介護職はさまざまな仕事の中でも、肉体的ストレスだけではなく、精神的ストレスも高い仕事だと言われており、例えば入社前に思い描いていた理想とは異なり、「こんなはずじゃなかったな…」などと理想との不一致や、職場での人間関係、収入面など、
現在すでに今の仕事に限界を感じていて「もう介護職辞めたい…」と思って悩んでいる人も少なくないでしょう。

しかし、介護職に限ったことではないですが、その場のストレスや悩みで今すぐ辞める道を選んでしまうと、後々後悔する可能性もなくありません。

というのも、転職するにあたって前職の経歴などは必ずチェックされるものですし、勢いあまって介護職を辞めてしまうことで、「介護を辞めてよかった」と感じることもあれば、「辞めなければよかった」と思うこともあると思います、

すぐに介護職を辞めてしまおうか、違う仕事へ転職したほうが楽になるのではないか?と、人生の分かれ道に立っている人のために、みんなが介護職を辞めたいと感じている理由で多いもの、そして辞めたい理由への対処法、そして介護職を辞めてよかったと思う体験談、介護職から転職する場合のおすすめの仕事などについて、じっくり解説していきたいと思います。

今悩んでいるみなさんが、この先少しでも後悔することがないよう、進む道を決める上での少しでもお役に立てれば…と思います。



みんなが「介護辞めたい」と思っている理由や原因は?

介護職として働いていると、さまざまな壁に当たることがありますね。

介護士や訪問介護など、介護業界で働いている人たちは、どんなことを理由で介護職を辞めようと思っているのでしょうか?

令和元年8月9日に公表された、最新の公益財団法人介護労働安定センターの「平成30年度介護労働実態調査結果について」によると、労働条件・仕事に関する悩みとしてこのような結果が出ていました。


(公益財団法人介護労働安定センター「平成30年度介護労働実態調査結果について」より)

このように、労働条件などの悩み、不安、不満については、1位の理由が「人手が足りない」が54.2%、次に「仕事内容のわりに賃金が低い」が39.1%、「有給休暇が取りにくい」が31.5%、「身体的負担が大きい」30.2%となっています。

さらに、平成29年に実施された 「介護労働実態調査」の「前職の介護関係の仕事を辞めた理由」によると、次のような結果が出ていました。


(公益財団法人介護労働安定センター前職の介護関係の仕事を辞めた理由より)

これによると、実際に介護職を辞めた理由として1番多いのが、「職場の人間関係に問題があったため」、次に「結婚・出産・妊婦・育児のため」、次に「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため」、「他に良い仕事・職場があったため」などとなっていました。

みなさんも同じような悩みで介護を辞めたいと思っているのではないでしょうか?

ただ、退職した理由で2番目に多い、結婚や出産、妊娠・育児のため」というのは、介護を辞める理由としてマイナスなものではなく、むしろ自分にとってもプラスな退職理由ですし、「他に良い仕事・職場があったため」というのも、マイナスな転職理由ではなく、プラスなものですよね。

では、介護業界におけるよくある悩みや不満、介護職を辞めた理由で、具体的にどんなことが挙げられるのか見ていきましょう。



  • 職場の人間関係に問題がある

人間関係の悩みは、介護業界に限らずどの職場でも考えられることですが、介護業界の大きな特徴として、”10代から70代など、幅広い世代が一緒に働いている”ということが関係してきます。

同世代の同僚同士であっても、考え方やものの捉え方、性格、働き方などに違いがあるのに、その上年代が大きく違えば、その分さらに考え方や働き方にズレが生じたり、「この人とはなんか合わないな…」ということが起きやすいと思います。

考え方や働き方が違うだけではなく、ただ単純にどうしてもおかしなお局様的な存在がいることで、仕事がやりずらくなったり、陰口を言われたり、いじめのような標的にされたり、新人に対してキツく当たったりする人がいることもあります。

あるいは利用者の方へひどい対応をしたり、暴言を吐くなど、介護職として働く人間としてあってはならないことをするケースも少なくありません。

職場の人間関係が悪いと、それが職員同士の揉め事やトラブルだけで終わらず、利用者への対応やサービスの質、仕事の効率、環境、モチベーション、体調などにも影響が出てきます。

介護職は、どうしても1人で黙々と行う作業というよりは、チームワークが不可欠であったり、嫌でも職場の人たちと協力しなければならないシーンが多いため、人間関係が悪いと全てが嫌になってしまいがちです。

