今の世の中において、ずっと言われてきているのが介護業界で働く人手不足の問題です。

介護職というのはきつい、汚い、危険の”3K”が揃っている仕事だと言われることも多く、さらには高齢化社会が進みお年寄りが増え続ける中で、介護業界に関わる人材の確保は日本が抱える大きな課題となっています。

施設利用者の食事や入浴の介助など、意外と身体を使った仕事が多く、「大変そう」だとか「激務だ」というイメージが先行してしまうこともあり、介護の仕事に対してどうしても良くない印象を抱いている人も多いのではないでしょうか。

しかし、介護の仕事というのは実はみなさんが思う以上にやりがいがあったり、楽しさがあったり、続けやすさがあったりと、介護職ならではの魅力も多いお仕事です。

これから介護の仕事を目指そうと思っている人、または現在すでに介護業界の仕事に就いているものの、この先の将来も介護の仕事を続けていくのか悩んでいる人、転職を考えている人のために、みんなが介護職を選ぶ理由や志望動機、やりがいや魅力、そして介護のお仕事に向いている人や向いていない人はどんな人なのか?ということについてお話していきます。



みんなが介護職を選ぶ理由は?志望動機で多いのは?

介護士 次女介護士 次女

介護の仕事は、誰でも軽い気持ちで続けられるものではないかもしれません。

実際、お仕事の内容は肉体的にも精神的にも大変なことも多いし、夜勤や早番など労働時間も不規則な傾向があるため、さまざまな苦労や労力が伴う仕事だと思うわ。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

ただ、実際の介護の仕事はもちろんこうした大変な側面ばかりではないわね。

介護の現場で実際に働いている介護職員の中には、介護業界に大きな希望を抱いて仕事を始めたという人も決して少なくないのです。

大変な業界だからこそ、仕事を通じて得られるものはとても大きいと言えます!

まずは、公益財団法人介護労働安定センターによる、平成29年度「介護労働者の就業実態と就業意識調査」という、介護職員やケアマネなど施設や事業所で実際に介護職をしている介護労働者21,250人にとられた意識調査結果を見てみましょう。
(2019年現在、最新の調査データとなります)


(公益財団法人介護労働安定センター介護労働者の就業実態と就業意識調査より)

この調査結果によると、介護職に携わっているみなさんが「介護の仕事を選んだ理由」として最も多く回答されているのが「働きがいのある仕事だと思ったから」で50.1%、「資格・技能が活かせるから」が35.5%、「人や社会の役に立ちたいから」が29.7%、「今後もニーズが高まる仕事だから」が29.0%、「お年寄りが好きだから」が22.9%という結果が出ています。

つまり多くの人が介護という仕事そのものに大きなやりがいを感じ、お年寄りのサポートをする、人の役に立っているということに誇りを持って働いているということがわかります。

社会に出て仕事をするうえで、「自分はなんのために仕事をしているんだろう」、「誰かの役に立っているのか」、「必要とされているのか」など、そこにやりがいを見出すことができないと、どうして働いているのかわからなくなってしまうこともあるでしょう。

しかし、仕事そのものに働きがいややりがいを感じられるというのは、介護という仕事だからこそだと思います。



介護の仕事を始める人の中には、「人の役に立ちたい」という思いや、自分の祖父母や親など家族の介護経験から、この仕事を目指す人がとても多いです。

「小さい頃からおばあちゃんやおじいちゃんと接するのが好きだった」とか、「家族の介護を通してやりがいを感じ、資格を取ろうと思った」なども少なくありません。

直接的にお年寄りと関わり、手助けをし、その家族などからも「ありがとう」と感謝される仕事であり、さらには今後の将来性としても介護職の需要はなくなることがなく、社会から必要とされ続ける仕事であるため、性別や年齢問わず未経験・無資格から新しく始めやすい仕事なのも、魅力の1つだと思います。

例えば一般的に見れば都市を重ねるにつれて転職は難しくなりますが、介護業界というのは無資格・未経験であっても40代、50代、60代からでも転職を希望する人は多く、施設によっては70代の人もたくさん活躍している業界です。

介護業界は、離職率が高い職業だとも言われることもありますが、実はその高い離職率というのは必ずしも”介護の仕事から離れる人”の割合を示す数値ではなく、介護の仕事は続けるものの施設から施設への転職の割合は高い傾向にあります。

介護士 次女介護士 次女

私も今他の介護施設への転職活動中ですし、介護のお仕事は辞めないけれど転職を希望している人は多いのかもしれないわ。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

そうね。
つまり、介護の仕事は転職を重ねることでキャリアアップを図りやすい業界でもあり、実際に介護職を選ぶ理由や志望動機の中にも、資格が生かせるからという点を挙げる人が少なくありません。

激務といわれる介護業界ですが、実際に働いている人は大きなやりがいや意欲を持って仕事に臨んでいるんですね。

介護の仕事を目指すキッカケはみなさんそれぞれだと思いますが、ただ働いてお金を得るだけではなく、仕事を通して自分のやりがいや生きがいを感じられ、社会に必要とされ続ける仕事が介護のお仕事なのです。

介護職を選ぶことで感じられる「やりがい」とは?

