思い立ったときにすぐ登録できる転職サイトは便利ですが、いろいろと種類があってどこに登録すればいいのかと迷ってしまうこともあるでしょう。
総合型、特化型とそれぞれ特徴がありますが、ビズリーチの場合は「エグゼクティブ向け」を前面に打ち出しています。
「こんな逸材どこで?!」というCMでも最近はよく見かけますし、知名度も高い転職エージェントの1つと言えます。
しかし、ビズリーチについていろいろと調べてみると、悪い評判や口コミも出てくるので、実際のところはどうなのか?という点について気になっている人はとても多いです。
そこで今回は、そんなビズリーチのサービスの特徴や利用方法、利用するメリットのほか、悪い評判や口コミは実際どうなのか?などについて詳しくご紹介します。
目次
ビズリーチとは?3つの特徴
ビズリーチの3つの特徴と、利用方法などについてまずは紹介します。
特徴①高年収・ハイクラス向け
ビズリーチのホームページを見ると、「エグゼクティブ向け」のほかにも「選ばれた方だけに」「ハイクラス人材」「即戦力採用」といった文字が目立ちます。
他の転職サイトや転職エージェントのように、「利用者は誰でもOK!」と門戸を広くするのではなく、ターゲットをあえて絞ることで、利用者に対しても企業に対しても必要な情報のみを届きやすくしている転職サイトです。
具体的には、年収750万円以上など高年収を目指す人がメインのターゲット層といわれています。
扱っている求人の中には、年収1,000万円以上の求人が3分の1以上あるほど、かなり高収入な求人を扱っていると言えます。
または管理職経験者など、高いスキルやキャリアを持った人もビズリーチがターゲットにしている求職者層です。
つまり高年収を狙いたい人や、管理職経験のあるような30代以上のミドル層にも強いのがビズリーチで、まだその分野でキャリアの浅い20代や若手の求職者にとっては、入り口のハードルが高いと言われています。
特徴②転職サイトと転職エージェントの中間的存在
転職サイトは、求人の閲覧ができること、そして自分が気に入った求人があれば自由に応募できるのが特徴で、転職エージェントは求職者に対してキャリアアドバイザーがつき、希望に近い求人の紹介や職務経歴書や面接のアドバイスなどのサポートが受けられるものです。
ビズリーチというのは、その転職サイトと転職エージェントの、言わば中間的ツールであると言えます。
登録をすることで転職サイトと同じように求人が見られたりするだけではなく、ビズリーチの場合は企業やヘッドハンターからスカウトが届くほか、転職エージェントのサポートほど手厚いサポートは受けられないものの、転職サイトよりはある程度ヘッドハンターからサポートを受けることができます。
基本的にビズリーチの利用は、スカウトを待つ受け身型の転職活動になります。
特徴③企業やヘッドハンターからのスカウトが届く
ビズリーチでは会員登録を済ませた後、職務経歴書の記入が求められます。
職務経歴書とは、これまでの経歴や自身のスキル、希望する職種などを細かく書いていくもので、これを見てヘッドハンターや企業などからスカウトが届くようになります。
ヘッドハンターとはいわば企業と求職者の仲介役のことで、ビズリーチには外資や日系大手などの企業、厳正な独自審査を通過した2900人を超えるヘッドハンターがおり、さまざまな案件を取り扱っています。
ヘッドハンターはビズリーチに所属している人だけではなく、別の会社に登録しているヘッドハンターもいたりするため、ヘッドハンターのサポートや質についてはそれぞれ異なる可能性があります。
自分に合ったヘッドハンターに出会えれば、よりスムーズな転職活動が目指せると言えます。
ヘッドハンターからは、履歴書や職務経歴書の添削のほか、面接のアドバイスも受けられるそうです。
ヘッドハンターには、実績などに応じて評価を可視化した「ヘッドハンタースコア」というものが付けられており、求職者にも公表されています。
具体的に実績とは成約数や求人数など、さまざまな指標から構成される5点満点評価で表されたもので、最も高いのはSランク、1番低いのがDランクとランク分けされています。
ヘッドハンターからスカウトを受けたときにこのスコアを参考にしたり、そのほか自分でヘッドハンターを検索するときにも役立つ指針となります。

ビズリーチではヘッドハンターを自分で検索することができ、例えば、担当業種などから自分が転職を希望している業界に強い人を絞ったり、経験年収やその人の強み、保有求人などからも自分と合いそうなヘッドハンターを探すことが出来ます。
さらにスカウトには、通常の「スカウト」の他に「プラチナスカウト」の2種類があります。
通常のスカウトの場合、自分が作成した職務経歴書に関心を持ってくれたヘッドハンターから届くものですが、内容の閲覧や返信は有料会員にアップグレードしなければ行うことができないものです。
次にプラチナスカウトの場合、企業やヘッドハンターから届く面談・面接確約オファーの特別スカウトのことで、このプラチナスカウトの場合は、無料、有料どちらのプランであっても閲覧と返信が可能なものです。

ビズリーチの場合、ただ登録してそのまま待っているだけでも、「自分がどんな企業から必要とされているのか」、「どんな企業に通用するのか」、を知ることが出来るということだね!