職場の人間関係というのは、リーダーである上司がしっかりとまとめたり、注意したり、改善を行っていかなければなりませんが、上司そのものが頼れる人ではなかったり、職場を良くしようとしてくれる人ではなかったり、あるいは上司がそういった悪い職員であることもあるでしょう。

これは、介護を辞める理由で3番目に多い、「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満」ということにも関連してくるでしょう。

  • 人手が足りなくてとにかく忙しい

介護の現場は慢性的な人材不足に悩まされており、残業や休日出勤が日常化してしまっている人はとても多いでしょう。

忙しいあまりに夜勤明けにも残業させられたり、仕事が残っているんだから終わっていないのに帰るな!と帰宅させてもらえなかったりするケースも多く、意思とは関係なくパワハラに近い形になってしまっている職場もあります。

重労働のような介助も多く、体力的にもハードで、終わらない仕事と毎日向き合いながら精神的にも体力的にも負担を感じてしまうことになります。

なかには病院に通わなければならないほど体を壊してしまう人もおり、低い収入も生活費と通院費でやりくりがやっとだという意見もありました。

介護士 次女介護士 次女

心では辛い…辞めたい…と感じ始めていても「同僚もみんな頑張ってるのに…」と考えてしまうと弱音を吐くこともできず、余計にストレスがたまってしまいがちなんですよね。

実際に人手不足やシフトについて上司に相談をしても、「みんなそれなりに努力しているのになんでお前だけどんなことを言うんだ」と、大変な思いをしている自分を逆に甘え過ぎだとかゆるいなどと言われ、否定するような事業所もあり、「一体なんのためにこんなに頑張っているんだろう…」と思ってしまうのも仕方ないでしょう。

  • 給料が少ない割に責任が重い

介護業界は数ある職種の中でも「給料が低い」とよく言われますが、その上さらに人手が少なかったりして残業をしても残業代がもらえないサービス残業ばかりで、何年働いても一向に昇給がなく、収入面に悩みを持つ介護職員がとても多いです。

給料や待遇について納得できない上に、自分のちょっとしたミスで利用者の方をケガさせてしまったり、危うく大事故に発展しかねないようなことが起きたり、責任問題が問われたりするなど、1つ1つの作業全てに責任がつきもので、「こんな安い給料でこんな大変な思いをするなんて…」と、給料が安い割には重い責任がのしかかることに悩みを抱えることに。

利用者からの暴力や暴言などによって傷つくことも多く、「一生懸命対応しているのになんでそんな扱いをされなければいけないんだろう…」とやるせなさを感じてしまうこともありますね。

他にも、高齢の利用者と別れの日がやって来る悲しみなど、介護職をむしばむ問題はたくさんあります。

最近では、利用者などからのセクハラに悩む介護職員の問題が報道されたりしていますが、やはりすぐには法律やルールの改善は期待できず、やむを得ず退職してしまう介護職員は増え続けるでしょう。

介護職を辞める前にやっておくべきこと

介護士 次女介護士 次女

介護職はハードな仕事である一方で、多くの人々から感謝をされるやりがいの大きい仕事です。

思いつきで辞めてしまった後で、「やはり続けていればよかった」と思うのはもったいないですよね。

「みんな自分と同じような悩みを抱えて転職を考えているんだな…」というのはわかりましたが、すぐに「やっぱり私も介護なんかもう辞めよう」となってしまうのはまだ早いです。

介護を辞める前に、今その自分の悩みや辞めたいと思っていることは、どうすれば解決することができるのかを考えてみましょう。

そもそも介護業界で働いていなくとも、仕事を辞めたいと思ってしまうような出来事は必ず起こりうるものであり、言ってしまえば、悩みごとや嫌なことが全くない仕事や職場なんて、ほとんどないと思います。

どんな仕事やどんな職場でも、納得がいかないことや我慢できないことは何か1つはあるでしょう。

では、介護を辞めたくても我慢しなければならないのか?というと、そういうことではなく、そういったストレスや悩み、我慢が少しでも減らすことができるようにすることが大切です。

介護職は嫌いじゃないけど、職場の同僚や上司が嫌い、残業代が出ないのに残業ばかり強要される、などの理由の場合、介護の仕事を辞めなくても、職場や事業所を変えるだけで問題は解決するケースが多いです。

実際に、公益社団法人介護労働安定センターの「勤務先に対する希望」では、「今の勤務先で働き続けたい」と回答した人が多いものの、「介護関係の別の勤務先で働きたい」とか「介護意外の福祉関係の別の勤務先で働きたい」、「医療関係の別の勤務先で働きたい」と回答した人もいます。


(平成 30 年度 「介護労働実態調査」の結果勤務先に対する希望より)

