しっかり仕事をしていても、日々さまざまな問題が起こることがあります。

とてもこなせない仕事が自分だけにまわってきたり、一方的に仕事を減らされたりして困った経験はありませんか?

理不尽な上司の叱責が続いていると、そのうち会社に行くのも辛くなるでしょう。

社会人になれば、ある程度の協調性は必要です。

しかし仕事を辞めたいと感じるほど我慢している状況が続くなら、知らないうちにパワハラを受けている可能性があります。



どこからがパワハラ?具体的な行為は?

パワハラは、パワーハラスメントの略語であり、自分より会社で地位が上の上司や、影響力をもつ役職の人から不当に精神的、身体的に攻撃されることです。

しかし、会社によっては上司の叱責は単なる激励であり、与えられた仕事をこなす能力がないからなどの理由をつけて、パワハラを認めない風潮があるようです。

そのため、自分が辛いと感じていても社内ではわかってもらえないことがあります。

では、一体どこからがパワハラになるのでしょうか?具体的な行為についてみていきましょう。

厚生労働省が2012年にパワハラ行為に該当する6種類の行為を定義しています。

「暴行や傷害など身体的な攻撃行為」「名誉毀損や侮辱」「脅迫や暴言などの精神的な攻撃行為」「社内で隔離されたり、無視されたりすることによって職場の人間関係から切り離しをする行為」「明らかに必要のない業務や膨大な仕事を強制される過大な要求行為、明確な理由なく、本人の能力と経験とかけ離れた仕事を要求したり、仕事を意図的に与えなかったりと過小な要求行為」


これらの5つのパワハラ行為の他に、個の侵害として、「私的なことや私生活に過度に干渉する行為」の計6つをパワハラとするとしています。



仕事を減らされていて上司に嫌われているのでは…と感じることや、社内の人間関係がうまくいかず悩むこともあると思います。

定義がわかった上で具体的なパワハラの例としては…

  • 客観的にみて明らかに仕事を与えられない
  • 周囲に多くの人がいる前で大声で一方的に上司から叱責される
  • 殴る、蹴る、立たせたまま仕事をさせられる
  • 給料泥棒!能無し!辞めちまえ!など精神的にダメージを与えられる
  • 仲間はずれにしたり、席を離す、仕事を教えない
  • 絶対に達成できないノルマを与え、達成できないと怒鳴る
  • 毎日お茶くみなど単純なことしかさせてもらえない

これらの行為は、十分にパワハラに該当する可能性が高いです。

どうでしょうか?
あなたが悩んでいるパワハラ行為に該当しそうですか?

転職の女神 長女 転職の女神 長女

一時的に自分が気にしすぎていることが原因の場合は、考え方を変えることで心地よく働ける職場に戻る可能性はあるものの、ほとんどのパワハラの原因はあなたではなくそのパワハラをしている本人や会社側に原因があることが多いです。

もし、パワハラかもしれない行為に日々さらされているようであれば、早急に対処方法を考えなければなりません。


パワハラで1番NGなのは、我慢して放置すること!

パワハラを受けていると感じたら、もしかして自分になにか落度があるのかもしれないと真面目に考える方も少なくないでしょう。

確かに、誰でも多少はいたらない点はあります。

しかしすでにストレスを感じていて、仕事に行くこともつらい状況になっている場合には、早めに対処しないとうつ病などの精神疾患や病気の原因になる可能性があります。

うつ病についてはこちら仕事辞めたい…無理してうつ病(鬱)に?症状とチェック。退職・転職するべき?傷病手当金とはへ。

自分だけが我慢すればいいのだという考えは、一時的にはなんとかなるかもしれませんが、長い目で見ると良い結果はもたらさないでしょう。



パワハラ行為が認められる職場は、他に誰にも相談できなくて悩んでいる社員が存在している可能性があります。

我慢してその状況を放置してしまうと、さらにパワハラ行為が助長され、蔓延する原因になり得るのです。

しかし、現実には好きな仕事に就けて、仕事は楽しいので辞めたくないという方がいます。

自分が辛いからという理由で安易に辞めてしまったら、今後も同じようになるのでは…と堂々巡りになる方もいるでしょう。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

状況を変えるのはそう簡単なことではないので、家族がいる方は経済的な事情で次の行動を起こすことをためらうことがあります。

しかし、我慢して辛い気持ちのまま健康を損ないかねない時間を過ごすより、状況を改善できるよう行動を起こすことに時間を費やしたほうが良いと思います!


