IT、Webエンジニアなどに限らず、最初は希望や目標を持って働き始めたものの、いざ働き始めると「思っていたものと違った」とか、「やりたかった仕事とはちょっと違う」とか、あるいは「会社や上司のやり方や方針に納得できない」といったようなミスマッチが起きることがあります。

また、以前より待遇が良さそうだと思ったのに、入社しすると実際の条件とは違っていたり、求人に書かれている勤務時間や残業時間よりもハードだったり、なかには未経験者歓迎や研修制度ありと書かれていても、入社後すぐに一定の仕事スキルが求められたりすることで、入社したばかりですぐにもう転職を考えてしまうことも…。

転職というのは、今後の人生を大きく左右する人生の分かれ道のようなもので、誰もが失敗したくないのは当然のことですが、実は焦って転職してしまったり、転職前の事前準備をしっかりと行わなかったことで、転職に失敗してしまうSEやwebエンジニア、プログラマーなどはとても多いのです。

特に30代や40代などでのキャリアアップを目的とした転職の場合、転職に失敗するとキャリアアップに繋がらないどころか、自分のキャリアを逆に傷つけるだけになってしまったり、思ったような転職活動が出来ないで無職の期間が長引いてしまったりする可能性もあります。

そこで今回は、IT、WEBエンジニアやプログラマー、SEが転職で失敗しないためのポイントを紹介します。



人材不足により、今後もIT人材は売り手市場が続く


(みずほ情報総研株式会社平成 30 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備より)


(転職サイトdoda転職求人倍率レポート(データ)より)

これは、dodaエージェントサービスの登録者1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出されたもので、この表を見ると、メディア、金融、メディカル、メーカー、商社・流通、小売・外食、サービスなどさまざまな業界ごとの求人倍率が出ている中、IT・通信業界は飛び抜けて高いことがわかります。

つまり、IT業界は他の業界と比べてもかなりの売り手市場となっていて、企業側も積極的に採用を行っており、今後も人手不足が続き求人には困らないと言えます。

ですが、そんな売り手市場であってもIT・WEB系職種の人たちが全員転職に成功しているのかと言ったら、そうではありません。

これだけ求人が多く選び放題と言っても過言ではない状態でありながらも、転職に失敗しそうになっていたり、またはすでに失敗してしまっている人がいるのはどうしてでしょうか?

IT、WEB系転職で失敗する人はこんな人

SE 長男SE 長男

僕転職したことがない僕にとっては、転職に失敗しそうでちょっと不安だよ。

僕みたいに不安に思う人も多いんじゃないかな?

転職に失敗しないためには、まずはITやWEB系転職で失敗している人にはどんな特徴があるのか?そういう特徴に自分が当てはまっていないのかを考えてみましょう。

忙しいあまりに転職を先延ばしにしている人

忙しいのは誰もがそうですが、仕事がハードだったり残業続きでプライベートな時間があまり取れていないなどで、「そんな暇ないか…」と転職を先延ばしにしている

なかには、「なんとなくエンジニアとして働いてきて、この先何がしたいのかまだわからない」という人も意外と多いものです。

ただ単純に今の仕事先で残業時間が長すぎて嫌になっているとか、給料に不満があったりだとか、仕事がやりにくいとか興味がなくなってきたなどの理由で安易に転職を考えてしまっていると、例えば次新たな仕事先に転職したとしても、また同じような内容で悩んでしまう可能性は大いにあります。

これから先、これくらいの年齢でどんなことが出来るようになっていて、どんなスキルを新たに取得して、10年後、20年後の将来的にはこうなっていたいなど、明確な目標やキャリアプランをしっかりと描けていないと、転職は必ず失敗すると言ってもおかしくありません。

今の会社や自分のポジションに将来性を感じられず、転職を考える人はとても多いですが、この先どうなっていたいという目標、そして「こうなりたいから転職したい」という転職の目的がまとまっている必要があります。

例えばプログラマーの場合、どんな言語の現場で働くかによってその後の将来が決まってしまうことも多く、トレンドではない言語の現場に配属されたりすると「この先の将来性を全く感じられない…」という状況になりかねません。