また、「介護・医療・福祉関係意外の別の勤務先で働きたい」という回答のほか、「わからない」と回答した人が多いことから、転職しようか働き続けようか、今の自分がどうしたいのか答えがまだ見つかっていない人も多いということでしょう。

大切なのは、根本の原因がなにで解決できるか?ということ

「いっそ異業種に転職したい」と決意する人がいるのも不思議ではありませんが、そんなときは介護職が嫌なのか、現状の職場が嫌なのかを冷静に見極める必要があります。

自分だどうして介護を辞めたいのかを改めて考えた上で、その悩みや原因はどうしたら解決できるのかを考えてみましょう。

つまり現在の、悩みや不安、問題は、(1)職場や事業所を変えるだけで解決できるケースと(2)職場や事業所を変えても解決しないケースがあります。

(1)職場や事業所を変えるだけで解決できるケース

職場や事業所を変えるだけで解決できる可能性があるケースとは…

  • 給料が低い
  • 残業代が出ない、残業が多い
  • シフトや勤務時間、勤務体制に納得がいかない
  • 人手が少なく1人1人の負担が大きい
  • 職場の雰囲気が悪い
  • 職場の上司や人間関係が良くない
  • 事業所の方針が合わない

などです。



「給料が安い」「施設が利用者やスタッフを大切にしてくれない」などの条件は職場にまつわるものであり、同業種への転職で改善されることも考えられます。

よくよく考えてみたら、「私が介護職を辞めたいと思っているのは、これが原因で介護まで嫌いになりそうになっているのかもしれない」ということもあると思います。

人は誰もが、嫌なことが溜まり続けると、本当の原因はなんなのかを見失いがちで、仕事に関わる全てのことが嫌になってしまいがちです。

ですがしっかりと原因を追求してみると、介護職を辞めなくても職場や事業所を変えるだけで、働く環境を180度変えることが可能なケースも多く存在します。

もしこれらのケースに当てはまるのであれば、本当は憧れたり好きで始めた介護職を辞めないで、今のスキルや経験、資格を無駄にせず、今より良い職場や事業所のもとで心機一転働けるでしょう。

今の職場が嫌な場合、例えば上司と話し合いの場を持ってもらい意見を伝えるなどができる関係性なのであれば、現在の環境が全く改善されることがないのか、頼んでみるのもいいでしょう。

そもそも上司が話をする時間すら確保してくれなかったり、まともに取り合ってもらえないのであれば、より一層そんな職場は捨てて正解だと言えるでしょう。

ただ、上司や事業所に退職させてもらえず、ほぼパワハラに近いような形で強引に引き止めに合っていて、辞めたくても辞めさせてもらえない状態が続いている人もいると思います。

そうなるとまともな話し合いにもならず、改善の余地もなければ辞めさせてももらえないとなり、「もうどうしていいのかわからない」と途方に暮れてしまうことになりかねません。

実際に介護を辞めた理由として、うつ病になってしまったという声も多く、そうなる前に自分で行動しなければならないのも事実です。

(2)職場や事業所を変えても解決しないケース

職場や事業所を変えても解決しないケースとは…

  • 体力的にきつい
  • 利用者と接するのが辛い
  • 介護に興味がなくなってきた
  • 体調の悪化やうつ病などを発症してしまった

などです。

これらの項目は職場を変えるだけでは改善されにくく、職種や業界そのものを変えなければ改善はしない可能性が高いです。

どちらにせよ、転職を成功させるためのポイントは、自分の希望をしっかりと自覚することです。

職場に何を求めて転職するのかがはっきりしていれば、職場探しの精度も高まり、現状を良い方向に変えるためには必要不可欠であり、そういった意味でも現状の問題点を浮き上がらせる作業は、介護職の将来を決めるうえで非常に効果的だといえるでしょう。

介護職から転職するパターンは大きく分けて2つ

①介護の仕事を活かす分野に転職

介護職から異業種への転職を決意した場合には、がむしゃらに求職を探す方法はおすすめできません。
自分の理想と実務的な能力の兼ね合いから、求人情報を見るようにしましょう。

特に能力に見合った仕事に就くことは、転職を成功させるために重大な条件です。

経験や能力を活かせない仕事に就いてしまうとすぐに不満が生まれたり、人間関係に支障が生じたりして転職を繰り返すことになる恐れもあるからです。

介護職での経験を、異業種にも応用できないかを考えながら転職活動を進めるようにしましょう。

たとえば、高齢者介護を行ってきた人であれば、高齢者相手の仕事をすると円滑にコミュニケーションができる確率が高まります。

高齢者相手の通販オペレーターや、イベント会場の受付、バスガイドなどは積極的に触れ合う時間が生まれるので能力を活かせるでしょう。



介護職でコミュニケーション以外のスキルが磨かれているケースもあり、たとえば業務管理にパソコンを使い込んでいた人なら、営業事務などの職種にも応用できるでしょう。

送迎ドライバーを任されていた人なら、タクシー運転手などの道も開けます。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

全く関連性のない業種に転職するよりも、少しでも類似点がある業種を選んだ方が企業にPRしやすいですし、採用されて企業に入社した後も慣れるのに時間がかからないでしょう!

