介護の業界では、その施設によって仕事の内容や職場で求められるスキル、勤務形態、平均給料、そして利用する人達の介護レベルの度合いなどが変わってきます。

介護の施設は種類がいろいろとあって混乱しがちですが、介護施設の特徴を理解して転職活動を行うことで、「こんなはずではなかった」という就職・転職後のミスマッチを少なくすることができます。

自分が目指す介護の姿に近いもの、将来的なキャリアプランに沿った介護施設を選ぶことができると思います。

介護施設には、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、デイサービス、訪問介護、ショートステイ、小規模多機能型施設、ケアハウスなどがありますが、このページではデイサービス、デイケア、訪問介護、ショートステイ、小規模多機能型施設、ケアハウスの6施設について解説していきます。

その他についてはこちらのページ有料老人ホーム、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)など介護職が活躍できる施設の種類と特徴!1日の流れ・仕事内容やメリット・デメリット、平均給料は?へどうぞ。



デイサービスセンター(通所介護)の仕事の特徴は?

デイサービスセンター(通所介護)は、基本的に自宅で生活している65歳以上の利用者が対象の施設です。

介護が必要な高齢者の日中の食事や入浴の介助、リハビリテーション、レクリエーションなどのサービスを提供します。

デイサービスセンターは、家に引きこもりがちな利用者が孤立しないように施設につれだして、介護する家族の負担を和らげる役割も担っており、そのためほとんどの施設が、利用者を自宅から施設まで車で送迎するサービスを提供しています。



デイサービスセンターは、ひとつの施設の対する利用者の数が多い施設で、職員に利用者ひとり一人の状態把握がもとめられる職場です。

介護レベルの比較的軽い利用者が多く、利用者と会話する機会や、利用者の家族に接する機会が多いので、社交性やコミュニケーション能力が求められます。

働き方は夜勤がほとんどなく、日曜日が休みの施設がほとんどなので、夜勤ができない人や定期の休みをとりたい人に人気の施設です。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

デイサービスセンターは、転職してはじめて介護の仕事につく人に多く選ばれる、未経験者の求人も多い施設です。

送迎サービスがあるので、職員として働くためには介護の資格以外に運転免許が必要になることがあります。

デイサービスの1日の流れ

出勤したら、まずはその日の利用者の情報や予定を確認をしたり、レクリエーション活動の準備などを行った後で、利用者のお迎えに送迎車で向かいます。

送迎が終わったら看護師と一緒に利用者の健康状態をチェックしたり、トイレ誘導、入浴介助をし、昼食準備、昼食時の食事介助、それが終わるとスタッフで交代しながら休憩をとります。

その後、体操やレクリエーション活動を行い、それが終わればおやつ時の食事補助、トイレ誘導、おむつ交換、介護記録や送迎の準備をしたら、利用者のお見送りや送迎をします。

送迎から戻ったとはミーティングを行い、片付けや掃除、翌日の準備をしたら勤務終了です。

施設によってはどんなサービスを提供しているかによって、仕事内容は大きく変わってきます。

デイサービスで働くメリット・デメリット

デイサービスには基本的には介護レベルが低い方が利用するので、初めて介護業界の仕事に就いた方で徐々に介護の仕事に慣れていきたい方や、まだあまり自分の介護スキルに自信がない方でも始めやすいというメリットがあります。

レクリエーションに関する知識も身につきますし、医療法人や社会福祉法人の運営であれば国からの補助金によって、福利厚生や待遇も整っているところも多いです。

介護士 次女介護士 次女

また、デイサービスは基本的には夜勤がなく、土日休みであったり遅番がなかったり、年末年始は休みなど、仕事とプライベートを両立させやすいという点も大きな魅力です。

デメリットとしては、レクリエーションを企画する発想力などが求められることなどが挙げられます。

デイサービスの勤務シフト、給与相場

基本的には遅番や夜勤なしの日勤のみで、土日や年末年始が休みで働きやすい勤務形態となっています。

平均給料はだいたい18万円前後です。

デイケア(通所リハビリテーションセンター)の特徴と仕事内容は?