また、IT業界だけに言えることではありませんが、ミドル世代におけるキャリアアップを目的とした転職以外、基本的には転職は1歳でも若いほうが良いと言われています。

年齢が上がれば上がるほど、その年齢に応じて求められるスキルや技術は高くなっていきますし、自分自身も新しいことに挑戦しやすくなるので、早く行動するに越したことはないでしょう。

自分1人で転職活動をした人

これまで転職を数多く経験してきたという人よりも、今まで1度も転職をしたことがないとか、転職経験が少ない人のほうが多いと思いますが、その自分で行った転職でさえも納得のいっているものではないために、今このページを見ているのではないでしょうか?

自分の力だけで考えて行動することは悪いことではありませんが、自分1人の力だけでより良い環境・待遇の企業を見つけ、さらにそこに採用されるのはとても難しいことだと思います。

ネットではさまざまな求人情報を見ることが出来ますので、「転職先くらい自分で見つけられる」と思っている人が多いですが、実は求人情報を見ただけではその企業の風潮ややり方、方針など、わからないことのほうが多いと思います。

やはり人手不足であったりすると、企業は早く人員を補充したいわけですから、積極的に採用しようとしますし、大量にある求人の中からブラック企業かそうでないかを見分けるのもかなり難易度が高いでしょう。

特に30代や40代などでキャリアアップを目指して転職を考えている人は、転職に失敗してしまうと前よりも悪い条件での転職先しか見つからなかったり、結果的にキャリアアップには繋がらなかったりしてしまう可能性もあります。

この年齢からの転職は不可能ではありませんが、1回の転職失敗が後に大きくキャリアを左右する年代だと思いますので、本当に自分にとってプラスの転職をするためには、例えばIT・WEB業界の転職を専門としているような転職エージェントなどを利用するのがおすすめです。

自分1人で焦って探していても本当に条件に合うような転職先は見つかりにくいですし、無駄なく効率的に転職活動がしたい人にとっては、必須のサポートだと思います。

転職エージェントについてはこの先で詳しくお話しています。

「未経験OK」の求人に全くの未経験で応募する人

プログラマーなど、求人には意外と「未経験OK」と書かれているものが多いんですが、未経験OKの求人に全くの未経験で入社後の研修期間や研修制度に期待して転職する人がいます。

悪いことではないんですが、その業界のことをあまり知らない状態で、「やってみたいな」とか「興味がある」くらいの軽い気持ちでその職種を選んで入ってしまうと、入社してからのギャップや「思っていたものと違った」などの理想との不一致が起きやすく、転職して早々にまた転職したくなってしまうケースもあります。

また、未経験OKの求人に必ずしも未経験の人が応募いてきているわけではないので、同じ同期として入社したにも関わらず、自分よりもある程度基礎的なことを習得している人や、予め勉強してきている人も同じスタートラインだったりするので、自分だけ本当に未経験でほとんど何も出来ない状態だったりすると、そういった周りとの差に「転職は失敗だったな」と感じてしまうことになります。

さらに、企業によっては未経験のプログラマーを採用した後、「SES(人が必要な外部の企業へプログラマーを派遣するもの)」として契約先の企業に出向させるものが多く、「やっと憧れのプログラマーとして働ける!」と思っても、出向させられた先の企業の仕事内容や方針が希望していたものではなく、こうした状況に悩んでいる人も少なくありません。

こういった特徴に当てはまる人は、スキルや実力が備わっているにも関わらず、なかなか次の転職先が決まらず、転職活動が長引いてしまっている原因かもしれませんね。

転職で失敗ためのおすすめの手順

①まずは転職の目的を整理する。転職に何を求めるのか?

