始める前のこの企業研究の作業は実はとても重要で、企業のことをしっかり事前に情報収集ができていれば、意外とすんなり志望理由が書き上げられることが多いです。

というのも、その企業理念や社風などをチェックしたり、企業が展開してるサービスや商品など、その企業独自の強みを見つけ出すことで、それに沿って自分の転職理由やその企業の志望理由などに絡めて考えることができます。

その上で、企業が求めている人材や人物像と自分とをどうマッチさせて売り込めるか?ということを頭に置きつつ、「入社後に自分の経験やスキルを活かしてこんなことを実現したい」、「企業の方向性と自分が実現したい方向性が一致している」、ということをアピールしましょう。

その会社を志望した理由は、最初の一行目に書くようにすると、面接官からしてもわかりやすく、目を引くことができます。

その次に、過去の実績や体験を交えつつ、その職種を希望する理由なども書いていきましょう。

その後に、「これまで培ってきた○○の経験を活かし、貴社の□□という業務に貢献していきたいと考えています」など、自分のスキルや経験をどう活かし、その企業に入社した後に実現したいことや今後の目標や将来のビジョンをまとめます。

入社後にどんな風に努力するのかを伝えることで、採用担当者にあなたを採用するメリットを感じてもらうことができます。

志望動機の書き方でよくあるNG例

ここからは、志望動機を書く上でありがちなNG例を紹介します。
こうなってしまわないように注意してくださいね!

NG例①どこかで見たような引用文

志望動機を書くにあたって、よくある定型文などをインターネットなどで検索して、ほぼそれを引用するカタチで書いて提出する人がいますが、注意しなければならないのは、”自分のオリジナルの文章”であること。

悩んでしまったり、何を書いたらいいのか不安になってしまい、「同じような職種の文章を探して、マネすればいいや…」となってしまう気持ちもわかりますが、採用担当者はこれまでに多くの転職希望者、就職希望者を見てきています。

ありきたりで当たり障りのない文章、どこの企業にも使い回せるような文章を書く人は正直見慣れていて、「また同じような文章だな」と思われてしまいますし、見抜かれてしまうのは目に見えています。

せっかく自分をアピールできる項目なのに、しっかり自分の文章で書かないで、ありふれた文章で済ませてしまうのは勿体ないですし、他の応募者とも差別化するのは難しいです。

インターネットにありふれているようなよくある定型文を書くよりも、綺麗にまとまっていないとしても自分なりの文章で誠実に思いを伝えるほうが、採用担当者から見ても好印象になります。

NG例②自分の自慢話ばかりになる

自分をアピールしたいばかりに、「こんなことが出来ます」、「前職で成績は常にトップでした」、「上司の誰よりも業績が良かった」など、ついつい自分の自慢話になってしまうのはやめましょう。

基本的には、いくら採用担当者にアピールしたい内容がたくさんあっても、自分の話と企業の話のバランスに気をつけて書いたり話したりするのがポイントです。

自分の話ばかりになったり、ほとんど企業のことしか書かないで終わったりすることのないように注意しましょう。

NG例③給料が高いから、家から近いからと言う理由

本音のところは、給料が高いからや自宅から近いから、有名な会社だから、倒産しなさそうだからなどという理由であっても、それをそのまま答えてしまうのはNGです。

本音はそうだとしても、別の表現に変換して言い換えるほうがいいでしょう。

例えば…
●給料が高いから→「頑張った成果がしっかりと評価に繋がる点に魅力を感じた」
●家から近いから→「自宅から近く通いやすいので、長く働けると思った」
●福利厚生がいいから→「安心して長く働ける環境が整っているので」

NG例④共感した、憧れていた、感動したなど抽象的な表現になる

例えば「貴社の社風に共感しました」、「貴社で働くことに昔から憧れていました」、「貴社の商品に感動しました」など、どこの企業にでも通用するような、抽象的な言い回しはNGです。

「この人は他の企業にも同じことを言っているんだろうな」とか、「言うことがなくてそれっぽいことを言っているだけだな」と採用担当者に思われてしまいがちです。

もし本当にそう思ったことなら、社風のどんなところに共感したのか、なぜその企業で働くことに憧れていたのか、商品のどんな点に感動したのかなど、『なぜ』、『どのような点に』という部分を具体的に書くことが大切です。

また、その理由と自分の過去の具体的なエピソードなどがあれば、それと結びつけて「だからこう感じた」と書けると、採用担当者にさらに納得してもらえると思います。



志望動機の書き方サンプル

  • 未経験の職種へ転職する場合
  • 例)私はこれまで○○として働いてきたことで、□□の経験があります。□□の経験がきっかけで、△△の仕事に興味を持つようになりました。△△としての職務経験はありませんが、○○を通して培った□□や▼▼などのスキルを活かし、わからないことは積極的に学んでいきたいと思っています。
    また、現在■■についても資格取得のために勉強をしており、今後は××としても貴社のお役に立ちたいです。


  • 事務職の場合
  • 例)前職では□□会社で経理事務を5年担当し、出産のため退職しました。子供の成長に伴い家計を助ける必要が生じ、自宅の近くで長く通える貴社に応募いたしました。ワードやエクセルなどのパソコンの基本操作は問題なくこなせますが、いち早く即戦力となれるよう精一杯頑張ります。


  • 介護職の場合
  • 例)私はもともとお年寄りと接するのが好きで、自分の祖母や祖父の手伝いをしたりすることに喜びを感じていました。これまでは○○職として働いてきましたが、人に優しくしたり相手の気持ちを考えて接してきた経験は、介護職でも活かせると思っています。貴社のご家族のサポートや利用者1人1人に合ったケアに力を入れているところに魅力を感じ、応募しました。
    ご利用者様やご家族の気持ちを尊重した介護サービスを提供していきたいです。


営業やIT系、企画、販売、サービス、クリエイティブなど、いろいろな職種のサンプル例文を紹介したいですが、かなりの量になってしまうので、私がいろいろ調べた中で1番わかりやすく、1番職種の種類が多く載っていた、転職サイトdodaの職種別志望動機例文のページを紹介します。


転職サイトdoda「志望動機の書き方・まとめ方【46職種の例文付き】」

履歴書で最も重視されるのは経験と志望動機!どうアピールする?

履歴書の中でも重要視される部分があります。
新卒の就活生であれ、転職者であれ「志望動機」については共通して大事な部分だといえます。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

また、転職の場合には「以前、どんな仕事をしていたのか」といった点は採用担当者も気になる部分であるため、これまでの経験や実績をきちんと書いてアピールしていく姿勢が求められます。

どんなに良いエピソードを盛り込んでも、読み手に伝わらなければ勿体無いものです。

また、転職の場合にはこれまでの成果や実績を具体的に書き、抽象的な表現は避けるべきだといえます。
「非常に」「多く」「様々な」「色々と」といった表現を避け、数字で表せるものは数字で表すなどして、より具体的にエピソードを展開していきましょう。

ただ、履歴書の中でも志望動機欄はとても重要な項目であり、ここをしっかり採用担当者にアピールするのは難しく感じる人も多いと思います。

「転職活動をずっとしていていつも書類選考で落ちてしまうのは、志望動機が原因になっていそうだな」とか、「どれだけ考えても納得いく志望動機が書けなくて困っている」と言う人は、転職エージェントに無料登録してサポートを受けることで、志望動機をはじめとした履歴書の添削サービスなどを受けることができます。

転職のプロであるキャリアアドバイザーから、正しい書き方や採用担当者に響く志望動機の書き方などが教えてもらえるので、心配な人は転職エージェントに登録してみるのもオススメですよ。

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