デイケア(通所リハビリテーション)は、基本的に自宅で生活している65歳以上の利用者が対象の施設です。

病院やクリニック、老人保健施設によってサービスが提供され、利用者は医師の指導にもとづいて、機能訓練やリハビリテーションをうけることができます。

そのためデイケアには医師や看護師はもちろん、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの医療専門スタッフが多く配置されています。

デイケアはデイサービスと混同されることが多いのですが、デイケアは理学療法・作業療法・言語聴覚療法など、利用者のリハビリを主な目的としています。

ただ利用者は、食事や入浴の介助のような生活介護サービスもあわせて受けることができるのが特徴です。



デイケア(通所リハビリテーション)に転職すると、勤務スタイルは日勤がメインとなります。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの介護に関する資格をいかせる職場です。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

デイケアで働くことで、職員はリハビリに関する知識を増やすことができます。

デイケアには医療スタッフが常駐しているのでアドバイスをもらいながら、いろいろな障害や疾患を持っている人のケアの経験を積むことができます!

デイケアの1日の流れ

出勤したら1日の予定や利用者の確認を行い、送迎車にて送迎に向かい、戻ったら理学療法士や作業療法士によって行われる訓練やリハビリのサポートや、レクリエーション、入浴介助を行います。

昼食時には食事介助をし、スタッフ交代で休憩があり、その後おやつ、トイレ誘導、おむつ交換、利用者が帰宅する準備をしたら、再び送迎車にて利用者を送迎します。

送迎から戻ったらミーティングを行い、勤務終了となります。

デイケアで働くメリット・デメリット

デイケアはほとんどが医療法人や社会福祉法人が運営しているので、施設に国からの補助金があり、比較的福利厚生や待遇が充実しているところが多いことや、日勤のみの勤務で夜勤がないことがメリットだと言えます。

また、デイケアを利用する人は基本的に要介護度が低い方が多く、そのほかリハビリに関する専門的な知識やスキルを身につけることが出来ます。

デイケアの勤務シフト、給与相場

日勤のみで夜勤がなく、早番や遅番などのシフトも分かれていないのがほとんどで、平均給料はだいたい18万円前後です。

訪問介護の仕事内容、1日の流れ、利用者、平均給料は?

訪問介護とは、在宅生活をしている利用者の自宅を訪問して、料理や掃除、洗濯、買い出し代行など家事全般のほか、薬の受け取り食事介助、入浴介助、排泄介助などの日常生活の援助や身体介護を行うものです。

基本的には自転車やバイク、車などを使って、決められた時間に1人で1日に複数の利用者の自宅に訪問して介護サービスを行います。

また、ホームヘルパー自身が車を運転して、利用者を病院に送迎したり移動の介助や受信手続きの介助を行うこともあります。

介護サービスの内容については、毎月ケアマネージャーやサービス提供責任者、利用者とその家族とが相談して作成されたオーダーメイドのケアプランをもとに行い、訪問時に実際行った介護内容をケアマネに報告します。

家政婦などと同じような位置づけではなく、あくまでも利用者のご家族の介護負担を軽減することが目的ですので、大掛かりな掃除や利用者の家族の分の食事まで調理したりすることは訪問介護の仕事には含まれません。

介護士 次女介護士 次女

塞ぎ込みがちな利用者さんの身近な話し相手としてコミュニケーションをとったり、利用者の家族へのアドバイスやサポートなどを通して、利用者本人の自立支援を目指すことが大切です。

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ただ、ホームヘルパーとして訪問介護の仕事を行うには、介護資格が必要になります。

無資格で訪問介護に転職する場合には、介護事業所によっては資格取得費用負担などのサポート体制が整っているところもありますので、資格がなくても諦めることはありませんよ!

訪問介護の1日の流れ

まずは訪問介護事業所へ出勤し、その日の訪問先の利用者を確認したり準備をした後、決められた時間にA様宅へ訪問し、食事介助や買い出し代行を行い、A様宅を出発してB様宅へと移動。

B様宅にて食事介助や掃除などを行い、事業所に戻って休憩をとったり書類の整理などを行い、決められた時間にC様宅へ向かいます。

C様宅で食事介助や入浴介助を行い、その後D様宅へ向かいD様宅で買い出し代行や入浴介助を行い、事業所に帰社したら報告書を作成し、同僚への引き継ぎや翌日の準備をし、何か重要なことがあればケアマネに報告し、これで業務は終了です。