転職を決意したら、最初に行うべきことは転職の目的を整理することです。

目的が思いつかないときは、一時的な不満によって辞めたくなっているだけの可能性もあり、その場合は転職活動を進めるのを一旦ストップしたほうが良いでしょう。

そういった時に勢いだけで転職してしまうと、後々後悔することになりかねません。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

転職する目的は人によってさまざまです。

もっとスキルを活かしたい人や収入を増やしたい人など、いろいろなケースが考えられます。

どのような目的でも、自分が転職に何を求めるのかを考えて、転職後の姿をイメージすることが大切です。

どちらにせよ、自分が求めているものが、本当に今の職場にはないのか考えてみましょう。

例えば「仕事に見合った給料をもらいたい」、「もっとスキルアップに繋がる仕事を任されたい」、「将来性のある会社で働きたい」、「もっと残業が少ない会社に移りたい」など、転職を考え始めた原因とも言えることはなんなのか?ということです。

転職したくなった原因や、転職で譲れないことを考えてみることで、場合によっては「今の会社を辞めなくともまずは交渉してみるか」ということや、「やっぱり転職しかなさそうだな」と区別がつくようになるでしょう。

転職することでしか手に入らないものであれば、次は妥協できるものについても考えてください。

求めるものと妥協できるものを整理しておくことが大切で、転職先の選択ミスを防ぎやすくなります。

また、転職の目的が明確になっていないと、具体的な志望動機を考えるのは困難となりますし、採用担当者も余分なコストが発生してしまうためにすぐに辞める可能性がある人を採用したいとは考えないでしょう。



採用担当者は、その人のスキルや実績だけでなく、早期に辞める可能性についても見極めようと考えています。

志望動機はそのための判断材料として重要視されるのです。

その企業に転職する妥当性があることを示せたら、辞める可能性は低いと判断してもらえるので、そのためにも、転職の目的の明確化は欠かせません。

キャリアの棚卸しについては詳しくはこちら転職のための強みを発見!「自己分析」や「キャリアの棚卸し」とは?おすすめのやり方・手順は?診断ツールや無料シート、本の紹介も!へ。

②転職までのスケジュールや期間を明確にする

転職活動の期間やスケジュールを決めておくことも、転職を成功させるためのポイントです。

エンジニアの中には、残業や休日出勤が多いという人もいるでしょうが、特にその場合は最初に決めておかなければいつまで経っても転職できない恐れがあります。

  • 最初のステップとして、転職活動を行う期間を決めましょう。

そして、その期間を段階に区切っていきます。
最初は、準備・アプローチ・退職というように大きく3つに分けるだけで構いません。



準備の段階では、転職の目的の整理やスキルの棚卸しなど、企業に応募する前に必要な作業を行います。

こうした転職に向けたスケジュールを考える作業、そして転職に役立つ資格やスキルを身につけるのも大切です。

次のアプローチの段階は、求人に応募して面接を受けたり、OB訪問や見学などを行いましょう。
転職活動の中心に当たり、長期化することが予想されます。

退職の段階は、今の企業を辞めるための作業を行う必要があり、まず上司に退職の意思を伝えたり手続きをします。
業務の引き継ぎや身辺整理も退職日までに完了させなければならず、転職先と入社日の調整を行う場合もあります。

上記のように3つの段階で行う作業を挙げたら、それぞれを細かく区切ってスケジュールを完成させましょう。

退職までの期間を考える上で大切なのは、働きながら転職先を探すということです。

すでに退職してしまっている人や、退職した後にじっくり時間を使って転職活動したいという人もいいと思いますが、働きながら転職活動をしたほうが、焦って妥協して転職を決めたり、貯金を切り崩したりしないで済むので、結果的には精神的にもゆとりを持って転職が出来ます。

これについてはこちらのページ有利な転職活動は働きながら(在職中)?辞めてから(退職後)?メリット&デメリット!会社にバレる?在職中の退職日や入社日の答え方、企業の印象は?へ。

③キャリア、スキルの棚卸しをする

採用担当者は、転職志望者のキャリアやスキルについて詳しく知りたいと考えています。

それらの詳細を説明するには、まず自分がしっかり理解しておかなければなりません。

自分のことだから簡単に説明できると考えている人もいるでしょう。

しかし実際には、大きなプロジェクトや最近使っているスキルしか思い出せないことも多く、そのような状態では、採用担当者に十分なアピールをするのは難しいです。



これまで関わった業務を調べてリストアップし、実績を具体的に書いていきましょう。
それらの業務を行うときに使用したスキルも書き加えてください。

自分がしてきたことと自分ができることの両方を明確にして、アピールの材料にしましょう。

これらの作業を行うことで、自分に適した転職先を選ぶための材料を得られます。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

