一口に介護業界といっても、様々な職種が存在します。
ここでは、介護士と介護福祉士の違いを見ていきましょう。
必要とされる資格や業務の内容、給与などの待遇面を明らかにしていきます。

介護業界での転職を考える場合には、きちんとした情報を押さえて、自分に合った職場を見つけていくことが大切です。
働き始めて良かったと思える仕事を選んでみましょう。



介護士と介護福祉士との違いは何?

「介護士」と「介護福祉士」は、名称が似ていますが職種に対する定義が異なっています。
介護業界で働く職員は、「介護士」や「ケアワーカー」と呼ばれ、この場合は資格の有無や経験を問わずにそう呼ばれます。

その一方で、「介護福祉士」と呼ぶ場合には国家資格を保有しているということです。
介護士と介護福祉士は、資格手当などでの違いはありますが、基本的に仕事内容について違いがあるわけではありません
ただ、介護福祉士は介護のスペシャリストとして周囲から頼りにされることも多く、より専門性が求められる場面も出てくるでしょう。



ホームヘルパーと介護福祉士の違いは、ホームヘルパーが訪問介護や在宅介護で活躍するのに対して、介護福祉士は介護施設や病院などの医療機関で働くといった点です。
ただ、厳密に働く場所が限定されているわけではなく、地域や事業所によって様々な場所で働く機会があります。

資格の取得についても、介護福祉士よりも比較的取得が簡単であるため、介護業界で働きたいと考える人にとっては最初に目指す資格でもあります。

介護士、介護福祉士になるためには?資格は?

介護士 次女介護士 次女

介護士になるには、資格の有無が要件となるわけではないため、無資格や未経験であっても働くことは可能です。

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ただ、実際に介護の現場で働くことを考えれば、「介護職員初任者研修」(旧ホームヘルパー2級)の資格は取っておいたほうが無難だといえます。
特に介護業界未経験の場合には、介護の知識や技術を基礎から学ぶことができるため、資格を取得することで安心できるでしょう。

介護職員初任者研修を学ぶには、民間が開く講座を受講する形となります。
受講修了までに必要な時間は130時間であり、スクールによって平日夜間や土日祝日でも学べたり、通学と通信学習を併用できたりします。

資格の取得までには1ヵ月~4ヵ月が平均であり、費用もスクールによって異なるものの2万円~13万円程度で学べます。
従来のホームヘルパー2級の資格と違って、最後に修了試験がありますが、講座の内容を確認するレベルなのでしっかりと勉強しておけば大丈夫です。

また、さらに上のステップとして「介護職員実務者研修」(旧ホームヘルパー1級に相当)もあり、キャリアアップしていくこともできます。

介護福祉士になるためには、福祉系の大学や養成学校を卒業するか、実務経験を3年以上積んだ上で介護福祉士の国家試験を受験する必要があります。
平成28年度からは介護職員実務者研修の修了も、受験資格として定められています。

介護福祉士の資格は、介護系で唯一認められた国家資格であるため、それだけ専門性が求められています。

介護士と介護福祉士の給料・年収はどれくらい?

介護士の給与は資格の有無などによって異なるものの、月15万円~となっています。
年収に換算すると270~400万円が相場だといえます。

介護福祉士と基本的な業務内容は同じですが、資格を保有していない場合は資格手当などは付きません。
労働時間は一定であるため、一般の会社員と比べると拘束時間は少ないといえるでしょう。

介護福祉士の給与は、年齢や経験・雇用形態や働く事業所によって異なるものの、手取りで15~17万円が一般的です。
ここに資格手当などの各種手当や賞与などを含めて、年収で250~400万円ぐらいだといえます。
他の業種と比べても高いとはいえませんが、介護ニーズの高まりと共に、長く安定して働くことができます。



事業所の中には社会福祉法人もありますが、都道府県の公務員に準じた給与体系となっているため、期末手当や福利厚生の面で手厚い場合もあります。
介護福祉士の資格があると、10,000円程度の資格手当を付けている事業所も多く見られます。

基本給は少ないように感じても、休日割増や休日手当、夜勤手当があるため給与に加算されます。
また、介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格を取得していると、待遇が優遇される可能性あります。

介護支援専門院についてはこちら介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格や求人、給料は?転職と年齢

介護士、または介護福祉士が活躍出来る職場・施設は?