介護士 次女介護士 次女

介護に限らず、どんな仕事も楽しいことだけじゃありません。

私も時には介護の仕事を続けようか辞めようか悩んでしまうことも多く、その度にこの仕事の意義ややりがいについて自分に問うことがあるわ。

実際に介護の現場で働くことで、みんなはどのようなやりがいを感じているのかな。

まず、介護の仕事は人と人との結びつきを大切にする仕事です。

介護の現場で働いている人は、施設の利用者やその家族と密接に関わっていくことになり、その過程で他の仕事では味わえないような感謝の気持ちを示されるということも、決して珍しいことではありません。

人生の大先輩である高齢者の方との触れ合いの中から、それまでの人生を見直したり、新しい気付きを発見したり、自分自身の成長につながることもあります。

例えば介護施設に入所した当初は暗くふさぎ込んでいた利用者の方が、施設を利用することで徐々に明るくなっていったときや、利用者本人やその家族から「ありがとう」とか「いつも悪いね」などの言葉をかけられたときなどに、介護の仕事をやってきて良かったと感じることが多いようです。



利用者の方と接する中で、自分が手助けをすることでその人に感謝されたり、その人が笑顔になってくれるのを見ることで、自分も自然と笑顔になったり励まされたりすることもあるでしょう。

介護の仕事にだんだんと慣れてくると、責任こそ新人のころより増してくるものの、感じられるやりがいはそれに比例して大きくなってくるものです。

介護施設のリーダーとして介護のあるべき姿を模索したり、より良い介護を求めて試行錯誤したりなど、仕事そのものが大きなやりがいになっているという人もいます。

新しい発見が毎日あり、新鮮な気持ちで仕事を続けられることもやりがいの1つになっているようです。

中途半端な気持ちや軽い気持ちでは続けられる仕事ではないからこそ、自分にとっても得られるものが大きいと答える人がとても多くいました。

介護の仕事で「求められること」はどんなこと?

介護士 次女介護士 次女

介護の仕事と聞くと食事の介助や入浴の補助など、いわゆる高齢者のお世話というようなイメージを持つ人も多いんじゃないかな?

でも、お仕事の内容として大切なのはそれだけじゃないんですよ。

高齢化社会がどんどん進行している現在、介護の仕事が社会に果たす役割はとても大きなものになっているといえます。

しかし、実際の介護の現場で職員に求められている役割はそれだけにとどまりません。

実際、介護の現場で職員たちが行っている働きは、こうした高齢者の身の回りのお世話だけでなく、広く高齢者の生活全般にかかわる自立支援が中心です。

介護が必要な高齢者は介護保険制度によって、適当な介護サービスを受ける権利があり、介護の仕事が持っている役割というのは、高齢者が自立して介護サービスを受けられるように支援するということです。



しかし介護保険制度は複雑な制度でもあり、一般の人が自力で理解するのは難しい分野でもあり、介護従事者はこうした複雑な介護制度を理解し、さらにそれをよどみなく高齢者に提供する橋渡し役のような存在なのです。

ある高齢者にはどのような介護サービスが適当か、それを本人やその家族と相談しながら決めていくのも介護職員の役割の一つです。

つまり単なるお年寄りの身の回りの世話役ではなく、介護の仕事で求められる役割はそれこそ多岐にわたっているのです。

高齢化が進む現代にあって、介護は人々の生活になくてはならないものになっています。

それを担う介護の仕事は、いわば社会に必要不可欠な存在でもあるということなのです。

最近では40代や50代、60代の中高年層、ミドル世代、シニア世代が、無資格・未経験で介護業界に転職を希望することも珍しくなく、求人側も中高年の人たちが働きやすいような環境作りを整備したり、福利厚生を充実させたり、積極的に再雇用や採用をしている傾向にあり、幅広い世代の人が活躍しやすくなっています。

例えば中高年の方が介護業界に転職する場合、若い世代とはまた違った視点から期待されることがあります。

中高年の介護職への転職で求められることは?
例えば年齢を重ねて人生経験を積んできた分の頼りがいや、利用者に近い目線、気配り、思いやり、さらにはその年代の男性ならではの視点や女性だからこそわかる視点が求められると思います。