これは参考例ですので必ずこの通りのスケジュールというわけではないですが、イメージとしてはこんな感じになります。

訪問介護で働くメリット・デメリット

1つめのメリットとしては、例えば正社員やパート、登録ヘルパーなど、さまざまな働き方が出来ることです。

正規職員の場合はシフト制働くことが多いものの正規職員で働く場合には福利厚生が整っていますし、パートや登録ヘルパーであれば週に1日や短時間のみなど、自分の好きな時間に働くことができるほか、ダブルワーク希望者が短時間単位で働くこともできます。

また、ほとんどのホームヘルパーは自宅から近い場所で働いており、子育てや家事、介護で忙しい方でも働きやすいです。

訪問介護の場合、利用者家族とのコミュニケーションスキルが磨かれたり、利用者とその家族1人1人を大切にした介護サービスが身につきます。

介護施設などで他のスタッフとチームワークで連携を取りながら働くことにわずらわしさを感じている人にも向いていると思います。

ただデメリットとしては、施設で働くこととは違って、介護の現場に1人で訪問し、自分1人でその場で対応することになるので、経験や知識などがより試されることになるということです。

訪問介護の勤務シフト、給与相場

正規職員の場合はシフト制となり、事業所によっては夜間対応していることもありますが、パートや登録ヘルパーであれば日中の時間帯だけ、週に1日のみ、短時間のみなど、自分の希望に合わせた勤務形態が可能です。

平均給与はだいたい18万円から20万円前後となります。

ショートステイの特徴と介護の仕事内容は?

ショートステイは、基本的に自宅で生活し家族による介護を受けている要介護認定者が対象の施設です。

普段、介護を担当している利用者の家族が都合で家を空けるときや介護の負担を減らしたい時、リフレッシュしたいときに希望をだすと、利用者が連続して30日以内という短期間内で滞在し、介護サービスを受けることができます。

負担の大きい介護者の間で人気の施設で、なかなか空きが出ないことで知られています。

特別養護老人ホームがショートステイを受け入れることありますし、ショートステイ専門の施設もあります。

ショートステイには大きく分けて、「短期入所生活介護」と「短期入所療養介護」があります。
短期入所生活介護では、食事や入浴の介助など日常生活支援をメインに行い、日中はレクリエーションなどもおこないます。

一方、短期入所療養介護は通常の介護に加えて、医療的なケアが必要な利用者が対象で、家族が介護できない場合でも、利用者がリハビリや医師による検診などを受けながら滞在できるサービス内容になっています。



ショートステイの施設の特徴は、ショートステイの利用者の介護レベルには幅があり、短期間でめまぐるしく利用者が入れ替わる点にあります。

ショートステイの勤務体系は宿泊型のため24時間の交代勤務で日勤と夜勤があります。

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利用者やその家族が施設になれていないことが多く、職員には短い時間で利用者の状態を把握し、対応する能力が求められます。

利用者と家族両方に接する機会が多く、利用者もいれかわるので臨機応変さやコミュニケーション能力が問われる職場です。

ショートステイの1日の流れ

出勤したらその日の1日の流れや利用者の確認を行い、その後入浴介助、昼食時には昼食介助を行い、交代でスタッフが休憩を取り終えると、レクリエーション活動、おやつ、介護記録の記入、利用者の帰宅準備を行い、夕食時には夕食介助があり、業務終了です。

ショートステイで働くメリット・デメリット

メリットとしては、同時に利用する方の人数はそれほど多くなく少人数であり、要介護度が低い利用者も多いので身体的負担も少ないことです。

デメリットとしては、法人や一般企業など運営しているところによって福利厚生にばらつきがあることや、短期間の入所が基本となるので、短いスパンで利用者の情報を集め、自宅に帰りたがる利用者さんへも上手に対応していくスキルが求められることです。

ショートステイの勤務シフト、給与相場

24時間シフト制による交代勤務で日勤と夜勤があり、平均給与は18万円から20万円前後です。

ケアハウス・軽費老人ホームの特徴と仕事内容、利用者は?