自分の市場価値がわかることで、自分のことを客観的に判断することができ、今後の転職活動にも役立てることができると思います。
今すぐに転職する意思が固まっていなくても、とりあえず登録しておいて今より条件が良くて年収がアップできるスカウトが来たら考えよう、というスタイルでもいいと思います。
ビズリーチの利用方法・登録手順
ビズリーチを利用するには、まず会員登録を行います。
氏名や年齢、英語力などを入力し、それをもとに会員登録が可能かどうかをビズリーチ側が審査します。
つまりビズリーチはハイクラス向けであるため、どんな人でも誰でも気軽に登録できるものではないということです。
そして、ビズリーチでは会員登録を済ませた後、職務経歴書の記入が求められます。
この職務経歴書は、どんな業界・業務を経験したか、担当した役割・責任、それによる成果などを基本とし、企業やヘッドハンターが自分のどんな情報を知りたがっているのか?どんなことに貢献できるのか?という点を意識し、より完成度を上げることで、企業やヘッドハンターの目に止まり、スカウトしてもらえる可能性も高くなります。
つまり、いかに登録後の職務経歴書を充実させるかによって、より優良な企業からの求人が多く受け取れるということになるでしょう。
どのように職務経歴書の完成度を高め、スカウトの質と数を増やすかについては、ビズリーチ公式にてポイントやサンプルが紹介されていました。
企業からのスカウトを待つか、あるいは自分で求人検索を行い、気になる求人があれば自分で直接企業に応募します。
あとは企業と面接や面談の日程を調整し、実際に企業へ足を運んで選考を受けることになります。
無料プランと有料プランの違い!なぜ有料なのか?
ビズリーチの料金プランには①無料プラン(スタンダードステージ)と②有料プラン(プレミアムステージ)の2つがあります。
登録の段階ではもちろん無料ですが、この無料プランと有料プランでは利用可能な機能が異なり、転職活動の幅にも違いが出てくることになるので、しっかりと違いを知っておく必要があるでしょう。
①無料プラン(スタンダードステージ)の場合
無料登録の場合は、公募や特集求人など特別な求人にのみ応募することが可能となっています。
スカウトについては、企業から届くスカウトも無料会員では見ることはできず、「プラチナスカウト」のみ閲覧・返信が可能となっているので、より多くのチャンスを得たいのなら有料会員に登録する必要があるといえます。
無料プランの場合は、せっかく登録をしていてもほとんどが待つばかりになってしまう可能性があるでしょう。
②有料プラン(プレミアムステージ)の場合
次に、有料プランの場合は、全てのスカウトの閲覧や返信のほか、求人の閲覧や応募が可能となっています。
さらにはヘッドハンターへの相談やサポートを受けられるのがこの有料プランです。
多くの転職サイト・エージェントは無料で利用できることが多い中、有料プランを用意しているのにはきちんと理由があります。
無料で利用できるサイトの場合、利益を得るには求人情報を掲載する企業からお金をもらわなければなりません。
そうなると、企業側にとって都合の良い情報ばかりが溢れてしまい、利用者に必要な情報が届かない事態にもなりかねません。
ビズリーチは企業だけでなく、利用者も「お客様」とみなし、すべてのお客様に対してよりよいサービスや情報を提供できるように努めているのです。
これがあえて有料プランを設定している理由といえるでしょう。
また、有料プランには「タレント会員」と「ハイクラス会員」の2つの会員があります。
タレント会員は30日間コース3,278円の一括払い、ハイクラス会員の場合は30日間コース5,478円の一括払いとなっています。
もちろんビズリーチに無料登録するだけで勝手に料金が発生することはなく、あくまでも料金が発生するのは有料プランに自分で申し込んだ場合のみとなります。
ビズリーチを利用するメリットとは?どんな人におすすめ?