利用者に近い年齢だからこそわかる不安や悩み、気持ちに共感できたり相談に乗ってあげられるかなども重要です。

それは転職活動でも大きな強みになりますので、過去の仕事を通してどんな風に周りやお客さんとコミュニケーションを円滑にとってきたか、チームワークにまつわるエピソードなどを交えてアピールするといいと思います。

また、40代、50代ともなれば管理職など役職のあるポジションについてきた人も多いと思いますが、これまで自分のどんな指導によって若手を育ててきたのか、教育していきたのかなど、マネジメント経験や人材育成経験などがあれば、より採用率は高くなるでしょう。

年齢が高いほど、体調管理や健康面での心配はされると思うので、そういった点も求められることの1つとなります。


中高年の転職の厳しさについてはこちら介護業界で働く人の平均年齢、男女比、正規・非正規の割合は?人気の職種と年収、今後のニーズ・将来性はどう?介護職は何歳まで働ける?40代、50代、60代以上の転職は厳しいのか?も参考にどうぞ。

介護職に向いている人はこんな人

ここまでお話してきたように、介護の仕事は人と人との関わり合いの仕事です。

高齢者本人だけでなく、その家族とも深い付き合いをしていくことになります。

そのため、介護職に従事するためには、まずコミュニケーションがしっかりできる人でなければなりません。

介護職の仕事には利用者本人やその家族の漠然とした相談に乗ったり、その利用者にあった介護プランを親身に説明したりする仕事もあります。

そこでは利用者やその家族との信頼関係がなければ、相手もこちらの提案に不満を持つかもしれませんし、腹を割った意見の交換もできないかもしれません。

それだけに、介護職にはコミュニケーションがしっかりできるという人が向いているといえます。

しっかりしたコミュニケーションができるということは、また人間力が高いということでもあります。

高齢者の中には認知症を患っていたり、身体的に障害を持っていたりする人もいます。

そうした高齢者と接する際に見下したり蔑んだりせず、一人の人として丁重に接することができるということも介護職に就くうえで必要な資質の一つだといえます。



また、こうした能力面だけでなく、性格的にも介護職への向き不向きがあるものです。

たとえば性格が明るい人や、世話好きな人はすぐに介護の仕事に慣れることができるでしょう。

明るい性格の人は高齢者からも好かれやすいですし、特に物事をハッキリと伝えられる人なら、施設内でリーダーシップを発揮できるので、職場でも重宝される存在になるかもしれません。

世話好きというのは、高齢者の世話をする介護職にはまさに打ってつけの性格といえるでしょう。

介護職に向いていない人はこんな人

逆に介護職に向いてないという人もいます。

介護が必要な高齢者の方はさまざまな障害や困難を抱えているもので、やはり高齢者を見下すような人は介護の仕事に向いていません。

介護職員の中には、そうした高齢者と接する中で、だんだん高齢者を見下すような態度を取ったり、人間的な扱いができなくなってしまったりする人もいます。

そのように高齢者の方を差別的に扱ってしまうような人は、やはり介護職には向かないといわざるを得ないでしょう。

また、人と人との関わり合いの仕事である介護職は、集団で行動するのが苦手という人にも向いていないといえます。

介護においては、個人で行うような仕事はほとんどなく、高齢者の入浴の介助をするにしても、二人一組のチームで業務を行っていきますし、介護プランを考える際も生活相談員やほかの介護職員の意見を聞くとか、また看護師や理学療法士と相談しながらプランを策定することも多々あります。

独善的な行動は職場の和を乱しかねず、たとえば一人で黙々と作業をするのが好きというような人は、もしかしたら介護職には向いていないといえるかもしれません。

介護職には集団性や協調性が必要とされるため、場の空気を読むことが苦手な人は苦労するのではないでしょうか。

このように、介護の仕事は人によって向き不向きもあるかもしれませんが、大きなやりがいや責任が伴う社会に役立つ仕事でもあります。

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介護業界で転職を考えている人も、これから介護職へ就こうと考えている人も、まずは自分が介護に向いているかどうか考え、介護の仕事にどのような意欲を持って臨もうとしているのか、ぜひ考えてみてください!



介護業界を目指す時、転職する時の履歴書や面接での志望動機は?

介護の仕事を目指したり、施設や事業所を転職しようと思う時に悩むことの1つに、志望動機があります。

志望動機というのは、「なぜその会社(施設・事業所)を選んだのか」や、「なぜその仕事をしたいと思ったのか」などを伝えるもので、あなたがどんなキッカケや思いで介護職を選んだのかなどをわかりやすく企業に伝える必要があります。