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介護士や介護福祉士が活躍できる職場は、高齢者や障害者が利用する介護サービスによって様々なものがあります。
主なものとして、「居宅でのサービス」「施設でのサービス」「地域密着型サービス」があげられます。

訪問介護や在宅介護といった「居宅サービス」の現場では、在宅で介護を必要とする利用者に対して、家事や身体介助を行います。
居宅サービスを提供する事業所において、訪問介護員として働いていくことになるのです。

また、「サービス提供責任者」としてホームヘルパーの指導や管理にあたったり、ケアマネージャーと連携して訪問介護計画書を作成したりもします。
その他に、デイサービスなども活躍できる職場の中に含まれます。

サービス提供責任者についてはこちらサービス提供責任者(サ責)の資格や仕事内容、働く施設は?転職で給与は上がる?、デイサービスについてはこちらケアハウス、小規模多機能型居宅介護、ショートステイ、デイサービス(通所介護)などの仕事内容と特徴は?へ。

「施設サービス」は、特別養護老人ホームや老人保健施設で介護サービスを行います。
「地域密着型のサービス」では、グループホームなどで働くことになります。
主に、認知症の利用者に対して介護サービスを提供していくことになるといえます。
また、地域医療を支える病院などの医療機関での勤務もあります。

特別養護老人ホームについてはこちら有料老人ホーム、特養、老健、グループホーム、サ高住など働く場所の種類と特徴!仕事内容は?

介護サービスは高齢者ばかりが利用するのではなく、障害を持った人に対しても行ないます。
高齢者を対象とした「介護保険制度」があるように、障害者分野でも「障害者自立支援法」という制度があります。

知的障害、身体障害、知的障害などの障害に合わせて、自立支援や生活の質を向上させるために、介護の役割を担うのです。
身体障害を持つ人の介護をする「身体障害者寮護施設」、「重症心身障害児施設」で障害を持つ子どもたちの介護を行うなど、介護士や介護福祉士は様々な場所で働いているといえます。

介護福祉士の資格があると、転職にも有利って本当?

介護福祉士の資格を持っていることは、転職や中途採用の場面でも有利に働きます。
介護施設等の求人では「介護職員初任者研修以上の取得者」といった記載が見られますが、施設側からすれば経験豊富な介護福祉士を雇用したいという側面が強いのです。

ただ、実際には介護業界は慢性的な人手不足であるため、初任者研修以上といった書き方になっています。
介護福祉士の資格があることで、働きやすさや待遇の面で有利な職場に転職することが可能です。

介護職員初任者研修についてはこちら介護職員初任者研修とは?資格は通信で取れる?費用や期間はどれくらい?ホームヘルパー2級との違い

一般的に転職は35歳以上は厳しいと言われていますが、介護福祉士の資格保有者にとってはあまり関係のない話でもあります。
それくらい世の中のニーズが高いため、介護の世界に入った人は介護福祉士の資格を取得を目標にする傾向にあります。



介護の世界で働く場合には、自分自身に合った働き方を求めていく必要があります。
介護ニーズの高まりと共に、意欲があれば長く安定して働くことは可能です。

しかし、待遇面や働き方など将来のことを考えるのであれば、キャリアアップを目指してみるといいでしょう。
介護職員初任者研修から始まり、実務者研修を修了することでサービス提供責任者にもなれます。

さらに実務経験を積むことで、介護福祉士やケアマネージャーの道も開かれていきます。
特に国家資格である介護福祉士の資格は転職にも有利であるため、ライフスタイルの変化に合わせて自ら働きやすい環境を整えていくことができるでしょう。

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介護の現場を支える介護士と介護福祉士は、今後も活躍できる場が増えていきます。

給与面やキャリアパスをよく考えて、最適な職場を見つけてみてください!