辞めようか辞めないか悩んでいて結論が出ない場合は、こちらのページ「仕事を辞めたい」と思ってから今すぐ出来ること!辞めるか辞めないか悩んだら、実践してみてほしい5つのこと。判断が決められない人にも見てもらいたいページ。も参考にしてみてください。

また、注意しなければならないこととして、パワハラをする人は常にパワハラをするわけではなく、時々ぱったりとパワハラ行為をやめて、あなたを励ますような優しい言葉を言ったり、同情したり共感するような態度を見せることが多いそうです。

こうした態度を取られると、「本当はいい人なんじゃないか?」とか「いつもひどい人ではないし…」、「優しいところもあるから」などと、そういった時折見せる穏やかなそぶりに惑わされることが多いそうですが、こうした行為はあなたのためではなく、パワハラをしている本人の自己満足によるものですので、そんなことで許したりまた我慢したりしないようにしましょう。

また、人間関係全般に関わる対処法については、こちらのページ職場のストレス、人間関係がもうイヤで仕事辞めたい!職場の雰囲気が悪くて会社に行きたくない…!今すぐ実践出来る対処法と解決策は?転職する前にやってみてほしいことも参考になると思います。

あなた自身ではなく、旦那(夫)など家族がパワハラ被害に遭っている場合

パワハラの被害を受けているのが、この記事を読んでいるあなた自身ではなく、旦那さんや夫など家族である場合も、絶対に放置してはいけません。

パワハラというのは女性よりも男性同士のほうがネチネチして陰湿なものであったり、正当とは思えないような理由で突然給料を減給してきたりと、ひどい仕打ちをされるケースが多いです。

そういった仕事での苦痛を、男性の口から家族に打ち明けるというのは、女性よりも勇気がいることだと思いますし、家族に自ら話すというところまで事態が来たら、もうそれは相当1人で我慢してきた末の行動だと思ってあげたほうがいいでしょう。

家族からすると、突然夫から「会社でパワハラを受けている」、「もう仕事に行きたくない」、「転職したい」と言われても、すぐには状況を飲み込めず、本当にパワハラがあるの?うちの旦那が打たれ弱いだけなんじゃないの?と思ってしまうかもしれませんが、大切なのは家族が1番の理解者になることです。

確かに家から一歩外に出てしまえば、会社で何が起きているか、どんな仕打ちをされているかなんて、本人にしかわからないことも多く、見ていない人からすると信じがたいことだと思います。

ですが、「そんな甘えたこと言って…」と相手にしなかったり、「そのうち収まるでしょう」と時間が解決するのを待つようなことをしてしまうと、まだその時であればすぐに転職して新たに他の会社で1から働き出せたものが、過労で倒れてしまったり、うつ病などを発症して社会復帰が難しくなるケースも存在します。

そうならないためにも、親身になって相談に乗り、なるべく本人の気持ちや意向を尊重できる形に向けて、家族で協力する姿勢が大切になってくるでしょう。

会社内に協力してくれるような人がいる場合には、まだもう少し状況を見守るなどしてもいいと思いますが、完全に1人孤立してしまっていて誰にも助けてもらえない場合や、もう引き続き会社に行くのが難しい場合には、早急に退職または転職に向けた準備を行うようにしましょう。

また、この先でお話している外部の相談窓口に一度相談してみるのもいいと思います。

パワハラの対処法!証拠の確保と専門機関への相談

SE 長男SE 長男

パワハラに対して、すぐに会社を辞める判断をする前に、何か自分で対処できる方法はあるのかな?

もちろんこのまま我慢し続けるのは嫌だけれど、どこか相談できるようなところを知っておくと、安心だよね。


もし、会社に信頼できる相談窓口があれば、相談してみることもひとつの方法です。

しかし、パワハラ体質の会社は社内で解決しようと思っても難しいのが現実です。

例えば社内の相談窓口やカウンセラーなどに思い切って相談してみても、会社全体がパワハラの事実を隠そうとする傾向があったり、たった1人の社員のことよりも長く会社に貢献してきた上司や役職ある人間を尊重するような風潮があれば、せっかく勇気を出して相談しても、もみ消されてしまう可能性や、内密に済まされてしまう可能性があるからです。

もちろんそういった会社だけではなく、社員1人1人の悩みに親身になって対応してくれる会社も中にはあると思いますが、そもそもそういった良好的な関係を社員と築けるような企業ならば、パワハラなんていう社会的大問題なんて起きないはずですよね。