有料ではありますが、ビズリーチは好条件な案件に出会いやすい転職サイトです。

「スカウト」機能のおかげで、自分で検索するだけでは見つけられない求人情報にも触れることができ、幅広い選択肢を得ることもできます。
より良い転職に目指す人にとっては便利なサイトといえるでしょう。
ここまでお話したように、またスカウトの内容によっては自分の市場価値を知ることができるという側面もあります。
もし企業にとってあなたが魅力的な人材なら、多くのスカウトを得ることができるでしょうし、自分にとって好条件のスカウトももらえる可能性が高くなるでしょう。
中には非公開求人があったり、自分が思いもしなかったような求人と出会えることもあるので、もしかしたら新しいキャリアの道が開けることもあると思います。
残念ながらその人の経験やスキルによってはなかなかスカウトが届かないこともありえますが、自分の市場価値を冷静に見つめることで、転職活動の仕方も考えやすいのではないでしょうか。
ただビズリーチはスカウトを待つことになるので、待機期間が長くなりがちであり、今すぐ転職先を決めたい人や、退職を急いでいる人からすると、一般的な転職エージェントのほうがスムーズに感じると思います。
ビズリーチの特徴をまとめ、結局はどんな人におすすめなのかというと…
- ハイクラス、高年収向けの転職がしたい人
- 高いスキルや経験を持ったミドル世代
- 誰でも自由に応募できる求人ではなく一定の水準のある求人を希望する人
- 管理職として優良企業に転職したい人
- スカウトを待つ余裕のある人
- 自分の市場価値が知りたい人
- 企業からのニーズが知りたい人
などです。
反対に、ビズリーチのデメリットとも言える点を考え、どんな人にはおすすめではないのかというと…
- 現在のキャリアや実績に自信がない人
- 今すぐに転職を希望している人
- スカウトが来るまでの待機時間が待てない人
- 転職エージェント並みの手厚いサポートを受けたい人
- 転職活動にお金をかけたくない人
などです。
ビズリーチの場合、ハイキャリア向けですのでそもそもそういった求人を希望していない人や、見合ったスキルや経験を持っていない人には、向いていないでしょう。
さらにビズリーチは転職サイトと転職エージェントの中間であり、転職エージェントほどの手厚いサポートは受けることはできず、求人の紹介もビズリーチからあるわけではなく、基本的にはスカウトを待つ形になるので、今すぐ現職を退職して早期に転職したい人にはおすすめできません。
ビズリーチの特徴を見て、自分の望む転職活動のスタイルと合っているかどうかを考えてみましょう。
ビズリーチの悪い口コミの真相は?良い口コミもある?
ビズリーチをいろいろと調べていると、あまり評価が良くない口コミなどもちらほらと見かけました。
もちろん転職サイトにも転職エージェントにも、その人に合っているか合っていないかは絶対にあるので、どんなものにも賛否両論あるものだと思います。
まずは良い口コミにはどんなものがあるのか見てみましょう。
良い口コミ・良い評判について
ビズリーチの良い評判には、例えば「本当に年収が高い求人が多かった」、「好条件の求人が多い」、「ヘッドハンターからのスカウトが豊富だった」などがありました。
やはり誰もが応募できる求人などとは違って、高年収やキャリアアップを図ることができる求人にも多くの人が巡り会えています。
さらにはヘッドハンターからはさまざまな提案があることで、今後のキャリアプランの参考にもなり、求人を探したりしなくてもオファーが来ることにメリットを感じている人が多くいました。
ヘッドハンターや企業からのスカウトも活発に行われており、ただ登録して待っているだけでも十分に利用の価値はあるようです。
悪い口コミ・悪い評判について
反対に、ビズリーチの悪い評判については、例えば「ヘッドハンターの質にバラつきがある」、「メールが頻繁に来る」、「登録ができない」などがありました。
まずヘッドハンターの質はランクにも左右され、その人によって得意な業界や実績が異なるので、スカウトの質や相性なども変わってくることもあり、それがビズリーチの評価につながってしまっているのかもしれません。
ヘッドハンターは自分でも検索できますし、ヘッドハンターの質があまり良くないと感じたら、他のヘッドハンターを探せばいいことでしょう。
次にメールがうざい、メールが頻繁に来るというのは、実際一斉送信機能などを使われることもあり、多くのメールの中から自分に合っているものを取捨選択する必要がでてきます。
ビズリーチに限ったことではないですが、ヘッドハンターによっては求職者が求めていないような求人までも紹介したり、経験に合っていないものもとりあえずは紹介するといった形を取る人もいます。
毎日かなりの数のメールが届くのを迷惑だと感じる場合は、メルマガ機能をオフ・解除に出来るので、実際利用してみて嫌だと感じたら解除するようにすれば問題ないでしょう。
また、3つ目の「登録ができない」については、以前はかなり審査が厳しく、無料登録の審査すら通らないといった口コミも多く見られましたが、現在は審査も比較的ハードルが下がっているようです。
審査に落ちる理由については、例えば年収や職歴が低かったりするケースが多いようですが、最近では年収300万円や400万円前後の人でも審査に通った人もおり、そこまで気にする必要はなさそうです。
デメリットといいますか、悪い評判を見てみても、実際のところは1つ1つに対処の方法がしっかりとあるものなので、あまり悪い評判ばかりを真に受けず、まずは自分の目で実際に利用してみて判断することが大切なのではないでしょうか。
CMでも放送されるくらいの大手の転職エージェントですし、そもそもそこまで低評価な転職エージェントがCM放送をするほど有名にはならないと思いますし、それなりに実績があるから知名度も上がるのです。
「ビズリーチ」まとめ
ビズリーチはハイクラスに特化した転職サイトであり、もしあなたがビズリーチのターゲット層にあてはまるなら、有益な情報を見つけやすいツールかもしれません。
現在は仕事が忙しく、本格的に転職活動を開始していない人にも、自分のペースで転職活動の準備が出来ると思います。
単なる転職ではなく、キャリアアップのための転職を目指しているなら一度登録してみてはいかがでしょうか。