訪問介護員(ホームヘルパー)は複数で介護する施設介護とは違い、介護が必要な人の自宅で日常生活のサポートをする個別ケアの仕事です。

介護の仕事を始める時には、訪問介護員の資格は比較的取りやすいと言えます。
介護の仕事に興味がある人は、訪問介護員の資格や仕事内容、待遇について理解してから資格取得をすることをお勧めします。



訪問介護員(ホームヘルパー)になるには?資格は?

  • 介護職員初任者研修

『介護職員初任者研修』は介護の民間資格としては取得しやすい、介護職に就くためには必要な資格です。
2013年に廃止されたホームヘルパー2級に相当する資格で、基礎知識や倫理・実務を130時間学び試験に合格すれば取得できます。

詳しくはこちら介護職員初任者研修とは?資格は通信で取れる?費用や期間はどれくらい?ホームヘルパー2級との違い

  • 実務者研修

『実務者研修』は、介護職員初任者研修よりも更に幅広い知識や技能を身に付けるもので、2013年に1本化されたホームヘルパー1級・介護職員基礎研修に相当する民間資格です。
平成29年1月の介護福祉士国家試験からホームヘルパーが介護福祉士資格を取得するためには、3年以上の実務経験を積み実務者研修を受講することが必須となりました。

受講時間数は450時間で、過去の研修の受講によっては一部免除されることもあります。
実務者研修と実地研修を修了することで、2012年度から医療行為である「喀痰吸引(たんの吸引)」が介護職員でも実施できるようになりました。

詳しくは介護職員実務者研修とは?資格や費用について!通信では難しい?初任者研修との違いは何?へ。

  • 介護福祉士

『介護福祉士』は介護の国家資格で、一定の実務経験を積んでから決められた研修を修了するケース、福祉系の学校などを卒業するケースなど色々なルートがあります。
実務経験などにより異なりますが、その後筆記試験を受験して資格を取得するようになります。

詳しくは介護士と介護福祉士とは?違いと必要な資格、仕事内容、給料についてへ。

『ケアマネージャー(介護支援専門員)』は国家資格を取得してから5年以上の実務経験が必要で、総合的な介護の仕事ができます。
訪問介護員(ホームヘルパー)への転職を検討している人は、介護職員初任者研修の資格を取得していきましょう。

詳しくは介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格や求人、給料は?転職と年齢

訪問介護員(ホームヘルパー)の仕事内容とキャリアプラン、注意点とは?

訪問介護員(ホームヘルパー)は利用者との関係が密で、その人に合った1対1のケアをニーズに合わせて行います。
在宅介護の家族をサポートするために、原則として1人で訪問し1人で介護します。

その介護サービスは多岐にわたり、生活支援のための掃除や洗濯、トイレやおむつ交換の排せつ介助・入浴介助などの身体介助、通院介助などがあります。

ほかにも車椅子への移乗介助など、一人ひとりのニーズに合わせて介護サービスを行います。
特に食事介助に関しては食材の買い物から調理まで行うケースもあり、健康や好みを考慮しながら手早く行うスキルも必要でしょう。

1件あたりではや1~2時間くらいと限られているので、実際にはそれほど多くのサービスはできないかもしれません。
時間内で臨機応変に対応できることが必要で、幅広い介護の知識が求められる仕事と言えるでしょう。



訪問介護員は車での移動になるので免許証が必要です。
運転に自信がない人は注意しましょう。

訪問介護のほかに『訪問入浴』という入浴に特化したサービスがあり、車の運転や入浴機器の設置など、訪問入浴に必要な業務が多いので、介護職員のうち1人は資格がなくても大丈夫です。

  • 訪問介護員はアルバイトやパート、派遣の求人が多く正社員の求人は少ない仕事です。

試用期間として数か月時給制で勤務してから正社員として雇用される場合が多くなっています。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

正社員になれば次のステップは、利用者や家族の対応や管理業務を行う『サービス提供責任者』を目指すことになるでしょう。

サービス提供責任者になるには、介護基礎研修や介護福祉士を持っているとキャリアアップが容易になります。

訪問介護員(ホームヘルパー)の働き方と活躍できる場所

訪問介護員(ホームヘルパー)には直接雇用と登録ヘルパー、派遣ヘルパーの3種類の働き方があり、働き方にもよりますが、自分の好きな時間や都合に合わせて勤務できるメリットがあります。