②全くの未経験で異業種へ転職

逆に介護職から離れて、新しい環境に身を投じたいと願う人もいるでしょう。

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しかし、何の関連性もない職場に転職することは介護職に限らず、いかなる仕事でも難しいといわれています。

特に転職者の選考過程では、社会人経験やスキルが重要視されています。
十分な新人教育を通して少しずつ戦力になっていけばいい新卒とは違い、転職者は即戦力としての働きが期待されています。
そのため、企業もあまりにも違う分野からやって来た人材は敬遠してしまう傾向があります。



完全な異業種に転職する際の狙いどころとしては、人材不足に陥っている業種です。
不動産会社や飲食のチェーン店などは仕事量に対し、社員が足りていないので常時、求人を見つけることができます。

特別な資格や免許を求められない業界なので、採用率は比較的高い傾向でしょう。
ただし、悪条件で人材を使い捨てる「ブラック企業」が生まれやすい業界でもあるので、応募の際には企業研究を怠らないことが肝心です。

時間に余裕がある人は、じっくりと専門学校や職業訓練所に通い、介護以外のスキルを磨けば選択肢が広がります。

また、どうしても働きたい業界があるなら、派遣やアルバイトで入社してみるのもありでしょう。

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給料面は悪くなりがちですが、現場にもまれて経験値を上げることができます。

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働き方次第では、将来的に正社員登用されることも夢ではないでしょう。

異業種への転職は難しい?失敗しないためには転職エージェントの利用がオススメ

介護職しか経験してこなかった人が異業種への転職で戸惑うのは、圧倒的に情報が不足しているからといえます。

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異業種の知識がないために自分のPRポイントや優良企業がわからず、転職活動が長期化してしまうことも珍しくありません。

時間をかけて職を探すのは悪いことではありませんが、あまりにも間が空きすぎると企業から書類選考で落とされやすくなります。

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経済的にも厳しくなるうえに、生活リズムが狂い就職後に苦労することもあるでしょう。

なるべくスピーディーに転職活動を成功させるためには、転職エージェントを利用する方法があります。

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転職エージェントは転職者と企業をつなぐ仲介役です。



基本的には、成功報酬を企業からもらう仕組みになっているので転職者は無料で利用できます。
転職エージェントは、ヒアリングを通して転職者に合った業種をリサーチしてくれます。

そして膨大なコネクションを有効活用し、転職者と企業を引き合わせてくれます。

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自力で応募するよりも、面接までたどり着く確率ははるかに高いといえるでしょう。

例えば、「もっと安定した収入を得たい」とか、「介護経験が浅くても安心できる職場がいい」、「キャリアアップできる環境で働きたい」など、

企業ごとの採用傾向を熟知しているので、面接や履歴書対策にも信頼が置けますし、ホームページや求人サイトだけではわからなかった裏の情報も教えてくれるので、ブラック企業を避けるうえでも効果的です。

転職エージェントについてはこちら転職エージェントと転職サイトとの違いは?どちらを利用するべき?メリットとデメリットも参考にしてください。

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私は昔、お姉ちゃんと面接の練習をしすぎたせいで、面接本番中に面接官のことを「お姉ちゃん」と呼んでしまった経験があります。

その場にいた全員の笑いは掴めたけど、合格は掴めなかったわ…。

転職エージェントは面接対策やアドバイスも行ってくれるから、転職をしたことがない人も働きながらの人でも、無理なく転職活動ができると思う♪

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あなた昔から天然よね(笑)

妹のように、介護職は続けるけど転職がしたい人には、介護職を専門に扱う転職エージェントがオススメです!
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そうよね。
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もちろん、介護の仕事を辞めて他の職業につきたい人も、転職エージェントを利用していれば不安なく乗り越えられると思う。

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どんな道も、自分から行動することが大切です!

のちのち年を重ねてから後悔することのないように、自分のための第一歩を踏み出してみてくださいね♪