相談した内容に対して経営者まで話が通ったとしても、「あんなに頑張っている人がパワハラなんてするわけないじゃないか」とか、「君の被害者妄想が過ぎるんじゃないのか」、「ただ注意されていることをパワハラなんて言うな」などと、わかってくれないケースもあるでしょう。

このように、会社側が自分の味方に付いてくれないケースも想定した行動が必要になります。

例えば、自分で説得力のある説明ができるように、日ごろから記録をとっておくことが重要です。

証拠がないと、「言った」「言わない」の水掛け論に発展しがちであり、パワハラ行為を行っている上司などを相手にしますので、それは誤解だと一方的に話をうやむやにされてしまう可能性があります。

第三者にパワハラ行為を理解してもらうためには、客観的な証拠は欠かせません。

客観的に証拠を残すためには、度を超えた叱責や言動を録音しておくことが大切です。

また、社内でやりとりされたメールや写真なども物的証拠として有効で、これらの証拠は日付、録音した時間、メールであれば送信元や時間などがわかるように印刷して保管しておきましょう。

さらに、パワハラ行為を証明できるような書類やメモなどを保管し、ノートにこまめに記録しておくなど、パワハラ被害を受けていて苦痛を感じていることをわかってもらうためには、このような情報収集をしておくことが重要です。

もしパワハラが原因で病院に通院することがあれば、通院記録や診断書などの証拠を残しておきましょう。



しかし、やはり最初にお話した通りこれらの証拠を提出し社内で相談したが解決にはいたらず、さらに状況が悪化してしまう可能性もあります。

その場合には、外部の専門機関に相談してみることを検討しましょう。

厚生労働省の「総合労働相談コーナー」

外部の相談窓口としては、例えば厚生労働省の「総合労働相談コーナー」などがおすすめです。

解雇や雇止め、いじめ、嫌がらせ、パワハラなどの分野を専門とした労働問題を対象に、秘密厳守で専門の相談員が面談もしくは電話にて対応してくれますし、無料で利用できるのが特徴です。


厚生労働省 総合労働相談コーナー

法務省「みんなの人権110番」

法務省では、差別や虐待、パワーハラスメントなどを含めた人権問題について相談ができる、全国共通人権相談ダイヤルの「みんなの人権110番」という相談電話が用意されています。

電話をかけと、最寄りの法務局・痴呆法務局に繋がり、法務局職員または人権擁護委員が秘密厳守で相談に乗ってくれます。


法務省「みんなの人権110番」

日本司法支援センター「法テラス」

また、弁護士などを利用して法的処理での解決がしたい人は、日本司法支援センター「法テラス」もおすすめです。

法テラス専門オペレーターが、相談内容に応じた法制度や相談機関、団体の紹介をしてもらえます。


法テラス サポートダイヤル

もしパワハラで退職する場合は、”会社都合”がポイント!

パワハラに耐えられずに、「自分が退職してしまえばこの苦しみから逃れられる」、「もうさっさと辞めてこんな会社とはさよならだ!」と考える方も少なくないでしょう。

しかし、自己都合で退職してしまうのは簡単ですが根本的な問題の解決にはなりませんし、自分の心の中でも、なにか納得いかないという気持ちを抱えたままになるでしょう。

さらに、パワハラが原因でうつ病などの病気を発症してしまったら、もうそれは会社都合の退職だと言えるのではないでしょうか。

会社に相談して、パワハラ行為を行う上司から逃れられないのであれば、退職するのはとても有効な対処方法だと言えます。

やるべきことをしっかりやって、せっかくならばあなたが納得のいく退職にもっていきたいものですね。

この、自己都合などの意味についてはこちら転職の際の退職届と退職願、辞表の違いと注意すること&自己都合退社と会社都合退社の違いへ。



なぜパワハラでの退職は会社都合にしてもらったほうがいいのかというと、会社都合の退職になると、失業保険の給付も有利になったり、退職金の減額が避けられる可能性があるからです。

つまり、あなたにとってメリットが大きいのは自己都合退職ではなく会社都合退職にしてもらうことなので、会社を辞める場合には一度相談してみるといいと思います。

しかし、退職の理由にパワハラと記載することは会社が納得してくれないケースが多く、会社は、パワハラが理由というのを認めたくない傾向があります。

そのため、自己都合とするように言ってくるかもしれませんが、しっかり証拠を提示して会社にかけあってみることは大切です。

自分も含め次に被害にあうかもしれない方を少しでも減らすため、自分の主張をしっかり会社に伝え、納得したうえで退職するためには重要なことといえます。

しかし、もう1日たりともパワハラに耐えるのが辛く、精神的な問題から見ても一刻も早く退職したほうが自分自身のためだと感じるならば、会社都合退職にこだわらず、自分の精神的健康を最優先してくださいね。

また、少しでも円満に仕事を辞めたいという人は、こちらのページ転職で「円満退職」の仕方!挨拶やタイミング、退社の伝え方例は?辞める理由は嘘はあり?引き止められた時どうする?も参考にどうぞ。

パワハラで辞めたいのに上司・会社が辞めさせてくれない場合はどうする?