ケアハウス・軽費老人ホームは身寄りがない人や、家族と何らかの理由で一緒に暮らすことができない高齢者を対象としている居住施設です。

ケアハウス・軽費老人ホームには次の3つの種類があります。

  • 食事の提供がある「軽費老人ホームA型」
  • 身の回りのことや食事の支度は利用者が自分でおこなう「軽費老人ホームB型」
  • 食事と生活支援サービスがついた「ケアハウス」

です。

法改正により要介護者を受け入れることができない「軽費老人ホームA型」と「軽費老人ホームB型」は新たに建てられなくなり、今後は建て替え時に「ケアハウス」に統一していくことが決まっています。

ケアハウスも自分で身の回りのことができる「自立型」と、介護が必要な「介護型」があり、自立型と介護型ではサービスの内容や入居に必要な費用の額が大きく異なります。

介護型のケアハウスでは、介護をする職員が常駐し、利用者は日常生活で介助をうけることができます。

ケアハウス・軽費老人ホームに転職を希望する際は、施設によって仕事内容が大きく異なりますので注意が必要です。



自立型のケアハウスは利用者の介護レベルが比較的軽く、介護施設の中では比較的身体介助が少なく、利用者の食事の支度などを行うことが多いのも特徴です。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

ケアハウス・軽費老人ホームの施設では、介護職未経験者や無資格者の求人も多く見受けられます。

勤務形態は日勤と夜勤の両方が一般的で、パートタイマーなどのさまざまな選択肢があります♪

ケアハウスで働くメリット・デメリット

メリットとしては、基本的にはそれほど介助が必要ない方が多いので、身体的負担が少ないことや、介護業界が未経験の人でも始めやすいことが挙げられます。

自分なりにレクリエーション活動の内容を考えてみたり、積極性が求められる職場でしょう。

運営しているのが社会福祉法人の場合、福利厚生が整っていることもメリットです。

ケアハウスの勤務シフト、給与相場

日勤の他夜勤もあり、平均月収はだいたい17万円から18万円前後で、高額なところだと25万円ほどの求人もあります。

小規模多機能型居宅介護の特徴は?利用者、活躍出来る介護職は?

小規模多機能型居宅介護は、平成18年に介護保険制度の改正で始まった新しい介護保険サービスで、基本的に自宅で生活し介護を受けている人が対象の施設です。

小規模多機能型居宅介護の施設では、デイサービス・訪問介護・ショートステイという3つのサービスを必要にあわせて組み合わせ、複合的に受けることができます。

小規模多機能型居宅介護は地域に密着したサービスで、施設のある地域に居住している人を介護の対象としており、利用者にはひとつの施設で24時間サポートが受けられるというメリットがあります。

施設には利用者の定員が設けられ、日中のデイサービスは15名、宿泊は9名以下に限定されています。



小規模多機能型居宅介護の施設で働くと、デイサービスから訪問介護、ショートステイにいたるまで、幅広い知識と技術を身につけることができます。

小規模多機能型居宅介護で活躍できる職種も、看護師、介護福祉士、社会福祉士、ケアマネ、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と多岐にわたります。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

勤務体系には日勤と夜勤があり、施設には定員があるので利用者が限られているのが特徴です。

メインの介護は利用者の家族がおこなっているため、職員は状況把握のために利用者家族と頻繁に連絡をとる機会が発生し、コミュニケーション能力を問われる職場といえます。

介護福祉士についてはこちら介護士と介護福祉士とは?違いと必要な資格、仕事内容、給料について、ケアマネについてはこちら介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格や求人、給料は?転職と年齢へ。

主な仕事内容としては、デイサービス、訪問介護、ショートステイによって仕事内容や働き方は変わってくるので、ここまでお話した内容を参考にしてください。

小規模多機能型居宅介護で働くメリット・デメリット

1つの事業所にて、デイサービス、訪問介護、ショートステイ3つの業務内容を経験できるので、自分のキャリアアップやスキルアップにつながることがメリットになります。

デメリットとしては、その事業所によって福利厚生が異なるだけでなく、事業所内でもどの部署になるかで手当なども異なるケースがあることです。

転職をする時にはよく確認することが大切です。

小規模多機能型居宅介護の勤務シフト、給与相場

デイサービスは日勤となりますが、ショートステイでは夜勤もあります。
平均給料はだいたい18万円前後となります。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

ひと口に介護の仕事といっても、さまざまな施設がありますよね。

未経験でこれから介護の仕事をはじめる人から、専門的な資格やスキルを持ちさらなるステップアップを目指す人まで、それぞれ自分にあった働き方ができる職場を見つけることができるよう、それぞれの施設の特徴について理解を深めて、転職にのぞみましょう!