  • 直接雇用は、勤務先の事業所に直接就職・転職する一般的な形です。

  • 登録ヘルパーは訪問介護や訪問看護を、事業所に登録し勤務時間を相談しながら利用者ごとに担当、訪問する働き方を中心に、日給で1日に何件かの利用者を訪問する、常勤で働くなどの働き方があります。

登録ヘルパーは短時間で働くことも選ぶことができ、ダブルワークも可能なケースも多くあります。

移動が多いホームヘルパーは比較的自宅付近で働くことが多く、子育てや介護、自分の趣味の時間を大切にしている人などにも向いていると言えるでしょう。

  • 派遣ヘルパーは派遣会社に登録し仕事を紹介されて派遣される働き方です。



これらの働き方は、仕事の内容にはあまり変化はありませんが、事業所との関係や収入・社会保障の内容はそれぞれ異なります。
ホームヘルパーは非常勤職員が多い職種で、女性が結婚後に家事や子育てとの両立を目指したり、夫の扶養内で働く場合が多いと言えるでしょう。

訪問介護員(ホームヘルパー)の平均給与・年収はどれくらい?

2015年の介護労働実態調査によると、訪問介護員(ホームヘルパー)の平均給与は雇用形態によって次のような違いがあります。

  • 正社員や契約社員など月給で働く人

正社員や契約社員など、月給で働く人の1ヵ月の賃金は21万1,067円(平均労働時間160時間)です。

  • アルバイトやパート、登録制など日給や時給で働く人

アルバイトやパート、登録制など日給で働く人の場合は14万4,077円(平均労働時間133.5時間)、時給で働く人の場合は7万7,907円(平均労働時間57.5時間)となっています。
日給や時給で働く人は月間の労働時間がフルタイムの人よりも少ないため、収入も少なくなっています。

ホームヘルパーの時給は介護職の中では平均1,289円と高額で、同調査によれば看護職員の次に高く介護支援専門員(ケアマネージャー)の時給よりも高くなっています。
訪問介護では移動の時間が多く、一日のうち実際にできる仕事の量が限られてくることと関係しているのでしょう。

また、2016年の『介護求人ナビ介護職ヘルパーの給料』によれば、ホームヘルパー正社員の年収は約292万円、派遣社員の年収は285万円となっています。

訪問介護員(ホームヘルパー)が転職する時の注意点とポイント

訪問介護員(ホームヘルパー)は登録する事業所により働き方が異なります。
訪問介護の営業時間は平日の日中が中心ですが、土日や祝日、早朝・夜間も対応している事業もあります。

また『夜間対応型訪問介護』や『定期巡回・随時対応型訪問介護看護』の介護サービスも近年では増加している傾向なので、自分の都合に合った時間帯を選ぶことができると言えるでしょう。

訪問介護員(ホームヘルパー)は、例えば1~2時間単位で仕事をする登録ヘルパーやシフト制、早朝・夜勤など働き方を選べるメリットがあります。
その反面求人情報の事業所の営業時間をよくチェックしないと、自分の都合に合わない時間帯の勤務時間になる可能性もあるので気をつけましょう。



また介護の資格を取得するには費用がかかりますが、無資格で訪問介護に転職する際には事業者が資格取得費用を負担してくれるという求人もあります。
転職時には求人情報を良く確認してみることをお勧めします。

訪問介護員(ホームヘルパー)は他のホームヘルパーと連携をとりながら、利用者や家族とはコミュニケーションを図っていかなければなりません。
仕事に必要なコミュニケーション能力も大切でしょう。

転職の女神 長女 転職の女神 長女

訪問介護員(ホームヘルパー)への転職を検討している人は、訪問介護の現場には自分しかいないということを自覚し幅広い介護の知識を学んでおくことが大切です。

多くの働き方がある訪問介護員へ転職することは、自分に合った働き方でキャリアを積むことができると言えるでしょう!