同じ業界であっても対象となる製品やサービスなどによって、エンジニアが担当する業務は大きく異なります。

そのため自分のキャリアやスキルを正しく把握していないと、働き始めてからミスマッチに気付く可能性があります。

転職先に十分貢献できなくて、思い悩むことになるかしれません。
辞めることになると、転職活動にかけた時間や手間は無駄になってしまいます。

本人と企業の両者にとって不幸なことなので、しっかりキャリアとスキルの棚卸しを行っておくことが大切です。

④自分の市場価値、スキルレベルを知る

自分をアピールすることは大切ですが、その前提として自分の市場価値を把握しておくことも重要です。

ひとつの企業で長く働いているエンジニアの中には、市場価値を意識したことがないという人も多いでしょう。

外部のエンジニアと比較されることがないため、社内の評価でしか自分の価値を判断できません
そのため、今の年収が自分の市場価値であると勘違いしている人も見受けられます。

SE 長男SE 長男

年収が高くても、転職市場で高い評価を得られるわけではないんだね。

その金額を支払ってでも来てほしいという企業がなければ、それは市場価値とはいえないみたい。

それどころかスキルが年収に相応しいレベルでなければ、敬遠されてしまう恐れもあります。



このように社内にばかり目を向けていると、市場価値を知ることはできません。
市場価値を知るにはいくつかの方法があります。

  • 転職エージェントのスタッフに相談する方法や、転職サイトに登録をしてスカウトを待つ方法などです。

また転職活動をするときは、外部のエンジニアもライバルになります。
そのため社外のエンジニアの交流会や勉強会などに参加して、自分のスキルレベルを見極めておくことも大切です。

  • インターネット上にあるスキルレベルを判定できるサービスを利用しても良いでしょう。

なるべく多くの手段を使って、客観的に把握しておくことがポイントです。

例えば、こちら「MIIDAS(ミーダス)」市場価値から本当のキャリアパスを見いだすアプリというDODAが運営しているサイトは、自分の適性年収や市場価値がわかるので、オススメです。

⑤IT業界に特化した転職サイトや転職エージェントを利用する

一般的な転職サイトや転職エージェントは、さまざまな業界や業種を扱っています。

しかしIT業界での転職を目指すのであれば、IT業界に特化したところを利用するのがおすすめです。

一般的なところを利用すると、IT系の求人が少ないケースがあり、またIT系の求人を絞り込むのに、ひと手間かかってしまうでしょう。

いろいろな業界への転職を視野に入れているなら問題ないですが、転職先をIT業界に決めている場合は効率が良くありません。



またIT業界のエンジニアのスキルは、プログラミングやデータベース、ネットワークというように細分化されています。
そのため的確なサポートをしてもらうには、担当者もIT系の知識が豊富であるのが望ましいです。

知識がないスタッフが担当者である場合は、なかなか転職活動が進まない可能性があります。

IT業界に特化したところであれば、ITに精通しているスタッフも多くいるのが一般的です。

どのようなアプリをどのプログラミング言語で開発したのかなど、具体的な話をしても通じるでしょうし、今後のキャリアプランなどについても、参考になるアドバイスも期待できます。

転職エージェントについてはこちら転職エージェントと転職サイトとの違いは?どちらを利用するべき?メリットとデメリットも参考にしてください。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

IT業界に特化した転職サイトや転職エージェントであれば、自分のスキルを活かせる転職先を見つけやすく、働き始めてから感じるミスマッチも少ないと考えられます。

エンジニアの方が転職活動を行う場合は、ぜひ今回紹介したポイントを参考にしてみてください。



IT、WEB業界に特化した転職エージェントについては、こちらのカテゴリIT業界・Webエンジニアの転職サイト&転職エージェントへどうぞ。