「もうこんな会社にいても意味がない」とパワハラで退職を決意し、上司に会社を辞めることを申し出たにも関わらず、そもそも直属の上司がパワハラの原因人物だったり、会社側が全く味方に付いてくれていない場合など、退職させてくれないケースがあります。

あなたの責任を問うような脅しのような事を言われたり、無理矢理強引な引き止めを行ったりされ、辞めたいのに辞めさせてもらえないという事態が起きると、「せっかく退職を決意したのに、会社すら辞めさせてもらえないなんて…」と、気持ちが滅入ってしまうでしょう。

ただ、仕事を辞める権利は誰もが持っており、退職を許可してもらえないからと言って、泣き寝入りして我慢することはありません。

対処法としては、そういった悩みも含めて先程紹介したような外部の相談機関に相談し、アドバイスを受けるのもアリだと思います。

しかし、もう体調や精神的な面に支障が出ており、一刻も早く会社を辞めてしまいたい人もいるでしょう。

そういった場合、退職に関わる会社への伝達を代行してもらえる、『退職代行サービス』を利用してみてもいいと思います。

これは辞めたいのに辞められない人や、上司や会社に退職したいと言い出せない人のためのもので、退職成功率はほぼ100%だそうなので、依頼すればほぼ確実に退職できるものでしょう。

退職代行サービスについてはこちら退職代行サービスとは?「exit」や「saraba」などの料金や利用方法の紹介!違法にならない?弁護士の退職代行との違いは!でお話しています。

ただやはりこうしたサービスを利用するのは、もうどうにも辞められない場合の最終手段と考えたほうがいいでしょう。

また、そもそも退職を申し出るのが怖くて言えない…という人は、こちらのページ仕事を辞めたいけど会社(上司)に言えない・言い出せない時の対処法と改善策!正社員・パートでも辞めづらいときに辞める方法!が役に立つと思います。

転職が1番の解決策?転職理由に「パワハラ」は避けるべき

パワハラが理由で退職を検討したときに、次の仕事について考える余裕をもっておくことはとても大切で、気持ちの切り替えができないくらいに精神的に追い詰められてしまう前に、早急に転職をするという選択肢について考えておきましょう。



パワハラの程度にもよりますが、明らかにひどい状況であったにも関わらず、会社が何も対処してくれなかったという気持ちを引きずったまま転職活動をする人もいると思います。

「誰かに聞いてもらいたい」「訴えたい」という気持ちは理解できますが、転職する理由にパワハラが原因であることを全面に持ち出すことは避けたほうが無難です。

なぜなら転職先の会社にとって、いくらあなたが真剣に訴えたところで、それは事実かどうかの判断は難しいからです。

仮に事実であったとしても、それは採用する側にとっては関係がないことであり、むしろ「採用したら何か問題を起こしてしまうような人物かもしれない…」と捉えられかねないので注意が必要です。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

転職活動は、過去の辛いパワハラの経験から決別する絶好のチャンスと割り切って、前向きに進んでいくことが大切です。

できれば経験したくないパワハラですが、もしそういった目にあってしまったら納得のいくまで対処し、それでもだめならその場から離れて新しい道を探すことが大切です。



転職活動における前職の退職理由については、パワハラに限らずとも、どんな理由であってもみんながみんな本当の退職理由を転職先に話しているわけではありません。

転職活動において、退職理由や転職理由についてネガティブなマイナス的な理由よりも、ポジティブで将来性のある理由のほうが好まれる傾向にあります。

もちろん学歴や実績などにおいて嘘の証言はNGですが、パワハラなどのマイナス理由もプラスに言い換えて答えるのがポイントとなります。

転職活動における退職理由の答え方については、こちらのページ転職の面接で「退職理由」はどう答える?人間関係や残業、給料などで仕事をやめたのは嘘を言うのはNG?で詳しくお話していますので、参考にしてみてください。